
GALLERY
兵庫県播磨地方の山間部に位置する播磨自然高原は、関西圏からほどよい距離にある自然豊かな高原リゾートエリアとして長年にわたり親しまれてきた。播磨自然高原船坂ゴルフ倶楽部は、この清々しい高原の環境に根ざして営業を続けてきたゴルフ場であったが、令和3年(2021年)10月をもって閉鎖しており、現在は営業を行っていない。
播磨自然高原という土地の魅力
播磨自然高原は、兵庫県南西部に広がる播磨地域の北部丘陵・山間地帯に位置するエリアだ。播磨とは旧国名であり、現在の兵庫県南西部にあたる地域を指す。古来より山陽道の要衝として栄え、姫路城をはじめとする歴史的遺産を数多く擁する播磨平野の北側に連なるこの丘陵地帯は、農林業とともに地域の暮らしを支えてきた歴史を持つ。
標高のある高原地帯ならではの澄んだ空気と豊かな緑は、都市の喧騒を離れてリフレッシュしたいゴルファーや行楽客にとって格好の環境だった。四季折々に表情を変える山々の景観は、プレー中も自然との対話を楽しめる贅沢な舞台を提供していた。特に新緑の春から初夏にかけての清涼感と、秋の紅葉シーズンには周辺の山肌が色鮮やかに染まる光景が、訪れる人々の印象に強く残ったという。
船坂という地名と地域の成り立ち
「船坂」という地名は、播磨の山間部に古くから根ざした集落・地区の名称に由来する。山間の地でありながら「船」の字を含む地名が残ることは、古来の地勢や交通路の歴史を示すものとして地域の人々に語り継がれてきた。
高度経済成長期以降、都市近郊の丘陵地帯では全国各地においてゴルフ場の整備が進んだ。播磨地域もその流れを受け、山陽自動車道をはじめとする道路インフラの整備とともにアクセス環境が改善し、関西圏から日帰りあるいは小旅行として訪れるゴルファーを受け入れる場として発展してきた。播磨自然高原船坂ゴルフ倶楽部もそうした時代の流れのなかで、地域のレジャー産業を支える施設の一つとして長年にわたって役割を担ってきた。
ゴルフ場としての位置づけと利用者層
播磨自然高原船坂ゴルフ倶楽部は、播磨自然高原の自然環境と調和した形でコースが設けられ、山岳・丘陵地形を活かしたレイアウトが特徴とされていた。関西圏の大都市部——神戸、大阪——からの距離感と、高原ならではの涼しい気候条件から、週末や休暇のラウンドを求めるゴルファーを中心に利用されてきた。
平坦なコースでは味わえない、起伏に富んだ地形ならではの戦略性と、周囲の山々を望む開放的な景観は、競技志向のゴルファーはもちろん、自然のなかでゆったりとプレーを楽しみたいアマチュアゴルファーにも支持された。コースを歩きながら感じる高原の風と、遠くに連なる山の稜線は、単なるスコアカードの数字を超えた体験として多くの利用者の記憶に刻まれていることだろう。
閉鎖の経緯と現在の状況
播磨自然高原船坂ゴルフ倶楽部は、令和3年(2021年)10月をもって閉鎖している。閉鎖の詳細な理由については公式に明示された情報は限られているが、全国的に見てもゴルフ場経営を取り巻く環境の変化——少子高齢化によるゴルフ人口の構造的変化、施設維持コストの増大、コロナ禍を含む社会情勢の変動——が背景として指摘されることが多い。
現時点(2024年)において、施設の再開や復活の見通しは未定とされている。かつてこの地でプレーを楽しんだゴルファーや、地域のレジャー拠点として親しんできた人々にとっては、ひとつの時代の終わりを感じさせる出来事でもある。播磨自然高原という豊かな自然環境は変わらず存在しており、この土地がいかなる形で次の時代を迎えるかは、今後の動向を見守るほかない状況だ。
播磨エリアのゴルフ・アウトドア環境
播磨自然高原船坂ゴルフ倶楽部の閉鎖後も、播磨地域はゴルフをはじめとするアウトドアレジャーの拠点として、兵庫県内でも豊かな自然環境を有するエリアであることに変わりはない。山陽自動車道へのアクセスを軸に、播磨エリアには複数のゴルフ場が存在しており、関西圏からのゴルファーに選ばれ続けている。
また、播磨高原の周辺には自然歩道やハイキングコースも整備されており、ゴルフだけでなく登山・ハイキング・サイクリングといったアウトドアアクティビティを楽しむ環境も備わっている。播磨自然高原船坂ゴルフ倶楽部が担ってきた役割は、地域全体のレジャー・観光の文脈のなかに位置づけられてきたものであり、その自然的価値は施設の有無に関わらず今も息づいている。
訪問を検討される方は、施設が現在閉鎖中であることを事前にご確認いただいたうえで、播磨地域の他のゴルフ場や自然スポットをあわせて計画に組み込むことをおすすめする。
Access
山陽自動車道備前
Hours
Budget
RELATED SPOTS
Related Spots(3 spots)


