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磐梯朝日国立公園の豊かな自然に抱かれた標高850メートルの高原に、ドラマチックなコースが広がる「ボナリ高原ゴルフクラブ」。会津磐梯山や安達太良山、吾妻連峰を望む絶景の中でプレーできる、東北屈指の本格派ゴルフリゾートだ。
大自然の舞台に刻まれたコースの歴史
ボナリ高原ゴルフクラブが位置するのは、福島県の中通りと会津地方の境に近いボナリ高原。「ボナリ」という名前はアイヌ語に由来するとも言われ、この地が太古から人々に意識されてきた特別な場所であることを示している。標高850メートルという高地は、福島県内でも有数の清涼感を誇り、真夏でも涼しい風が吹き抜ける。
コースは丘陵地の自然地形を最大限に活かした設計で、起伏に富んだフェアウェイと戦略的なホールレイアウトが特徴だ。単にゴルフを楽しむだけでなく、プレーヤーが自然と対話しながら知恵とテクニックを競う「コース設計の芸術」とも言える仕上がりになっている。地元ゴルファーだけでなく、全国各地からリピーターが集まる所以は、この圧倒的なロケーションと、一度体験したら忘れられないホールの数々にある。
名物・3番ホール──日本屈指の崖越えロングホール
ボナリ高原ゴルフクラブを語るうえで、絶対に外せないのが3番ロングホール(パー5)だ。ティーショットを打った先、フェアウェイの右側には深さ60メートルにも達する断崖が続く。日本国内では稀な「崖越え」を要するレイアウトは、プレーヤーのチャレンジスピリットを最大限に刺激する。
攻略の選択肢は大きく二つ。崖を避けて安全なラインを選べば、スコアメイクは現実的だが物足りなさも残る。一方、飛距離に自信があれば断崖を越えるルートを選び、一気にグリーンを狙う2オンも夢ではない。この選択の瞬間こそが、このホールの最大の醍醐味だ。眼下に広がる深い谷と、その向こうに見える磐梯の山々──息をのむ景色の中で、自分の本能と向き合うスリルは、他のゴルフ場では到底味わえない体験である。
このホールは「最もすばらしいパー5ホール」にも選出された実績を持ち、プロゴルファーからアマチュアまで、あらゆるレベルのゴルファーが一度は挑戦したいと憧れる名物ホールとして広く知られている。
絶景と戦略が融合する18ホール
3番ホールが「剛」の名物なら、15番ショートホール(パー3)は「雅」の名物だ。尾瀬の湿原をイメージしてデザインされたパークホール仕立てのこのホールは、周囲の景観とともに美しいコントラストを描く。短いながらも的確なクラブ選択と正確なショットを求められる設計で、スコアカードの数字以上に豊かな体験を提供する。
全18ホール、それぞれが変化に富んだ個性を持っている点もこのコースの大きな特徴だ。フラットなホールが続くコースと異なり、丘陵地形を活かした打ち上げ・打ち下ろしが随所に現れ、同じコースでも異なる風が吹けば、また違う表情を見せる。会津磐梯山を正面に望むホール、吾妻連峰のシルエットが遠くに映えるホール──どこを向いても絵になる景色の中でのプレーは、スコアへの執着を忘れさせるほどの没入感をもたらす。
コースレートもしっかりと設定された本格派で、初心者から上級者まで、訪れるたびに新しい発見と課題が生まれる奥深さがある。
四季が彩るボナリ高原の表情
標高850メートルという環境は、四季の移ろいを平地よりもドラマチックに演出する。
春(5月〜6月)は、ようやく雪が解けて新緑が芽吹く季節。山肌を彩る若草色と澄んだ空気の中でのラウンドは、長い冬を越えてきたゴルファーたちにとって格別の喜びだ。磐梯山の残雪が白く輝く中でのティーショットは、忘れがたい光景となる。
夏(7月〜8月)は、このコースが最も輝く季節だ。平地では35度を超える猛暑の日でも、ボナリ高原では爽やかな風が吹き、快適なプレー環境が保たれる。青空と緑のフェアウェイ、遠くに連なる山々の稜線──まさに「天空のゴルフ場」と呼ぶにふさわしい。
秋(9月〜10月)になると、紅葉がコース全体を染め上げる。ブナやカエデが赤や黄に色づく様子は圧巻で、撮影スポットとしても人気が高い。ゴルフをしない同行者でも、この景色の中を歩くだけで満足できるほどだ。冬はクローズとなるため、秋の最終営業日に向けてリピーターが続々と訪れる。
アクセスと周辺情報
ボナリ高原ゴルフクラブへのアクセスは、磐越自動車道・磐梯熱海インターチェンジが最寄りとなる。インターを降りてから山道を上ること数十分、徐々に高度を上げながら高原の空気へと入れ替わっていく道のりも、この場所の特別感を高めるドライブコースとなっている。
周辺エリアには、日本三名湯のひとつにも数えられる磐梯熱海温泉がある。ラウンド後に温泉で疲れを癒すという定番コースは、多くの訪問者に愛されている。また、車で少し足を伸ばせば猪苗代湖や五色沼など、磐梯朝日国立公園の代表的な観光スポットも点在しており、ゴルフと観光を組み合わせた一泊二日の旅程が組みやすい地域だ。
郡山市内や会津若松市内に宿泊施設を確保し、早朝の清涼な空気の中でラウンドをスタートするプランも人気がある。福島県の豊かな食文化──会津のソースカツ丼、こづゆ、地酒など──と合わせて楽しめば、ゴルフ旅行の満足度はさらに高まるはずだ。
プレーヤーへのメッセージ
ボナリ高原ゴルフクラブは、単なるゴルフ場を超えた「体験」を提供する場所だ。スコアの良し悪しに関わらず、プレーを終えたすべてのゴルファーが「また来たい」と口にするのは、このコースが持つ圧倒的な自然の力と、それに負けない設計の妙があるからだろう。
3番ホールの断崖の前に立ち、深呼吸をしてティーアップする瞬間。眼下に広がる60メートルの谷、遠くにそびえる磐梯山、そして静寂の中に吹く高原の風。ゴルフというスポーツが持つ本来の醍醐味──自然と向き合い、自分自身と対峙する時間──が、ここにある。東北への旅を計画するゴルファーならば、ぜひそのルートにボナリ高原ゴルフクラブを加えてほしい。
Access
磐越自動車道磐梯熱海
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Budget
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