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阿寒湖マリモ展示観察センター

阿寒湖マリモ展示観察センター

※写真はイメージです。

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阿寒湖は北海道釧路市の西部に広がる火山性カルデラ湖で、国の特別天然記念物に指定されたマリモが自生することで世界的に知られています。その湖上に浮かぶチュウルイ島に建てられたマリモ展示観察センターは、この神秘的な生命体を間近に感じられる唯一無二の施設です。

マリモとは何か――神秘的な球状藻類の正体

マリモ(学名:Aegagropila linnaei)は淡水性の緑藻の一種で、細い糸状の藻が絡まり合いながら球状に成長するという、世界でも非常に珍しい特性を持っています。阿寒湖のマリモは世界最大級の球状マリモが自生する地として知られており、直径30センチメートルを超えるものも確認されています。

球状に育つためには特定の条件が必要です。湖底に届く光の量、波の揺れ、水温と水質のバランス――これらすべてが阿寒湖では奇跡的に整っており、他の湖では見られないほど大きな球状マリモが育つ環境が保たれています。直径1センチメートルに成長するのに数年かかるとも言われており、30センチを超えるものが形成されるまでには数十年以上の歳月が必要です。

センター内の展示では、糸状の藻がどのように絡まって球形になっていくのか、成長段階ごとに丁寧に解説されています。小さな綿毛のような幼いマリモから、手のひらにのせたくなるような丸いマリモまで、その成長プロセスを視覚的に学べる内容は、大人にも子どもにも大きな発見をもたらしてくれます。

施設の概要――遊覧船で渡るチュウルイ島

マリモ展示観察センターは、阿寒湖に浮かぶ小島「チュウルイ島」の上に建てられています。島へのアクセスは遊覧船のみで、阿寒湖温泉街の桟橋から出発する約85分の湖上クルーズの途中に立ち寄ります。

船上から眺める阿寒湖は、雄阿寒岳や雌阿寒岳の山容を水面に映し出し、四季を通じて美しい景色を見せてくれます。船がチュウルイ島に近づくと、うっそうとした樹木に覆われた島の姿が現れ、大自然の中へ踏み込む期待感が高まります。

センター内では、直径30センチを超える世界最大級のマリモが大型水槽の中でゆったりと展示されています。間近で見ると、その大きさと完璧な球形に思わず息をのむほどです。照明の下でみずみずしい緑色に輝くマリモは独特の存在感を放っており、水流に乗ってゆっくりと動く様子が、生きている藻であることをしみじみと感じさせてくれます。

歴史と文化――アイヌの伝承とマリモ祭り

阿寒湖のマリモは1897年(明治30年)に植物学者の川上瀧彌によって学術的に記録されました。その後1952年(昭和27年)に国の特別天然記念物に指定され、保護と研究が本格化しました。

阿寒の地にはアイヌ民族の文化が深く根付いており、マリモはアイヌ語で「トーカプチュプ」(湖の霊魂)と呼ばれ、古くから神聖な存在として大切にされてきました。毎年10月中旬に開催される「まりも祭り」は、このアイヌの伝統に基づいたお祭りです。阿寒湖アイヌコタンの人々が主体となり、マリモを湖に返す「マリモ帰還の儀式」やアイヌ古式舞踊が執り行われます。観光客も観覧できるため、北海道の先住民族文化に触れる貴重な機会として多くの人が訪れます。

季節ごとの楽しみ方

遊覧船の運航期間は概ね5月から10月ごろで、季節ごとに異なる表情を楽しめます。

春(5月〜6月)は新緑が芽吹き始める清々しい季節で、湖面が静かで透明度も高い時期です。観光客が比較的少なく、ゆっくりとマリモの展示を楽しめます。夏(7月〜8月)は北海道の短い夏が最も輝く季節で、青い水面と緑豊かな山々のコントラストが格別です。本州と比べて涼しく過ごしやすいことも魅力のひとつです。

秋(9月〜10月)は紅葉シーズンを迎え、オレンジや赤に染まる木々が湖面に映り込む絶景が広がります。10月のまりも祭りの時期とも重なるため、アイヌ文化の体験と合わせて訪れるのに最適な季節といえます。なお冬期は遊覧船が運休となるため、事前に運航スケジュールを確認してから訪問計画を立てることをおすすめします。

周辺の見どころとアクセス情報

マリモ展示観察センターの訪問と合わせて、阿寒湖温泉エリア周辺も楽しむことができます。温泉街の中にある阿寒湖アイヌコタンは、木彫りの民芸品工房や土産店が並ぶアイヌ民族の集落です。夜には伝統芸能を上演する公演があり、勇壮な踊りと歌を観覧できます。また、温泉街から歩いてアクセスできるボッケ遊歩道では、地熱で沸き立つ泥火山「ボッケ」を見学でき、阿寒の大地が今も活発に活動していることを実感させてくれます。

阿寒湖温泉街へのアクセスは、JR釧路駅から阿寒バスで約2時間です。釧路空港からもバスでのアクセスが可能で、車の場合は道東自動車道の阿寒ICから約30分ほどです。

遊覧船はチュウルイ島への立ち寄りを含む定期コースで運航されており、センターでの見学時間はおおむね20〜30分が目安です。湖上を移動するため、風が強い日には防寒着の持参をおすすめします。チュウルイ島はマリモの生息地保護のため、自然物への干渉は固く禁止されています。世界に誇る特別天然記念物を次世代に残すためにも、マナーを守った観覧を心がけてください。

アクセス

阿寒湖温泉から遊覧船で約15分

営業時間

遊覧船運行時間に準ずる(4月〜11月)

編集部最終確認: 2026-04-25 (AI抽出)

予算内訳

大人

¥2,000

施設の特徴

子連れ可

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