
極みの食パン 安都佐
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山口県山陽小野田市の厚狭エリアに、地元の人々に愛される食パン専門店「極みの食パン 安都佐(あずさ)」がある。無添加素材へのこだわりと独自の製法で生み出す生食パンは、口に入れた瞬間のやわらかさと豊かな風味で多くのファンを獲得している。
1300年の歴史を持つ「安都佐」の地に生まれた食パン専門店
店名の「安都佐(あずさ)」には、深い意味が込められている。今から約1300年前、この厚狭の地はかつて「安都佐」と呼ばれていた。その長い歴史と土地の記憶を大切にしながら、地域に誇りを持てる食パンを届けたい——そんな思いがこの店の出発点だ。
山陽小野田市は日本の近代化を支えた地でもある。明治14年(1881年)、実業家・笠井順八翁がここに日本初の民間セメント製造会社(後の小野田セメント株式会社)を設立し、日本の近代産業の礎を築いた。安都佐はその歴史ある厚狭の地に根を張り、現代の食文化に新たな一ページを加えている。食パンという日常的な食べ物を通じて、地域の誇りを形にしようとする姿勢は、店のすべてに貫かれている。
素材への真摯なこだわり——無添加・国産・希少素材を贅沢に
安都佐の生食パンが際立つ理由のひとつは、素材への徹底したこだわりにある。使用する素材はすべて無添加。安心安全であることを大前提としながら、品質においても一切の妥協がない。
主原料の小麦粉には山口県産小麦を使用。地元の風土から生まれた素材を積極的に取り入れることで、地域との結びつきを表現している。そして最もこだわっているのがバターだ。通常の発酵バターより流通量が少なく希少とされる国産発酵バターを使用するだけでなく、フランス産のAOP認証(原産地呼称保護)を取得した「モンテギュバター」も惜しみなく取り入れている。AOP認証とはフランスが定める厳格な品質基準を満たした農産物にのみ与えられる称号であり、モンテギュバターはその濃厚な風味とクリーミーなコクで世界的に高く評価されているバターだ。
これほどの高品質素材を食パンに使うこと自体、店の本気度をよく表している。日々の食卓に上る食パンだからこそ、素材から丁寧に選ぶ——その哲学が安都佐のすべての商品に息づいている。
「湯種製法・低温長時間焼成製法」が生む、もちもちしっとりの食感
安都佐の生食パンを特別なものにしているのは、素材だけではない。製法にも独自のこだわりがある。使用しているのは「湯種製法・低温長時間焼成製法」と呼ばれる技法だ。
湯種製法とは、パン生地に使用する小麦粉の一部に熱湯を加えてこねることで、でんぷんをα化(糊化)させる製法。これにより、通常の製法では出せないほどの保水性と弾力が生まれ、まるでお餅のようなもちもちとしたしっとりした食感が実現する。さらに低温でじっくりと時間をかけて焼成することで、小麦本来の甘みと旨味が凝縮される。
「焼かずに美味しい『生』食パン」というキャッチフレーズの通り、安都佐の食パンはそのまま食べるのが最初のおすすめの楽しみ方だ。何もつけずにひと口食べると、ふわっとした柔らかさの中に、噛むごとに広がるほんのりとした甘みと小麦の香りが感じられる。もちろんトーストにするのも美味しく、外はカリッと、中はもちもちという対比が楽しめる。バターやジャムと合わせる王道から、和のトッピングまでアレンジは自由自在だ。
豊富なラインナップ——食パンからサンド、スイーツまで
安都佐では食パン以外にも、魅力的な商品が揃っている。
食パンの主力は3種。山口県産小麦を使った「国産生食パン(1.5斤 780円・税込)」、フランス産モンテギュバターをふんだんに使った「モンテ生食パン(1.5斤 890円・税込)」、そして個性的な「プレミアムパイナップルパン(1.5斤 1,100円)」がある。食パン1本から購入でき、手土産や自宅用に気軽に立ち寄れるのがうれしい。
サンドイッチも充実している。「ふわとろエッグ(450円)」「ガーリックたまご(470円)」「ベーコンたまご(520円)」「ガーリックベーコンたまご(540円)」と、4種のホットサンドが揃う。どれも安都佐の食パンを使ったボリューム感のある一品で、テイクアウトのランチとしても人気だ。旬のフルーツをふんだんに使った「季節の4種フルーツサンド(420円)」は、華やかな見た目と甘酸っぱいおいしさで女性客を中心に好評を集めている。
スイーツ好きには「季節のパウンドケーキ(3,800円・数量限定)」も見逃せない。素材と手間を惜しまない安都佐ならではの贅沢な仕上がりで、贈り物としても喜ばれる一品だ。ドリンクはホットコーヒー・アイスコーヒーが各120円と手頃で、デカフェも220円で用意されている。微炭酸のレモネードも爽やかな飲み口で人気がある。
また、安都佐では山陽小野田市の地域銘菓「復刻せめんだる」も販売している。明治時代にセメントを運ぶ樽をモチーフに作られたユニークな最中で、あんこの名人・小幡寿康氏の監修のもと、小豆の風味を活かしたやさしい餡が特徴。10個入り1,350円、20個入り2,700円(いずれも税込)で、地元の歴史を感じられる土産としても人気だ。
落ち着いた工房型の雰囲気と、厚狭の日常に溶け込む空間
店内には工房が設けられており、毎日丁寧に焼き上げる焼きたての食パンの香りが漂う。開店前から並ぶ常連客も多く、焼き立てを求める地元の人々の姿が日常の風景となっている。華美すぎず、落ち着いた清潔感のある空間は、気取らずにふらりと立ち寄れる居心地の良さがある。
利用シーンも多彩だ。家族へのお土産や手土産として食パンを購入する人、ランチにホットサンドを買い求める人、フルーツサンドをテイクアウトして近くの公園でいただく人など、地元の人々のさまざまな「ちょっといいおやつ・食事」の場面に寄り添っている。SNS映えするフルーツサンドやパウンドケーキは観光客にも人気があり、厚狭を訪れた際の立ち寄りスポットとしても注目されている。
アクセスと営業情報——厚狭駅からほど近い好立地
「極みの食パン 安都佐」は、JR山陽本線・山陽新幹線の厚狭駅から歩いてアクセスできる立地にある。新幹線の停車駅でもある厚狭駅は、山口県内外からのアクセスも良好で、旅の途中に立ち寄るにも便利だ。
住所は山口県山陽小野田市厚狭467-1。営業時間は10:00〜15:00で、月曜日は定休となっている。人気商品は早い時間に売り切れることも多いため、目当ての商品がある場合は開店に合わせて早めに訪れるのがおすすめだ。支払い方法はPayPayおよびRakutenPayに対応しており、キャッシュレス派にも安心。電話番号は0836-73-0118で、公式サイト(https://kiwamino-azsa.com/)やInstagram(@azsa.asa.japan)でも最新情報を発信している。
厚狭周辺には山陽小野田市の産業遺産や歴史的なスポットもあり、地元の歴史を感じながらドライブがてら訪れるのも楽しい。焼き立て食パンのやわらかな香りと、地元の歴史を紡ぐ「復刻せめんだる」。安都佐は、食を通じて山陽小野田市の魅力を丁寧に伝え続ける、小さくても誇り高い一軒だ。
アクセス
厚狭駅から徒歩圏内
営業時間
10:00〜15:00(月曜定休)
料金目安
¥420 〜 ¥890
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