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茨城県立歴史館

茨城県立歴史館

※写真はイメージです。

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茨城県水戸市の緑町に立つ茨城県立歴史館は、歴史博物館と文書館という二つの機能を一つの施設に備えた、全国でも珍しい複合型歴史施設です。美術工芸品・古文書・マイクロフィルムなど約52万点にのぼる資料を収蔵し、茨城の通史を体系的に学べる場として、地域住民から研究者まで幅広い層が訪れます。

常設展が映し出す茨城の重層的な歴史

常設展示の柱の一つが、一橋徳川家ゆかりの資料群です。水戸藩と深く結びついた一橋家の史料は、江戸期の茨城を語るうえで欠かせない一次資料として展示されています。合わせて「昔のくらし」をテーマにしたコーナーでは、日常生活の道具や習慣を通じて庶民史に触れることができ、政治史と生活史の両面から茨城の歴史像が浮かび上がります。

敷地内に息づく歴史的建築

館のもう一つの見どころは、敷地内に保存された歴史的建築物の数々です。江戸時代の農家建築を伝える旧茂木家住宅、明治期の洋風校舎の風格を今に残す旧水海道小学校本館と旧水戸農業高等学校本館が移築・保存されており、異なる時代の建築様式を実際に目にすることができます。整備された庭園とあわせて野外散策のルートとしても楽しめます。旧水戸農業高等学校本館は夏に開催される「HASU FESTA」の会場にもなるなど、建物自体がイベントの舞台として活用されています。

多彩な企画展で掘り下げる特定テーマ

定期的に開催される企画展は、毎回異なる切り口で茨城の歴史に迫ります。これまで古陶磁、伝統的酒造り、常陸の歴史といったテーマが取り上げられてきました。直近では一橋徳川家資料に描かれた動物をテーマにした「いきもののかたち-一橋徳川家資料のどうぶつたち-」が開催されるなど、所蔵資料を多角的に読み解く試みが続いています。2階ギャラリーのパネル展「常陸のウマ事始め-発掘でわかった古代のウマ-」のように、考古学的な視点から地域の素顔に迫る展示も充実しています。

体験型イベントと講座で歴史を「体感」する

展示を「見る」だけにとどまらないのが、この館の特徴です。「日曜歴史館」では専門的なテーマを平易に解説する講演が定期的に行われており、「戦国期における常陸と京都の関わり」といった地域史の掘り下げを気軽に聴くことができます。「こどもの歴史くらぶ」は子ども向けの体験イベントを組み込んだプログラムで、「かりうち」遊びなど歴史的な遊びを通じて過去の暮らしに親しむ内容が組まれています。さらに夏季を中心に開催される「たいけん・たんけん歴史館」は、見て・触れて・遊ぶをコンセプトに掲げた体験型企画です。大人向けには「大人の歴史俱楽部」も設けられており、年齢層ごとに入り口が用意されています。

閲覧室とデジタルアーカイブで資料に直接アクセス

文書館機能を担う閲覧室では、郷土の記録や古文書などの一次資料を実際に手に取って調べることができます。デジタルアーカイブによるオンライン資料検索も整備されており、来館前に目当ての資料の所在を確認することも可能です。資料の複写・撮影、出版・放送向けの特別利用申請にも対応しており、研究者や制作者にとっても実務的に使いやすい体制が整っています。展示を楽しんだ後はミュージアムショップ&カフェ「ヒストリア」で休憩することもでき、学びと休息を一か所で完結できる設計になっています。

アクセス

水戸市緑町2-1-15

営業時間

9:30~17:00(入館は16:30まで)、休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)、整理休館、年末年始

料金目安

600円~1,000円

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