広島市立中央図書館
広島駅前の商業施設「エールエールHIROSHIMA」の8〜10階に、2026年4月1日、広島市立中央図書館が新たな姿でグランドオープンしました。図書館、映像文化ライブラリー、郷土資料館サテライトという3つの施設が一堂に会し、本・映画・広島の歴史が交差する「学びと憩いの拠点」として生まれ変わりました。
広島駅直結という圧倒的なアクセス
広島市立中央図書館の新拠点は、広島駅南口から徒歩すぐのエールエールHIROSHIMAの上層フロアに位置しています。住所は広島市南区松原町9-1で、電車・バス・新幹線など多様な交通機関を利用して気軽に立ち寄れる立地は、従来の図書館には珍しい利便性です。市内各地はもちろん、近隣市町からのアクセスも容易で、広島県全域の利用者にとって訪れやすい環境が整っています。
ショッピングや外出のついでに立ち寄れる「ついで読書」の文化を育む場所として、これまで図書館を訪れることが少なかった層にも扉を開いています。駅前という立地がもたらす人の流れは、本との偶然の出会いを生み出す大きな力になっています。
3フロアで広がる多彩な学びの空間
新しい中央図書館は、8階・9階・10階の3フロアにわたって構成されており、それぞれ異なるテーマと機能を持っています。
10階「図書と映像のフロア」は、知的好奇心を刺激する空間として設計されています。多方向に配置された書架が、まるで森の中を散策するような感覚を演出しており、本を探す行為そのものが楽しい体験に変わります。カフェも併設されており、お気に入りの一冊を手にしながらゆったりとした時間を過ごすことができます。また、映像文化ライブラリーの上映ホールも同フロアにあり、広島ゆかりの映画作品を楽しむこともできます。
9階「広島を知るフロア」は、この街の過去と現在を多角的に学ぶことに特化したフロアです。広島の歴史・地理・経済・文化に関する資料や、広島にゆかりのある文学者の関連資料が体系的に配架されています。郷土資料館サテライトとしての機能も担っており、デジタル技術や体験型コンテンツを活用した展示により、資料を「読む」だけでなく「感じる」学びが実現しています。川・海・山という豊かな自然に育まれた産業や祭りなど、広島の多彩な魅力に触れることができます。
8階「こどもと青少年のフロア」は、次世代の読書家を育てる場として、特に充実した設備が整っています。絵本の読み聞かせコーナー、子育て情報コーナー、青少年向けの蔵書コーナーに加え、多目的室・自習室・休憩室も新設されました。子どもたちが本を好きになる最初の一歩を踏み出せるよう、親しみやすい雰囲気づくりが徹底されています。
映像文化ライブラリーとの融合が生む新しい体験
広島市映像文化ライブラリーは、日本映画を中心に収集・保存・上映してきた専門施設です。新拠点への移転により、図書館との物理的な一体化が実現しました。上映ホールでは、広島ゆかりの作品をはじめとする映画の定期上映が行われるほか、朗読会や講演会も開催され、映像を通じた平和文化の発信という重要な役割も担っています。
本を読む文化と映像を観る文化が同じ空間で共存することで、文章表現と映像表現の相互理解が深まります。原作小説と映画作品を並べて味わったり、映画から興味を持った時代背景を関連資料で調べたりといった、立体的な学びのルートが自然に生まれます。こうした複合的な文化体験は、知識をより深く、より豊かに吸収するための環境として、他の図書館にはない独自の魅力となっています。
広島の歴史と平和を学ぶ拠点として
郷土資料館サテライトの設置は、この施設に特別な意義をもたらしています。広島は世界でも類いまれな歴史的背景を持つ都市であり、その歴史・文化・復興の歩みを丁寧に伝えることは、市民の郷土愛を育てるとともに、平和への思いを次世代へつなぐ意味も持ちます。
サテライトでは、デジタル技術を活用した体験型コンテンツも用意されており、従来の「展示を眺める」スタイルを超えた参加型の学びが可能です。国内外の来館者が広島を深く理解するための入口としても機能するため、修学旅行や観光と組み合わせた利用も期待されています。広島市南区松原町という立地は、平和記念公園や原爆ドームへのアクセスとも組み合わせやすく、広島の歴史を多角的に学ぶ一日の起点としても最適です。
こどもから大人まで、すべての人に開かれた図書館
新しい中央図書館の最大の特徴のひとつは、あらゆる年齢・目的の利用者を包括的に受け入れる設計にあります。幼い子どもを連れた家族は8階のこどもフロアで読み聞かせや親子の読書時間を楽しみ、中高生は自習室で落ち着いて勉強に集中でき、社会人や研究者は9階・10階の充実した資料群を活用した調査・学習に取り組めます。
館内のバリアフリー設備も整備されており、障がいのある方や高齢者も安心して利用できます。カフェ併設による長時間滞在のしやすさ、商業施設内という開放的な雰囲気も相まって、「図書館はちょっと敷居が高い」と感じていた人にも自然に足を向けてもらえる空間になっています。
本・映画・歴史が交差するこの場所は、広島という街とともに成長し続ける「知の広場」として、市民の日常に深く根ざした存在になっていくことでしょう。問い合わせは082-298-0560(中央図書館)まで。
アクセス
広島駅南口から徒歩約5分
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