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厳島東門前 菊がわ

厳島東門前 菊がわ

※写真はイメージです。

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宮島・厳島神社の表参道から少し離れた小高い丘の隧道をくぐると、桟橋の喧騒が遠のき、別世界が静かに広がる。「厳島東門前 菊がわ」は、中世から現代へと続く厳島の門前町「宮千軒(みやせんげん)」の玄関口に佇む高級旅館だ。参拝客が足早に行き交うメインルートとは異なるこの一画に立つことで、旅館はただの宿ではなく、歴史の地層そのものに包まれた滞在の場となっている。

国の伝統的建造物群保存地区に指定された町並みの中へ

菊がわが位置する厳島旧門前町は、国が定める伝統的建造物群保存地区の指定を受けた、歴史的価値の高いエリアだ。白壁に格子戸、石畳に清々しい打ち水。江戸の情緒を色濃く残す古い町並みの中に、旅館はしっとりと溶け込んでいる。景観を壊すことなく時代に寄り添う佇まいは、この地が今も「生きた歴史」として息づいていることを静かに物語る。

町屋と数奇屋、二つの美意識が重なる空間

建物の造りに菊がわの個性が宿る。外観は厳島の門前町らしい町屋の風情を守りながら、館内には現代的な数奇屋の意匠をちりばめた。数奇屋造りに特有の洗練された線と素材感が、歴史ある空間に凛とした緊張感を添え、古さと新しさが違和感なく共存している。

三つの客室タイプ、それぞれの居場所

客室は三つのカテゴリから選べる。最上位に位置する数寄屋特別室「都忘れ」は定員3名で、厳島での滞在を極限まで特別なものにするために設えられた空間だ。「数寄屋モダン」は定員2名、伝統と現代の美意識を組み合わせた上質な造りで、カップルや夫婦の旅に寄り添う。「和モダン」は定員2〜4名に対応し、家族連れや友人同士のグループ滞在にも柔軟に応じられる。

瀬戸内の恵みを映す会席料理

食事は、瀬戸内ならではの山海の幸を四季折々の旬に合わせて仕立てる会席料理が中心だ。「瀬戸内美味『極上』会席」の名が示すように、ただ食材を並べるのではなく、その季節の厳島の風景と響き合うような美味を提供することを旅館は目指している。夏には瀬戸内の夏の旬彩を活かした一皿が並び、訪れる季節によって食卓の表情が変わる。

参拝とは異なるもう一つの宮島体験

宮島を訪れる人の多くは厳島神社の鳥居を目指すが、菊がわが立つ宮千軒の一帯は、それとは異なる時間の流れを持つ。急ぐ必要のない夜と朝、人波が引いた島の静けさを、この宿に泊まることではじめて体感できる。世界遺産の島を「通過する観光地」としてではなく、「深く滞在する場所」として経験したい旅人にとって、菊がわはその入り口となる宿だ。

アクセス

宮島桟橋から町家通りに向かい徒歩約5分。〒739-0588 広島県廿日市市宮島町796

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