山形市の中心部、七日町エリアにひっそりと佇む「ラミ・デュ・ヴァン・エフ」は、フランス語で「ワインの友」を意味する名を冠した本格フレンチレストランだ。気取らず、肩ひじ張らずに上質なフレンチとワインを楽しめる空間として、地元の食通たちから厚い支持を集めている。
カフェのような温もりの中で出会う、本格フレンチ
2019年4月にオープンした「ラミ・デュ・ヴァン・エフ」は、ライトロードin七日町の2階に位置する。エレベーターを降りると広がるのは、木の温もりを生かしたナチュラルテイストの落ち着いた空間。まるでおしゃれなカフェに迷い込んだかのような居心地の良さが、このレストランの最大の特徴のひとつだ。
店内の定員は23名(宴会時最大30名)と、こぢんまりとした規模ながら、カウンター3席と厨房前の立ち飲みスペースも完備。ひとりでワインを1杯ひっかけていくような気軽な使い方から、特別な夜のディナーまで、シーンを選ばない懐の深さがある。完全禁煙(店舗外に灰皿あり)で、食事の香りや味わいを存分に楽しめる環境が整えられているのも嬉しいポイントだ。
多彩な経験が生み出す、藤原シェフのフレンチ
この店を率いるのは、1970年山形県生まれのオーナーシェフ・藤原仁氏。そのキャリアは実に多彩で、山形の老舗料亭での4年間の修業に始まり、横浜のベーカリーで3年間腕を磨いた後、単身オーストラリアへ渡ってイタリア料理の技を習得。帰国後はフレンチ・イタリアンダイニングバーを経て、2004年に独立し「MATILDA BAY」をオープンした経歴を持つ。
その後、山形市内のイタリアンレストランで料理長として研鑽を積み、満を持して2019年に「ラミ・デュ・ヴァン・エフ」を開いた。和・仏・伊・豪と、国境を越えて培ってきた食の知見が、藤原シェフのフレンチには息づいている。コース料理にこだわらず、アラカルト中心のメニュー構成を採用しているのも「気軽にフレンチを楽しんでいただきたい」というシェフの変わらぬ信念からだ。
これだけは食べたい、看板メニュー3選
まず外せないのが「牛肉ロースト」。厳選した旨味の強い部位を丁寧にローストし、マデラ酒ベースのソースで仕上げた一皿だ。口に入れた瞬間、じわりと広がる肉の芳醇な旨味と、ソースの深いコクが絶妙に調和する。肉本来の美味しさを最大限に引き出した、シェフの自信作といえる。
次に注目したいのが「牛ほほ肉の赤ワイン煮込み」。3〜4時間かけてじっくりと煮込んだほほ肉は、箸でほぐれるほどトロトロの仕上がり。煮込み過ぎてパサパサにならないよう絶妙な火加減で調理されており、酸味を効かせた赤ワインのソースとの相性が抜群だ。フレンチの真骨頂とも言えるこの一皿は、ワインとの相性も申し分ない。
そして予約客だけが味わえるスペシャリテが「季節野菜のテリーヌ」。旬の野菜と魚や肉を組み合わせて彩りよく仕上げた一皿で、春には春キャベツ・ブロッコリーと桜鱒を合わせた版が登場するなど、季節ごとに表情を変える。食べる前から目で楽しませてくれる芸術的な一皿で、前菜としても話題を呼ぶこと間違いなしだ。旬の野菜をたっぷり使った料理は、その他の前菜メニューでも随所に取り入れられており、山形の豊かな食材を活かした料理が揃う。
ワインと料理が引き立て合う、至福の夜
「ワインの友」という店名が示す通り、ワインの品揃えにも力を入れている。リーズナブルな価格帯でセレクトされたボトルやグラスワインは、料理との相性を意識して揃えられており、詳しくない方でもスタッフに相談しながら選ぶことができる。カウンター席や立ち飲みスペースでは、気軽に1杯だけ楽しむことも可能で、仕事帰りの一杯や2軒目使いにもぴったりだ。飲み放題プランも用意されているため、グループでの利用にも対応している。
価格帯と利用シーン
ランチの平均予算は3,000円前後で、2,200円・3,300円・4,400円の3種類のコースから選ぶことができる(現在ランチは予約のある曜日のみ営業)。ディナーの平均予算は6,000円程度とリーズナブルで、本格フレンチをこの価格で楽しめるのは山形ならではの嬉しさだ。
カジュアルデートや女子会、友人とのゆったりした食事会など、さまざまなシーンに対応できる。ひとりでふらりとワインを飲みに来る常連客も多く、敷居の低さが幅広い層に支持されている理由だろう。支払いはクレジットカード(VISA・JCB・AMEX・MASTERなど主要カード)はもちろん、交通系ICカード、PayPay・楽天ペイ・d払いなどのQRコード決済にも対応しており、現金不要で利用できるのも便利だ。Free Wi-Fiも整備されているため、一人での来店時も快適に過ごせる。
アクセスと予約情報
店舗はJR各線「山形」駅東口から徒歩約20分。七日町方面へ向かうバスも運行されているため、公共交通機関でのアクセスも可能だ。ライトロードin七日町の2階という立地で、七日町の繁華街エリアに位置しているため、山形市内の観光や散策のついでに立ち寄るのにも最適。近隣には山形県郷土館「文翔館」や霞城公園なども徒歩圏内にあり、観光と食事を組み合わせたプランにもおすすめだ。
営業時間はランチが11:30〜14:00(L.O.13:00)、ディナーが18:00〜22:00(L.O.21:00)。定休日は月曜日。ランチは現在予約のある曜日のみの営業となっているため、事前に確認しておくと安心だ。予約はネット(ヒトサラ経由)または電話(023-676-8100)で受け付けている。季節野菜のテリーヌなど一部メニューは予約限定となるため、初めての来店でも事前予約がおすすめだ。駐車場は完備されていないため、車での来店の場合は周辺のコインパーキングをご利用いただきたい。
Access
JR奥羽本線・JR仙山線 山形駅 徒歩20分 JR各線「山形」駅東口より徒歩20分(七日町行きバス運行)
Hours
【ランチ】11:30~14:00(L.O.13:00、水~日・祝のみ、予約曜日限定) 【ディナー】18:00~22:00(L.O.21:00、火~日・祝) 定休日:月曜日
Budget
ディナー:6,000円 ランチ:3,000円 コース:2,200円・3,300円・4,400円


