渋谷区東に位置する國學院大學は、日本の歴史・文化・神道を軸にした学問を深めたい人にとって、唯一無二の学び舎だ。恵比寿駅から徒歩圏内というアクセスの良さと、都市の中心にありながら重厚な学問的伝統を持つ独自の魅力を持つ大学として、全国から学生が集まっている。
日本の文化と精神を学ぶ、百年を超える歴史
國學院大學の歴史は明治15年(1882年)に設立された皇典講究所にさかのぼる。「国学」という日本固有の学問的伝統を礎に、近代日本の教育・文化の中心的役割を担い続けてきた。その長い歴史の中で培われた学問的な蓄積は膨大で、現在でも日本の古典文学・歴史・神道といった分野において全国屈指の研究拠点として知られている。
大学の理念として掲げられているのは「日本を学び、世界に貢献できる人材育成」。これは単に日本文化の知識を身につけるだけでなく、それをグローバルな視点で発信できる力を養うことを意味している。現代においても、この理念は学部カリキュラムや教育プログラム全体に一貫して反映されており、日本の伝統と現代社会の課題を結びつける学びが展開されている。
多彩な学部が育む「日本を知る力」
現在、國學院大學には渋谷キャンパスと横浜たまプラーザキャンパスの二つのキャンパスがあり、複数の学部・学科が設置されている。文学部では日本文学・外国語文化・史学・哲学などの専門領域を幅広く学べる。日本古典文学や漢文・中国文学の研究は特に歴史が深く、この分野を本格的に学びたい学生にとって国内でも有数の環境が整っている。
神道文化学部は、全国の大学の中でも珍しい神道専門の学部だ。神道の歴史・儀礼・思想を体系的に学ぶことができ、卒業後は神職として全国の神社に奉仕する道が開かれている。授業では座学だけでなく、実際の神事への参加や伝統的な儀礼の実践も学修の一部となっており、知識と実践が両立した教育が行われている。
人間開発学部では子どもの教育・保育・体育に特化した学びが展開され、初等教育学科や子ども支援学科などが設置されている。教員採用試験対策も充実しており、小学校教諭・幼稚園教諭・保育士を目指す学生に支持されている。観光まちづくり学部は比較的新しい学部で、地域の文化資源を活かした観光政策やまちづくりを学ぶことができ、観光学・まちづくり・社会学を横断した実践的な学問が展開されている。
充実した図書館と研究施設
國學院大學の図書館には約162万冊を超える蔵書が収められており、特に日本古典文学・神道・歴史分野においては国内有数のコレクションを誇る。和書・漢籍・古文書類なども充実しており、日本古典や歴史を専門的に学ぶ研究者にとっても重要な資料が揃っている。
キャンパス内には博物館も設置されており、定期的にミュージアムトークや企画展が開催されている。考古学・民俗学・神道関係の資料を中心とした展示が行われ、在学生だけでなく一般市民も訪れることができる社会に開かれた文化施設として機能している。授業の一環として博物館見学や資料調査が取り入れられることもあり、本物の資料に触れながら学ぶ機会が豊富に用意されている。
また、大学では生涯学習・資格講座も積極的に展開しており、在学生だけでなく卒業生や地域の社会人も参加できるプログラムが提供されている。日本文化に関する公開講座やオンライン講座も整備されており、令和8年度には「日本の弔い」をテーマにしたオンライン公開講座が開講されるなど、社会との接点を大切にした学術的発信が続いている。
教育・神職の道へ──確かな進路実績
國學院大學の際立った実績のひとつが、教育現場への輩出数だ。卒業生の現役教員数は10,483人に上り、全国の学校教育を支える人材を継続的に送り出している。特に人間開発学部や文学部からは多くの教員が育ち、小学校・中学校・高等学校の現場で活躍している。
神道文化学部の卒業生は全国の神社で神職として活躍しており、神職養成という点では日本随一の実績を誇る。国家資格である神職資格は卒業と同時に取得できる仕組みが整えられており、在学中から神道行事への参与など実践的な訓練も積むことができる。卒業後に地域の神社で宮司・禰宜として活動する先輩の姿は、後輩学生にとっての大きなロールモデルになっている。
観光まちづくり学部の卒業生は地方自治体・観光協会・旅行業界などで活躍しており、地域資源を活かした観光事業やまちづくりの実践的なスキルが評価されている。法学部・経済学部など他の学部でも一般企業・公務員・法曹界など多様な進路が開かれており、総合大学としての幅広いキャリア支援体制が整っている。
渋谷・恵比寿エリアに立地する都市型キャンパス
渋谷キャンパスは東京都渋谷区東4丁目に位置し、恵比寿駅から徒歩約8分というアクセスのよい立地にある。渋谷駅からも徒歩圏内で、都心の利便性を活かしながらキャンパス内は比較的落ち着いた環境が保たれている。
周辺には商業施設・飲食店・書店などが充実しており、学生生活に必要なものが揃いやすい。都市型キャンパスならではの利点として、美術館・博物館・歴史施設などの文化施設へのアクセスも良く、文学・歴史・民俗学などを学ぶ学生が実際にフィールドワークや資料調査に出かける機会も多い。渋谷・恵比寿という文化的に豊かなエリアにいること自体が、學問の刺激になる環境といえる。
横浜たまプラーザキャンパスはよりゆとりある自然環境の中にあり、人間開発学部の一部がここを拠点としている。渋谷・横浜と二つの個性の異なるキャンパスを持つことで、学生が自分の専攻に合った環境で学ぶことができる。
こんな人におすすめ
國學院大學は、日本の歴史・文化・宗教・文学を深く掘り下げたい学生にとって、国内でも特別な学習環境を提供している大学だ。「日本人なのに、日本のことをよく知らない」という問題意識を持つ人、日本語の古典文学や和歌・俳句に関心がある人、あるいは神職という伝統的な職業を志している人にとって、これほど適した環境はなかなか見つからない。
また、小学校教員や保育士を目指す人、地域の観光振興やまちづくりに関心がある人、そして日本と世界の架け橋になりたいと考えるグローバル志向の人にも開かれた学部構成となっている。在学生数は約11,000人を超えており、多様なバックグラウンドを持つ学生が一つのキャンパスで学び合う環境がある。
「日本を学ぶ」ということが、今この時代にどれだけ豊かな意味を持つか。國學院大學はその問いと向き合い続けている大学であり、恵比寿という都市の中心から、日本の過去・現在・未来を深く考える学びの場を提供し続けている。
Access
恵比寿駅から徒歩圏内
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