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静岡市の花の名所と見頃カレンダー|駿府城公園・城北公園・日本平で巡る四季の花
温暖な静岡市は「花の早い街」
駿河湾に面し、背後を山に守られた静岡市は、冬でも厳しい冷え込みが少ない温暖な気候です。そのため花の開花が全国的にも早く、1月のうちから日本平の河津桜や梅がほころび始め、ソメイヨシノ、八重桜、藤、アジサイと、初夏まで途切れることなくバトンをつないでいきます。市域は北の南アルプス山麓から市街地、そして駿河湾沿いの清水区まで標高差が大きく、同じ花でも場所によって見頃が前後するのも特徴です。
このページでは、静岡市内で実際に花が楽しめる名所を、駿府城公園・城北公園・日本平という三つの軸に整理しながら、月ごとの見頃とあわせて紹介します。市街地は静岡駅、海側は清水区の日本平を起点に動くと回りやすいはずです。
1〜2月:日本平で始まる静岡の花の年
静岡市の花暦は、市街地より一足早く清水区の日本平梅園から始まります。標高約300mの日本平は国の名勝に指定された景勝地で、その一角にある梅園では例年1月にロウバイがほころび、2月に入ると紅梅・白梅が次々と開きます。富士山と駿河湾を背景に咲く紅白の梅は、静岡らしい早春の絶景です。あわせて早咲きの河津桜もこの時期から色づき始め、梅と桜を同じ場所で同時に眺められるのが日本平ならではの贅沢です。
河津桜というと伊豆の河津町が本家ですが、温暖な静岡市内でも日本平をはじめ各所で早咲き桜が2月から楽しめます。寒さで動きにくい時期でも、ここなら春の気配を先取りできます。
見頃の目安
2〜3月:梅の名所と紅葉山庭園
梅は静岡市内でも広く楽しめる花で、例年おおむね1月下旬から3月中旬にかけて見頃が続きます。日本平梅園のほか、市街地では駿府城公園内の梅も見どころのひとつです。駿府城公園は桜のイメージが強い公園ですが、本数こそ多くないものの梅も静かに花を咲かせ、桜の季節を前に園内を歩く楽しみを与えてくれます。
そして駿府城公園内で見逃せないのが、紅葉山庭園です。駿河の国の自然と名勝を表現した本格的な日本庭園で、春は梅や桜、椿、夏はアジサイ、秋は紅葉と、四季折々の花と緑が手入れの行き届いた景観の中で楽しめます。静岡駅から徒歩圏という街なかにありながら静謐な時間を過ごせる場所で、開園は通常9時から16時半ごろまで、月曜が休園日となっています(祝日と重なる場合などは変動するため、訪問前に最新の情報を確認してください)。
3月下旬〜4月上旬:桜は駿府城公園と日本平で
静岡市の花の主役は、やはり春の桜です。市内の桜は例年3月下旬に咲き始め、4月上旬に満開を迎えます。
駿府城公園
徳川家康ゆかりの駿府城跡を整備した駿府城公園は、市街地随一の桜の名所です。お堀の水面に映る桜並木が美しく、園内を散策しながら花見を楽しめます。例年4月初旬には静岡まつりが開催され、家康公をしのぶ大御所花見行列などでにぎわい、桜の季節の静岡をもっとも体感できるタイミングです。静岡駅から徒歩圏でアクセスしやすく、街歩きと組み合わせやすいのも魅力です。
日本平
清水区の日本平では、梅・河津桜のあとを受けてソメイヨシノが見頃を迎えます。山頂付近から日本平パークウェイの沿道にかけて多くの桜が植えられ、道路を覆う桜のトンネルが楽しめます。何より、桜越しに望む富士山と駿河湾という眺望はここでしか味わえないもので、ソメイヨシノが終わったあとも八重桜が続くため、桜の見頃が比較的長いのも特徴です。
4月中旬〜5月上旬:城北公園のふじ棚
桜が散ったあと、静岡市の春を締めくくるのが藤です。なかでも葵区大岩本町の城北公園は、街なかで藤を楽しめる貴重なスポットです。城北公園は1970年まで静岡大学があった跡地を整備した都市公園で、「日本の都市公園100選」にも選ばれています。園内には藤棚のほか、直径19mの大きな花時計や日本庭園、花木園などがあり、晴れた日には富士山も望めます。
藤の見頃は例年4月中旬から5月初めごろ。桜の華やかさとは趣の違う、淡い紫が連なって垂れる涼やかな景色は、新緑の季節とよく合います。静岡大学の名残をとどめる文教地区にあり、落ち着いた雰囲気のなかで散策できるのもこの公園らしさです。
5月下旬〜6月:梅雨を彩るアジサイ
初夏の雨の季節になると、静岡市ではアジサイが見頃を迎えます。市街地では前述の駿府城公園・紅葉山庭園でも夏のアジサイが楽しめますが、隠れた名所として知られるのが葵区桂山の長光寺です。本堂を囲む回遊式庭園に植えられたヤマアジサイが、小ぶりで色鮮やかな花を咲かせ、ほかではなかなか見られない珍しい品種がそろうことで知られています。見頃は例年5月下旬から6月下旬ごろと、一般的なアジサイよりやや長めに楽しめます。
山あいに位置するため、しっとりとした空気の中でヤマアジサイの繊細な色合いをじっくり眺められるのが魅力です。雨の日でも足を運ぶ価値のある、静岡市北部の静かなアジサイスポットです。
秋〜冬:茶の花と椿
「お茶の街」静岡市らしい花が、秋に咲く茶の花です。チャノキ(茶の木)は例年10月から12月ごろにかけて、ツバキの仲間らしい白く小さな花を咲かせます。葵区の山あいに広がる茶畑では、茶摘みを終えたあとの畝の緑に、点々と散る白い花を見つけることができます。派手な名所ではありませんが、静岡の産業と暮らしに根ざした風景として、お茶の産地ならではの季節の表情です。
冬には紅葉山庭園などで椿が彩りを添え、年が明ければまた日本平の梅と河津桜から新しい花の年が始まります。温暖な静岡市は、こうして一年を通じてどこかで花が咲いている街です。
静岡市・花の見頃カレンダー(まとめ)
| 時期 | 花 | 主な名所 |
|---|---|---|
| 1〜2月 | ロウバイ・梅・河津桜 | 日本平梅園(清水区) |
| 1月下旬〜3月中旬 | 梅 | 駿府城公園・紅葉山庭園(葵区)、日本平 |
| 3月下旬〜4月上旬 | ソメイヨシノ | 駿府城公園、日本平 |
| 4月上旬〜中旬 | 八重桜 | 日本平 |
| 4月中旬〜5月上旬 | 藤 | 城北公園(葵区) |
| 5月下旬〜6月下旬 | アジサイ | 長光寺(葵区)、紅葉山庭園 |
| 10〜12月 | 茶の花 | 葵区の茶畑 |
| 冬 | 椿 | 紅葉山庭園 |
見頃はその年の気候で前後します。とくに静岡市は温暖な分、暖冬の年は梅も桜も例年より早まる傾向があります。お出かけ前に各施設や開花情報サイトで最新の状況を確認すると、いちばんよい瞬間に出会えます。
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