
ネコノテパン工場
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広島県尾道市の細い坂道を登った先に、ひっそりと佇む小さなパン工場がある。その名も「ネコノテパン工場」。猫と坂の町として知られる尾道にこそふさわしい、愛らしい名前のこのベーカリーは、地元の人々からも観光客からも深く愛されている隠れ家的な存在だ。
車も入れない坂道に宿る、手作りの温もり
尾道といえば、急な斜面に民家が張り付くように並ぶ独特の坂道の町並みが有名だ。そんな坂の途中、車も入れないような細い路地の奥に、ネコノテパン工場はある。住所は東土堂町7-7、尾道駅からも歩いてアクセスできるが、その道のりはまさに尾道らしい起伏に富んだルートを辿ることになる。
大きな看板があるわけでも、華やかな外装があるわけでもない。それでも、この工場を目指して足を運ぶ人が後を絶たないのは、ここで作られるパンに確かな美味しさと、この場所にしかない空気感があるからだろう。Googleの口コミ評価は4.4(441件)と高く、遠方からわざわざ訪れるリピーターも多い。
尾道の風土が育てた、素朴で豊かなパンの味
ネコノテパン工場のパン作りへの姿勢は、シンプルかつ誠実だ。保存料などの添加物は使用せず、製造日を含めて3日間が賞味期限というフレッシュさがそのことを物語っている。「なるべく早く召し上がっていただきたい」という作り手の思いが、この短い賞味期限に込められている。
もっちりとした食感のパンが多く、冷凍した後でもトーストすることで美味しく食べられる。公式サイトでは「霧吹きなどでパン全体を湿らせてからトーストすると、よりもっちりと焼きあがります」というアドバイスも紹介されており、食べ方へのこだわりが伝わってくる。クロワッサンなどのデニッシュ生地のパンは、「トースト後2、3分オーブン内で置いておくとサックリとした食感になります」とのことで、最後の一口まで美味しく楽しむための工夫が随所に見られる。
看板商品と焼き菓子の幅広いラインナップ
ネコノテパン工場の代表的な商品として知られるのが、カンパーニュだ。このカンパーニュは、尾道を代表するゲストハウス「あなごのねどこ」内のカフェスペース「あくびカフェー」でサンドイッチとして提供されており、宿泊者や訪問者に広く親しまれている。さらに、同ゲストハウスや「みはらしテイ」の朝食にも食パンが使用されているなど、地域の宿泊施設とも連携した形で尾道の食文化に溶け込んでいる。
焼き菓子の中でも特に人気が高いのがビスコッティだ。賞味期限が2週間と長く、常温で保存できることもあって、尾道土産としても重宝される。4本まであれば日本郵便のクリックポスト(全国一律200円)での発送にも対応しており、手軽にお取り寄せできるのも魅力だ。このほか、クロワッサンなどのデニッシュ系パンもラインナップに並び、訪れるたびに新しい発見がある。
店頭では日替わりメニューも用意されており、グッズ1種類・焼き菓子6種類・パン3種類を基本に、その日その日の品揃えを楽しめる。何度でも足を運びたくなる仕掛けがここにもある。
通信販売で全国からお取り寄せも可能
ネコノテパン工場の嬉しいところは、遠方に住むファンのために充実した通信販売を展開していることだ。公式サイト(http://pan.catnote.co.jp/)では、パンや焼き菓子を全国へ届けている。配送はクロネコヤマトの宅急便を利用し、5月から10月の夏季は品質保持のため冷蔵発送となる。
送料については、6,000円以上の購入で半額、12,000円以上の購入で無料になるサービスもあり(北海道・沖縄は条件が異なる)、まとめ買いがお得だ。注文から1〜3日でのお届けを基本としており、配達日時の指定は受け付けていないが、できる限り迅速な発送を心がけているという。
会員登録をすると「ネコパンだより」というメールマガジンを受け取れるほか、ポイントを貯めてオリジナル景品と交換できるサービスも用意されている。景品には、尾道在住の職人が手作りした「ネコニットのビスコッティケース」(1,300ポイント)、尾道のハンドクラフトカフェ「YES」製作の立体パン工場マグネット(1,000ポイント)、そして最上位には「ネコノテカンコウ業ボートツアー2名様分」(3,000ポイント)という個性的な特典も。ボートで尾道の海を約40分クルージングするという体験型の景品は、他では絶対に手に入らないものだ。
訪問前に知っておきたいアクセスと周辺情報
ネコノテパン工場の定休日は、祝日や曜日に関わらず毎週火曜日と水曜日だ。お正月やお盆など年間を通じた休業日もあるため、遠方から訪れる際は事前に公式サイトやSNSで確認しておくと安心だ。電話番号は050-6864-4987。
アクセスはJR尾道駅から徒歩圏内だが、急な坂道を登る必要があるため、歩きやすい靴での来訪を推奨する。その道中には、猫がのんびりと日向ぼっこをしている姿や、瀬戸内海を見渡す絶景スポットも点在しており、道のりそのものが尾道観光の一部となる。
周辺には、先述の「あなごのねどこ」をはじめ、尾道を代表する観光スポットが集中している。千光寺や浄土寺、旧市街の路地を散策しながら、ネコノテパン工場に立ち寄るプランが観光客に人気だ。尾道の坂道を歩き、猫と出会い、焼きたてのパンを頬張る——そんな、この町ならではの旅の記憶を、ネコノテパン工場はきっと彩ってくれるだろう。
アクセス
尾道駅から徒歩圏内
営業時間
定休日: 火曜・水曜
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