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吉村虎太郎邸

吉村虎太郎邸

※写真はイメージです。

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高知県津野町の山あいに佇む吉村虎太郎邸は、幕末維新史に名を刻む「土佐四傑」の一人・吉村虎太郎の生家を復元したガイダンス施設です。入場無料でありながら、歴史展示から地元食材のカフェまで充実した体験ができる、津野町観光のハイライトともいえる場所です。

土佐四傑・天誅組総裁 吉村虎太郎の生涯

明治24年(1891年)、明治新政府と朝廷は維新に貢献した土佐の志士の中から特別に、坂本龍馬・武市半平太・中岡慎太郎・吉村虎太郎の四名に正四位の位を贈りました。後に「土佐四天王」と呼ばれるこの四人の一人が、この邸宅の主です。

虎太郎は1837年、現在の津野町芳生野にあたる芳生野村の庄屋の家に生まれ、わずか12歳で父の庄屋職を継ぎます。幼い頃から武市半平太や間﨑滄浪に師事し、やがて土佐勤王党へ加盟。しかし25歳のとき、一藩勤王にこだわる武市半平太と袂を分かち、盟友・宮地宜蔵とともに長州へと脱藩します。この決断は土佐の志士たちに大きな衝撃を与え、坂本龍馬をはじめ多くの同志がそのあとを追うきっかけとなりました。天誅組総裁として名を馳せた彼の足跡は、邸内の古文書・パネル・映像展示を通じて丁寧に辿ることができます。

脱藩の道をいまも歩く――津野山街道と古往還

邸宅周辺には、当時の志士たちが実際に歩いた歴史の道が今も残っています。津野山街道は古来より伊予と土佐を結ぶ街道の一つで、幅わずか1メートルほどの細い道を人や物、文化が往来してきました。文久二年(1862年)に虎太郎と宮地宜蔵がこの道を使って脱藩して以来、坂本龍馬を含む多くの志士が同じ道を西へと向かいました。

生家周辺などに残る「古往還」と呼ばれる古道には、石の道しるべや旅人を見守る石仏が当時のまま立ち、往時の趣を今に伝えています。維新の足音を感じながら古道を歩く体験は、ここでしか得られないものです。

江戸期の建築手法で復元された庄屋屋敷

邸宅は2015年6月に復元されました。その際、単に外観を再現するだけでなく、虎太郎の姉が嫁いだ先の古民家から資材を再利用するという、縁のある木材を活かした手法が採られています。茅葺き屋根をはじめ江戸期当時の建築手法が随所に取り入れられており、庄屋屋敷ならではの重厚な佇まいが蘇っています。表門は高知県の「史跡文化財」に指定されており、建築としての価値も折り紙つきです。

地元グループが運営する喫茶サロン

歴史見学のあとは、邸内の喫茶サロンでひと息つけます。地元グループが運営するこのサロンでは、地物や旬の食材を使った季節ごとの昼食やお弁当を提供しており、こちらは要予約です。予約なしで立ち寄る場合も、地元野菜の天ぷらをのせた「天忠うどん」「天忠そば」や、津野町名物のスイーツ「満天の星大福」のカフェセットを楽しめます。邸内から四国の山あいの自然景観を眺めながらゆったり過ごせる、歴史旅のしめくくりにふさわしい空間です。

アクセス

津野町芳生野甲1456-1。最寄駅情報は公式サイトに記載なし

営業時間

10:00~16:00、定休日: 火曜日・年末年始(12月29日~1月3日)

料金目安

無料(喫茶サロンは別途料金)

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現金
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