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いいちょラーメン

いいちょラーメン

※写真はイメージです。

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京都・下鴨エリアにひっそりと佇む「いいちょラーメン」は、1998年の創業以来、地元客に愛され続ける背脂醤油ラーメンの名店だ。2015年の京都ラーメン総選挙では「神セブン」第6位に輝き、その実力は折り紙付きである。

稲盛哲学が宿る、一杯への真剣勝負

店主がいいちょラーメンを語るとき、まず口にするのが「人は心で動く」という信念だ。著名な経営者・稲盛和夫氏のもとで13年にわたって修行を積んだ店主は、毎朝厨房に入るたびに「戦いがはじまる」という緊張感を持って調理に向き合う。こだわりという言葉をかっこよく語るのではなく、毎日の実践の中で「直したいところ」「こうしたい」という思いが自然に生まれ、それを愚直に実行し続けてきた。その積み重ねが、開業から四半世紀以上を経ても色褪せない一杯を生み出している。京都ラーメン総選挙「神セブン」入りという評価は、メディアが見出した答えであると同時に、通い続ける常連客が長年かけて証明してきた事実でもある。

骨格を決める、スープの哲学

いいちょのスープは鳥骨と豚骨を7対3の比率で炊き上げたものだ。この比率には明確な理由がある。開業当初は6対4で仕込んでいたが、地域に年配のお客さんが多いこと、そして毎日食べても飽きがこないことを最優先に考え、鳥骨の割合を増やす形に調整した。

鳥骨はすねの部分のみを使用する。もみじ(鶏足)を加えると黄色い油が出すぎてスープがやや苦くなるため、あえて使わない。また若鶏よりも老い鶏を選ぶのは、熟成した肉が持つ深みのある旨みを引き出すためだ。豚骨は大きな塊をどさっと投入するのではなく、こぶし大のものを複数個じっくり煮込む。一気に大量投入するよりも、少しずつじわじわとコクを滲み出させる方が、複雑で奥行きのある味になると店主は説く。

さらに豚の品質管理にも並々ならぬ情熱を注ぐ。火を通してみて初めてわかる「においのきつい豚」が1,000頭に1頭ほど混じるという。鉄の棒を火であぶり、調理前に豚肉に当てて確認するという工程を欠かさない。もしスープを炊いた後に問題が発覚すれば、そのスープ全体が台無しになるからだ。こうした見えない品質管理こそが、安定した味の根底を支えている。

麺と醤油、二つの「唯一無二」

スープと同様に、麺へのこだわりも絶対的だ。開業当初から変わらず、来々軒の麺を使い続けている。2015年の台風で工場が土石流に埋まり、一時的に別の麺屋の協力を仰いだ経験が、逆にこの選択の正しさを確信させた。他の麺ではいいちょのスープとの調和が生まれなかったのだ。昭和の中華そばらしい風味を強く残しながら、現代的な洗練も兼ね備えたこの麺は、口の中でスープの旨みをじんわりと溶け出させる。

醤油もまた代替がきかない存在だ。創業以来使い続けているのは澤井醤油の「二度仕込み」製法による醤油。一度完成した生醤油に、再び麹(大豆・小麦)を仕込み直すというこの手法が、深いコクと複雑な旨みを生む。チャーシューはこの醤油に半日漬け込んでから炊き上げるため、肉の芯まで味が染み込んだ仕上がりになる。市販の醤油を試したこともあったが、結局どれもいいちょの麺には合わなかったという。

やきめしと水、細部への執念

ラーメンと並んでファンが多いのがやきめし(チャーハン)だ。米はあきたこまちを使用している。コシヒカリは白米としては申し分ないが、チャーハンには粘り気が強すぎる。あきたこまちは水加減次第でパサパサではなくパラパラの食感に仕上がる点が決め手となった。

「最も大切な素材」として店主が挙げるのが水だ。浄水器に加え、水道管に強力な磁石を取り付けることで水質を変化させており、塩を乗せて食べ比べれば素人でもわかるほどのまろやかさを実現しているという。また厨房から出る廃油はオゾン処理で水に分解してから下水管へ流す環境配慮も徹底している。一杯のラーメンの背後に、これほど多くの工程と思想が積み重なっているのだ。

メニューと価格帯

メニューはシンプルかつ実直な構成だ。主役はしょうゆ・しお・みその3種で、それぞれ並850円、大900円、特大1,000円。チャーシュー麺は300円増し、ネギ多めは50円増しで対応している。ラーメンとやきめしのセットはひとり100円引きとお得だ。やきめしは並600円、大900円で、こちらも根強い人気を誇る。

お持ち帰りにも対応しており、ラーメンは容器代込みで900円(並のみ)。やきめしなども容器代不要でテイクアウトできる。地方発送にも応じているので、電話注文(075-711-0141)で全国からいいちょの味を取り寄せることが可能だ。遠方からの観光客にとって、帰宅後も余韻を楽しめる嬉しいサービスである。

アクセスと営業案内

店舗は京都市左京区下鴨東半木町70-10、エイブル東半木1Fに位置する。電車利用の場合は地下鉄烏丸線・北大路駅の2番または3番出口から、北大路通りを東へ徒歩約12分。バスを利用する場合は「府立大学前」バス停が最寄りとなる。周辺には世界遺産・下鴨神社や糺の森など京都を代表する名所が点在しており、観光の合間に立ち寄るにも絶好のロケーションだ。

営業時間は昼の部が11:00〜15:30(L.O.15:00)、夜の部が17:30〜21:00(L.O.20:30)。売り切れ次第終了となるため、特に週末や夜の部は早めの来店が安心だ。定休日は水曜・木曜で、臨時休業もあるため、訪問前に公式SNS(Twitter/Facebook)または電話で営業状況を確認しておくと確実だ。店内はカウンター8席、テーブル4席、座敷4席の計16席で全席禁煙。こぢんまりとした空間に、職人の仕事と客の笑顔が凝縮されている。

アクセス

地下鉄烏丸線 北大路駅下車 2番・3番出口から北大路通りを東へ徒歩12分 バス:府立大学前バス停下車

営業時間

昼 11:00〜15:30 (L.O. 15:00) / 夜 17:30〜21:00 (L.O. 20:30 売り切れ次第終了) 定休日:水曜日・木曜日・臨時休業あり

料金目安

ラーメン(しょうゆ/しお/みそ)850円〜1,000円 やきめし(並)600円・(大)900円 チャーシュー麺:300円増し

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店舗詳細

価格帯
$$
個室
あり
決済方法
現金
対応言語
日本語

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