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北海道の大地に広がる雄大な丘陵地帯に、半世紀以上の歴史を刻み続ける名門コースがある。札幌ゴルフ倶楽部 由仁コースは、訪れるゴルファーを北海道ならではの風景と戦略的なレイアウトで魅了し、今なお多くのプレーヤーに愛され続けている。
名匠・井上誠一が生み出した戦略的名コース
札幌ゴルフ倶楽部 由仁コースは、1974年8月に開場した北海道を代表する名門ゴルフコースである。設計を手がけたのは、日本のコース設計界に多大な功績を残した名匠・井上誠一。彼が手がけたコースは国内各地に点在し、どれも戦略性と美しさを兼ね備えた傑作として知られているが、由仁コースもその例に漏れない。
全18ホール、総距離7,031ヤードというスケールを誇るコースは、広めに取られたフェアウェイの曲線美が印象的だ。適度なアンジュレーションがコース全体に施されており、単純な飛距離だけでは攻略できない知的なプレーが求められる。グリーンは大きめに設計されているが、複雑なうねりを持つため、ピン位置の読みとパッティングの精度が勝負を左右する。北海道プロゴルフ選手権をはじめとする公式競技会の舞台としても長年使用されてきた実績が、このコースの格式を物語っている。
自然と調和した白樺の景観
由仁コースの大きな魅力のひとつが、北海道らしい豊かな自然との融合だ。夕張郡由仁町の丘陵地帯に展開するコースからは、北海道ならではの広大な景色を一望できる。なかでも特筆すべきはインコース(後半9ホール)の佇まいで、フェアウェイ両サイドに並ぶ白樺と松の木立が美しいラインを形成し、プレー中に思わず足を止めたくなるような風景を演出する。
白樺の白い幹と北の空の青さが織りなすコントラストは、都市近郊のゴルフ場では味わえない特別な体験だ。ただし、この木立はビジュアルの美しさだけでなく、ショットラインを絞る戦術的な障害物としても機能しており、攻め方を誤るとスコアに直結する。景色を楽しみながらも、クラブ選択に集中する—それが由仁コースのゴルフの醍醐味だ。
難攻不落の名物ホール
コース攻略において特に印象に残るのが、ドライビング・コンテストの推奨ホールにも指定されている3番と15番だ。
3番ホールは、グリーン手前40ヤード付近に口を開けるバンカーがスコアメイクの鍵を握る。残り距離の計算を誤ったセカンドショットがこのバンカーに吸い込まれると、難しいアプローチが待ち受けることになる。ピンまでの正確な距離感とクラブ選択の判断力が試される、思考型のホールだ。
15番ホールは、フェアウェイ左サイドに3つの池が連続して配置されたレイアウトが特徴的だ。左を意識しすぎると右のラフや林に捕まり、かといって左を攻めすぎると池に一直線—ティーショットは「やや右狙い」のスタンスが定石とされている。池の水面に空が映り込む景観は美しいが、プレーヤーの心理に揺さぶりをかける存在でもある。こうした自然の地形を巧みに活かした井上設計の真骨頂が随所に感じられる。
季節ごとの表情と最適なプレー時期
北海道のゴルフシーズンは概ね4月下旬から11月上旬にかけてとなる。由仁コースも同様のシーズンを持ち、季節によってまったく異なる表情を見せてくれる。
春(5〜6月)は残雪が溶け、フェアウェイが鮮やかな緑に染まる時期だ。北国の春は短く凝縮されており、一斉に芽吹く木々と澄んだ空気の中でのラウンドは格別だ。夏(7〜8月)は本州の猛暑とは無縁で、爽やかな気候の中でのびのびとプレーできる。湿度が低く、体への負担が少ない点も北海道ゴルフの魅力のひとつだ。
秋(9〜10月)は最も多くのゴルファーが訪れる紅葉シーズン。白樺や広葉樹が黄金色・赤へと変わり、コース全体が秋色に染まる様子は圧巻だ。気温が下がるにつれてボールの飛距離に影響が出るため、番手の見直しも楽しみのひとつとなる。
設備と事前準備
コースには250ヤード・20打席の練習場が併設されており、ラウンド前のウォームアップとショット確認に活用できる。遠方からのプレーヤーにとっても、移動疲れを払拭してコンディションを整えるための時間を確保できる点はありがたい。
施設全体としても名門コースにふさわしいホスピタリティが整えられており、公式競技の会場として実績を積んできたクラブハウスは落ち着いた雰囲気を持つ。予約は混雑シーズンほど早めの手配が望ましく、特に紅葉期の週末は早期から埋まる傾向がある。
アクセスと周辺情報
由仁コースへのアクセスは車が最も便利だ。道東自動車道・追分町ICから20km以内と、高速道路からの距離感もちょうどよい。札幌市内からは道東自動車道を利用して1時間程度の道のりとなり、日帰りゴルフにも対応できる距離感だ。
公共交通機関を利用する場合は、JR室蘭本線・由仁駅で下車し、駅からタクシーや送迎車で約10分。由仁町はゆにガーデンをはじめとする観光スポットも点在しており、ゴルフと組み合わせた北海道旅行の計画も立てやすい。周辺には夕張メロンの産地・夕張市も近く、ラウンド後の名物グルメ探訪も旅の楽しみに加えてみてはいかがだろうか。
Access
道東自動車道追分町
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Budget
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