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南島原市有馬キリシタン遺産記念館

南島原市有馬キリシタン遺産記念館

※写真はイメージです。

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南島原市有馬キリシタン遺産記念館は、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成遺産である原城跡を中心に、この地に刻まれたキリシタンの歴史をひもとくガイダンス施設です。戦国期の有馬氏がキリスト教を積極的に保護し、その後に起きた島原・天草一揆へと続く歴史の流れを、発掘調査で出土した実物資料とともに伝えます。

原城跡が語る、一揆の舞台

展示の核をなすのが、戦国時代に有馬氏の重要な城として機能した原城跡です。1637(寛永14)年、江戸幕府のキリシタン弾圧と苛烈な年貢に抵抗した人々がこの城に立てこもり、島原・天草一揆が勃発しました。城跡は1938(昭和13)年5月30日に国指定史跡となり、2018(平成30)年7月には「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界文化遺産に登録されています。

本丸の発掘調査では、一揆に参加した人々が身に着けていたとみられる十字架やロザリオなどの遺物が数多く出土しました。命がけで信仰を守ろうとした人々の痕跡を、手の届く距離で目にすることができます。

有馬氏がキリスト教を保護した歴史

記念館では、原城跡だけでなく、有馬氏の居城であった日野江城跡に関する展示も設けられています。南北朝時代に築かれたと伝わる日野江城は、標高78メートルの丘陵先端部に本丸を置き、東の二の丸・大手口、西の三の丸で構成された城郭です。

発掘調査で特に注目されるのが、墓石などの石塔を多用した階段の出土です。仏教的な石材を実用的な階段として転用したこの痕跡は、有馬氏が仏教を排してキリスト教を保護した歴史を今に伝える物証として評価されています。信仰をめぐる権力の動きが、地中に埋もれた石の一段一段に読み取れます。

体験・イベントで歴史に触れる

記念館は展示にとどまらず、多彩なプログラムを通じて歴史を体験的に学ぶ場を提供しています。ポルトガル人の菓子職人が指導する南蛮菓子のワークショップは、キリシタン文化と南蛮貿易の時代を五感で感じられる企画です。キリシタン史のサテライト公開講座を2シリーズにわたって開催するなど、専門的な学びの機会も充実しています。

西南学院大学博物館との連携特別展も継続的に実施されており、「ウソ?ホント?島原・天草一揆を読む」(令和6年度)、「終戦80年 戦争を辿る」(令和7年度)といったテーマで時代の通史を掘り下げます。「430年前をまち歩き&歴史トーク」や「信長の野望」との協力企画など、幅広い入口から南島原のキリシタン史へ誘うプログラムが随時展開されており、地域の歴史文化を発信する拠点として機能しています。

アクセス

長崎県南島原市

営業時間

月曜~金曜 午前8時30分~午後5時15分(祝・休日、12月29日~翌年1月3日を除く)

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