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和のゐ 角館(反物蔵)

和のゐ 角館(反物蔵)

※写真はイメージです。

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「みちのくの小京都」と呼ばれる秋田県仙北市・角館。武家屋敷通りが続く歴史的な町並みの中に、江戸時代末期から息づく蔵を丁寧に改装したホテル「和のゐ 角館」がある。かつての暮らしの記憶に静かに出会い、非日常の時間をゆったりと過ごせる全6室の隠れ家だ。

江戸末期の反物蔵が生まれ変わった、特別な滞在空間

「反物蔵」は、武家屋敷通りのすぐ手前という恵まれた立地にある客室だ。江戸時代末期に建てられた土蔵2階建ての建物は、かつて反物屋(織物・布地を扱う商人)として使われていた歴史を持ち、その背景を今も大切に受け継いでいる。延床面積165㎡という「和のゐ 角館」全6室の中でも最大級の広さを誇り、2名から6名まで幅広く対応できる。

室内には反物や当時の商いにまつわる道具がインテリアとしてセンスよくディスプレイされ、まるで時代劇の世界に迷い込んだかのような雰囲気を醸し出している。ベッドは3台(120㎝×203㎝)が用意されており、布団(マットレス)も3枚まで追加できるため、カップルから家族連れ、友人グループまで多様なニーズに対応する。厚みのある土壁と古材の梁が空間全体を包み込み、外の喧騒とは切り離された静謐なひとときを届けてくれる。

歴史ある蔵に宿る、6つのまったく異なる個性

「和のゐ 角館」の最大の魅力のひとつは、全6室がそれぞれ異なる蔵や屋敷を改装した、まったく個性の異なる客室である点だ。田町武家屋敷通りに面した「西宮家」の敷地内には、明治41年(1908年)建設の離れ座敷「桜人の間」(91㎡)、大正8年(1919年)建設の「武士蔵」(150㎡)・「ガッコ蔵」(105㎡)、古文書や陶磁器を収蔵していた「文庫蔵」(120㎡)、養蚕の歴史を持つ「まゆ蔵」(77㎡)が並ぶ。

「桜人の間」は縁側から庭のシダレザクラを望める純和風の離れで、四季折々の景色が旅情を誘う。「武士蔵」には実際に触れられる武士の道具が設えられ、往時の武家文化を肌で感じられる。「文庫蔵」は書見台や古書をモチーフにした調度品が配された静謐な空間で、「文学や歴史と向き合う時間」をテーマとしている。「ガッコ蔵」(ガッコとは秋田弁で漬物のこと)は漬物樽をモチーフにした浴槽が特徴的で、春には浴室から桜を眺めるという贅沢な体験ができる。「まゆ蔵」は高い天井と大きな梁が印象的で、繭と糸をモチーフにした手仕事の温もりが漂う。そして「反物蔵」は全室最大の広さを活かし、グループや家族旅行でも余裕をもってくつろげる客室として位置づけられている。

米蔵レストランで堪能する、秋田の美食

食事もこの宿の大きな見どころだ。かつて収穫した米を貯蔵していた「米蔵」をリノベーションしたレストランは、厚い土壁と太い木の梁が生み出す大空間に、米俵や日本酒をモチーフにした意匠が随所に施されている。旧暦の小正月に行われる「角館の火振りかまくら」をモチーフとした照明が幻想的な雰囲気を演出し、食事の時間そのものが特別な体験となる。

夕食は秋田の素材を尊重しながら現代的な軽やかさを加えたコース料理。比内地鶏、秋田牛、じゅんさい(水草の新芽)、きりたんぽなど、秋田を代表する食材がモダンな調理と盛り付けで供される。季節ごとにメニューが変わるため、訪れるたびに新しい味との出会いがある。レストランのみのディナー予約も受け付けており(電話:0187-49-7170、2026年3月17日より予約受付開始)、宿泊客以外にも門戸が開かれている。

朝食はお弁当スタイルで客室まで届けられる。秋田県産米や、角館に本店を構える老舗・安藤醸造の味噌を使った和の朝食は、蔵の静かな空間でゆっくりと味わうのにぴったりだ。旅の始まりを穏やかに告げる、心温まる一膳となるだろう。

武家屋敷の町・角館を歩く、豊かな観光

「和のゐ 角館」は、角館の観光スポットへのアクセスが非常に良好な立地にある。「反物蔵」は武家屋敷通りのすぐ手前に位置しており、黒板塀が続く武家屋敷群は文字通り徒歩すぐの距離だ。江戸時代の武家の生活を伝える旧家の見学を楽しんだ後、そのまま宿へ戻れる利便性は観光派の旅行者にとって大きな魅力となる。

春の角館は特に見事で、武家屋敷通りに続くシダレザクラは国の天然記念物にも指定されており、例年4月中旬から下旬にかけて満開を迎える。樹齢200〜300年を超える古木が夜はライトアップされ、昼とはまた異なる幽玄の美を見せてくれる。夏は深い緑が武家屋敷を包み込み、秋には桧木内川沿いの並木が錦に染まる。冬は雪の静寂の中で往時の面影が際立つなど、四季を通じて訪れる価値がある。

周辺には田沢湖(日本最深の湖)や乳頭温泉郷など、東北を代表する観光地も点在している。田沢湖を一周するサイクリングや、乳頭温泉での立ち寄り入浴を組み合わせた滞在プランも人気が高く、角館を拠点に秋田の自然と文化をたっぷりと満喫できる。

アクセスと、こんな旅におすすめの利用シーン

最寄り駅はJR秋田新幹線「角館駅」。東京駅からは秋田新幹線「こまち」で約3時間20分、仙台駅からは在来線や新幹線を利用して約2時間でアクセスできる。角館駅からホテルまでは徒歩約15〜20分ほどだが、希望者には送迎サービスも用意されている(事前申し込みが必要、満員の場合は待つことがある)。

「反物蔵」の165㎡という広々とした空間と2〜6名の収容力は、さまざまな旅のスタイルに応える。歴史の蔵を丸ごと貸し切るような体験は、特別な記念日旅行や大切な人との少人数トリップにふさわしい。また、親世代と子世代が一緒に泊まる家族旅行で東北の歴史文化を肌で感じる旅にも最適だ。

歴史を「見る」だけでなく、「泊まる」ことで体験する──それが「和のゐ 角館 反物蔵」が提供する、他にはない旅のかたちだ。角館の夜は深く静かで、土蔵の厚い壁が守る空間でゆったりと過ごす時間は、日常のざわめきを忘れさせ、旅の本質的な豊かさを改めて気づかせてくれるはずだ。

アクセス

角館駅から送迎サービス利用可(事前申し付け。満員の場合は待機あり)

営業時間

レストラン予約受付 16:00〜21:00

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