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奥那須温泉大丸温泉旅館

奥那須温泉大丸温泉旅館

※写真はイメージです。

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那須連山の主峰・茶臼岳に抱かれた標高1,300メートルの奥那須温泉郷。その最奥地にひっそりと佇む大丸温泉旅館は、200年余の歴史を刻む秘湯旅館であり、日本秘湯を守る会の会員宿でもある。森の中に立つ一軒宿という立地が、日常の喧騒を遮断し、温泉と静寂だけが満ちる空間を生み出している。

旅館裏手から川が湧き出す「川の湯」

この宿の最大の個性は、旅館のすぐ裏手から湧き出した源泉が実際に川の流れとなり、そのまま大野天風呂「川の湯」として楽しめる点にある。岩と流れの間に身を沈め、森の空気を吸いながら入る川の湯は、温泉地によくある人工的な露天風呂とは一線を画す、野趣あふれる体験だ。「あざみの湯」「山ゆりの湯」と名付けられた露天風呂も備えており(冬季は一時閉鎖)、内湯も含めて複数の湯を巡ることができる。

湯治場という原点に返る「温泉回帰」

戦後の観光ブームにより多くの温泉地が娯楽・宴会の場へと変質していくなかで、大丸温泉旅館は湯治場としての原点を問い直す「温泉回帰」の姿勢を打ち出している。その象徴が「泊食分離」という営業方針だ。2026年5月以降、夕食の提供を廃し、素泊まりまたは朝食付きのみの滞在を基本とする形態へ移行している。華美なサービスや宴席を取り除き、温泉と向き合う時間そのものを宿の中心に据えるという、徹底した考え方によるものだ。

朝の食卓に映る那須の大地

夕食を提供しないかわりに、朝食には那須の土地で採れた旬の食材を吟味した料理が並ぶ。派手さより素材の持ち味を活かす姿勢は、温泉療養を大切にしてきたこの宿の食の哲学を体現している。滞在中の食事を宿の外に求めることも含め、自由度の高い過ごし方が可能な構成となっている。

木のぬくもりに包まれる客室と館内空間

客室は木のぬくもりが感じられる意匠で、窓から差し込む柔らかな光がゆったりとした時間の流れを演出する。付帯施設としてsalon.南月も備えており、温泉以外の時間もこの宿の空間の中で過ごせるよう整えられている。

日帰り入浴での利用も可能

宿泊だけでなく日帰り入浴にも対応しており、奥那須の源泉と川の湯を手軽に体験することができる。ただし日帰り入浴が休業となる日も設けられているため、訪問前に公式サイトのカレンダーで営業日を確認しておくとよい。また宿泊予約の受付開始はご宿泊日の3か月前からとなっている。

アクセス

栃木県那須郡那須町湯本269

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