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大日寺
※写真はイメージです。

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正式名を黒巌山遍照院大日寺(こくがんざんへんじょういんだいにちじ)といい、四国八十八ヶ所霊場の第四番札所として、弘法大師ゆかりの地に鎮座する古刹です。徳島県板野郡板野町に位置し、遍路旅の初期の段階でその静謐な境内に足を踏み入れることになります。多くの尊像や建造物が境内に息づき、巡礼者のみならず仏教美術や信仰文化に関心を持つ訪問者にも見ごたえのある空間が広がっています。

多彩な尊像が一堂に集まる境内

大日寺の境内でとりわけ目を引くのは、種類豊かな尊像が一か所に集まっている点です。弥勒菩薩尊像烏枢沙摩明王尊像青面金剛尊像がそれぞれ境内に祀られており、菩薩から明王、神格まで多様な信仰の形を一度に目にすることができます。それぞれ性格の異なる尊像が境内に共存しているため、巡るほどに新たな発見がある空間となっています。

大師堂内陣の「両面大師」と賓頭盧尊者

弘法大師堂の内陣には、珍しい「両面大師」の像が安置されています。名のとおり二つの面を持つこの像は、大師堂ならではの見どころのひとつです。同じ内陣には賓頭盧尊者尊像も置かれており、大師堂内を丁寧に参拝することでその双方に出会うことができます。

彫刻と仏画が共存する信仰空間

大日寺では立体的な尊像だけでなく、境内で仏画にも接することができます。彫刻と絵画という二種類の表現が境内に並存しており、視覚を通じた信仰の多彩な姿を体感できる場となっています。一般に仏教美術というと仏像が中心に語られがちですが、この寺院では絵画的な信仰表現もあわせて伝承されています。

鎮守・八幡御社と本堂横の回廊

境内には当山の鎮守である八幡御社をはじめとする複数の建造物が点在しています。本堂横には回廊が設けられており、堂宇をつなぐこの空間をゆっくりと歩くことで、境内全体を落ち着いた雰囲気の中で拝観することができます。参拝の動線として回廊が機能しているため、堂と堂のあいだの移動そのものも、境内の空気を感じながら過ごす時間となります。

六波羅蜜の実践を現代に伝える取り組み

大日寺が特に力を入れているのが、六波羅蜜――「布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧」という六つの徳目の教えを現代の参拝者へ伝える取り組みです。六つの徳目それぞれを丁寧に解説するかたちで発信を行うなど、古来の仏教的実践を今の時代に結びつけようとする姿勢がこの寺院の一つの特色となっています。遍路の旅として訪れる方はもちろん、日常の中で仏教の教えに向き合いたいという方にとっても、大日寺はその入口となり得る場所です。

アクセス

徳島県板野郡板野町黒谷字居内28番地

営業時間

開門8時~閉門17時

料金目安

無料

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