岩手県花巻市の新花巻駅エリアに店を構える「イーハトーブの里 新花巻店」は、岩手の豊かな食文化と麺へのこだわりを体感できる一軒です。店名に宿る「イーハトーブ」の精神とともに、この地ならではの麺の世界へご案内します。
「イーハトーブ」という名前に込められた思い
「イーハトーブ」とは、花巻市出身の詩人・童話作家である宮沢賢治が生み出した架空の理想郷の名称です。賢治は岩手の大地や自然を深く愛し、その風土をイーハトーブという言葉に昇華させました。山々と田園が広がる花巻の景観は、まさに賢治が心に描いた世界そのものといえるでしょう。
この店名には、岩手の素材と風土を大切にしながら、体にやさしい麺料理を届けたいという思いが込められています。運営母体である株式会社川喜は岩手県釜石市に拠点を置く麺メーカーであり、「カラダにやさしい麺作り」を企業理念として掲げています。創業以来、素材を吟味し、丁寧な製法でこだわりの麺を作り続けてきた同社の哲学が、イーハトーブの里の商品・料理にも一貫して反映されています。
岩手の麺文化を感じるラインナップ
店で提供・販売される麺は、岩手・東北の食文化に根ざしたものばかりです。
**じゃじゃめん**は盛岡三大麺のひとつとして全国的にも知られる岩手のソウルフード。平打ち麺に肉味噌ときゅうりをのせ、よく混ぜながら食べるスタイルが特徴です。最後に残った肉味噌に生卵と茹で汁を加えて飲む「ちーたんたん」まで楽しむのが岩手流の作法とされています。シンプルな見た目ながらも、後を引く深みのある味わいは、一度食べると忘れられない一品です。
**支那そば**は塩味と味噌味の2種類が用意されています。昔懐かしいシンプルな味付けで、麺そのものの風味や食感をストレートに楽しめる一杯です。余計な手を加えすぎず、素材の良さを前面に出したその姿勢は、「カラダにやさしい麺作り」という同社の理念とも重なります。
**冷し中華**は醤油ダレとごまダレの2種類から選べます。醤油ダレはさっぱりとした後味で、暑い季節にもするりと食べられるさわやかな一杯。ごまダレは濃厚なコクがあり、食べ応えを求める方に好まれます。岩手の夏を感じながら楽しむ冷し中華は、旅の疲れを癒す一皿にもなるでしょう。
**南部そば**は岩手・青森にまたがる「南部地方」の風土を映した一品です。南部地方は古くからそばの産地として知られており、その伝統を受け継いだ風味豊かなそばは、素朴ながらも深い味わいを持っています。
素材へのこだわりと「体にやさしい」哲学
株式会社川喜が一貫して追い求めてきた「カラダにやさしい麺作り」という言葉は、単なるキャッチコピーではありません。岩手県釜石市を拠点に、素材の選定から製造工程まで丁寧に向き合い、食べる人の体を第一に考えた麺づくりを続けてきた積み重ねがあります。
余計なものを加えず、素材が持つ本来の旨味を引き出すことを重視した麺は、食後の体への負担が少ないと評判です。健康に気を遣う方はもちろん、小さなお子さんを連れたご家族が安心して食べられる麺として、地域の方々にも親しまれています。岩手の清らかな水と空気のなかで培われた食への誠実さが、一杯の麺ににじみ出ています。
利用シーンと雰囲気
新花巻駅周辺という立地から、観光客から地元の方まで幅広い層が訪れます。東北新幹線を利用して花巻を訪れた観光客が昼食や夕食に立ち寄るほか、近隣に勤める方々の日常的な食事の場としても活躍しています。
気軽に本格的な岩手の麺料理を楽しめる場所として、一人でふらりと入りやすい雰囲気も魅力のひとつです。旅の途中で岩手の味を確かめたい方、地元の麺文化を肌で感じたい方にとって、訪れる価値のある一軒といえるでしょう。
花巻観光との組み合わせ
花巻市は宮沢賢治の故郷として全国的に知られる文化観光都市です。新花巻駅から市内へ向かえば、「宮沢賢治記念館」「イーハトーブ館」「宮沢賢治童話村」など、賢治の生涯と作品世界に触れるスポットが集中しています。「銀河鉄道の夜」「注文の多い料理店」「風の又三郎」といった名作のバックグラウンドを現地で感じることができ、文学ファンには見逃せない聖地です。
また、花巻市は温泉地としても名高く、花巻温泉郷には台温泉・花巻温泉・金矢温泉・大沢温泉・鉛温泉など個性豊かな湯が点在しています。温泉めぐりと組み合わせて、イーハトーブの里で岩手の麺料理を味わうというプランも、旅をより充実させてくれるでしょう。釜石線に乗れば沿線の自然美も満喫できるなど、花巻を中心とした岩手の旅はバリエーション豊富です。
アクセス・基本情報
- **住所**: 〒025-0012 岩手県花巻市胡四王2丁目87−7 - **電話**: 0198-31-2784 - **ウェブサイト**: http://www.kawakinomen.com/ - **最寄り駅**: JR東北新幹線・釜石線「新花巻駅」周辺
岩手を訪れた際には、宮沢賢治が愛した大地の名を冠したこの店で、岩手の麺文化と「体にやさしい」一杯をぜひ体験してみてください。賢治が描いたイーハトーブの理想郷に思いを馳せながら食べる麺は、旅の記憶にひとつの豊かな彩りを添えてくれるはずです。
Access
新花巻駅から徒歩圏内
Hours
Budget
冷し中華醤油ダレ(2人前)420円、冷し中華ごまダレ(2人前)420円、南部そば(400g)550円、じゃじゃめん(2人前)598円、支那そば塩味(2人前)320円


