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紙のさと
※写真はイメージです。

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茨城県常陸大宮市舟生に店を構える「紙のさと」は、1970年の創業以来、350年の歴史を持つ西ノ内紙(にしのうちし)の製造と販売を専門とする手漉き和紙の店です。単なる土産品店にとどまらず、原料となる楮(こうぞ)の栽培から乾燥仕上げまでの全工程を一貫して手がけ、すき絵体験を通じて来訪者に和紙の魅力を直接伝える場でもあります。

350年の伝統を支える西ノ内紙とは

西ノ内紙は常陸大宮市を産地とする手漉き和紙で、江戸時代から続く350年以上の歴史を誇る茨城の伝統工芸品です。紙のさとはその担い手として、伝統的な製法を守りながら現代の生活空間に溶け込む製品づくりを続けています。室内装飾品、雑貨、小物など、和紙の柔らかな風合いと素材感を日常に取り入れられる品々を幅広く制作・販売しているのも、西ノ内紙を「使われる紙」として生き続けさせようとする姿勢の表れです。

那須楮と奥久慈の清水が生む紙質

紙のさとの和紙づくりの根幹を支えるのが、優良種として知られる「那須楮」の自家栽培と、奥久慈に湧く清らかな水です。市場から原料を調達するのではなく、楮を自ら育てることで品質の安定と向上を追求しています。楮の品種と水質は和紙の風合い・強度・透明感を左右する最重要要素であり、この二つへのこだわりが他産地の和紙と一線を画す紙のさとの個性を生み出しています。

職人の手が織りなす8工程

良質な和紙は、紙を漉く前の準備工程にこそ手間がかかります。紙のさとでは以下の8段階を経て一枚の西ノ内紙が完成します。

1. 自家栽培した那須楮を収穫 2. 皮をはいで清らかな水に漬け、繊維を柔らかくする 3. 繊維のキズやフシなど不純物を一本ずつ手作業で除去 4. 繊維を綿のようになるまで叩きほぐして原料を完成させる 5. 水で溶いた楮にトロロアオイを混ぜ、簀桁(すけた)で漉く 6. 漉き簀を表裏交互に使い、均一な厚さの和紙を重ねていく 7. 脱水後、刷毛で一枚ずつ板に貼り付ける 8. 天日干しまたは加熱乾燥して仕上げる

不純物を「一本ずつ」手作業で取り除く工程は特に根気を要し、この手間を惜しまないことが均一な厚さと優れた質感につながっています。

世界に一つだけを創る「すき絵体験」

来訪者に人気の「すき絵体験」は、和紙の原料そのものを使って絵を描くという、紙のさとならではの体験メニューです。色付けした和紙の繊維を、針金のついた棒やスポイトを使って色紙大の台紙の上に直接配置していきます。絵の具やペンではなく、繊維の塊を置いて形と色を作り出すため、完成した作品はやさしい手触りと独特の立体感を持つアート作品になります。

料金は1,500円(消費税込み)、所要時間は約2時間で、要予約制です。完成したすき絵は乾燥後に郵送されるため、持ち帰りの手間がなく遠方からの訪問者にも向いています。小さな子どもから大人まで楽しめる難易度設定になっており、親子や友人同士での体験にも適しています。なお予約時に相談すれば、すき絵で使う台紙自体を漉く工程も体験できる場合があります。

2024年リニューアルで深まる展示内容

2024年8月20日にリニューアルを実施し、西ノ内紙の歴史や製造工程を解説する展示スペースが新たに設けられました。体験や購入だけでなく、西ノ内紙が350年にわたってどのように受け継がれてきたかを学べる場としての機能が加わっています。和紙に関心を持つ方はもちろん、地域の伝統文化をより深く知りたい訪問者にとっても、展示を見てから体験・購入へと進む流れが充実しました。

オーダーメイドとサンプル対応

個人の体験や一般販売に加え、オリジナルの和紙制作にも対応しています。和紙のサンプル発送から完全オーダーメイドの製作依頼まで、用途に応じた相談が可能です。書道用途・装飾用途・印刷用途など、特定の用途向けに仕様を調整した和紙を入手したい場合にも問い合わせ窓口が用意されています。

アクセス

常陸大宮市西ノ内和紙

営業時間

9:00〜17:30、定休日: 毎週水・木曜日(祝祭日は営業)、年末年始

料金目安

すき絵体験: 1,500円

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店舗詳細

価格帯
$
対応言語
日本語

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