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YOSHIKI FUJI
※写真はイメージです。

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茨城県常陸大宮市の深い緑に囲まれた里山。その静寂の中に、1日わずか6名だけを招き入れるフレンチレストラン「YOSHIKI FUJI」がひっそりと佇んでいます。ここはただの食事の場ではなく、茨城という土地そのものを皿の上に描き出す、唯一無二のガストロノミー体験の舞台です。

里山を切り開いて生まれた、1%の可能性へかけた挑戦

「1%の可能性に賭けて」――藤シェフ夫妻がこのレストランを語るとき、必ずといっていいほどこの言葉が登場します。茨城県北地方の山林を自らの手で切り開き、2024年5月に満を持してオープンしたYOSHIKI FUJI。都市部のにぎやかな商業地区ではなく、あえて里山という不便な場所を選んだのは、茨城の風土、歴史、文化を丸ごと体感してもらいたいという強い意志の表れです。

訪れる人々の前には、穏やかな里山の風景と、シェフ自らが管理する自家製の畑、そしてエディブルフラワーが色鮮やかに広がります。レストランそのものが茨城の自然と一体となった空間であり、食事が始まる前からすでに「茨城ガストロノミー」の物語は幕を開けているのです。

シェフ・藤良樹が刻んできた歩みと料理への哲学

1980年生まれの茨城人、藤良樹シェフのキャリアは、東京・逗子のフレンチレストランからスタートしました。その後、水戸市のフレンチレストランでさらに腕を磨き、地元・常陸大宮市のレストラン「雪村庵」でオーナーシェフとして約10年間を過ごします。地域に根差したレストランを運営しながらも、シェフの探求心はとどまることがありませんでした。

2023年、藤シェフは1年間の休業を決断。単身スペイン・サンセバスチャンへ渡り、世界的に名高い3つ星レストランで最新のガストロノミーを直接吸収します。「バスク美食の聖地」とも称されるサンセバスチャンで磨き上げた技術と視点を携えて帰国し、2024年5月にYOSHIKI FUJIをオープン。その評価は驚くほど早く、オープンから1年足らずで世界的グルメガイド「ゴ・エ・ミヨ2025」に茨城から選ばれた6軒のうちの一軒として掲載されました。さらに2026年1月には「The Tablelog Award 2026」でブロンズを受賞し、国内外のフードラバーたちの視線を一気に集めています。

料理の哲学は明快です。「茨城ガストロノミーを紐解く」こと。茨城の歴史、風土、文化を深く掘り起こし、それを自分たちの表現で皿の上に落とし込む。その言葉通り、シェフは今も茨城中を駆け回りながら、食材や食文化の探求を続けています。

野菜と自家製生ハムが主役、茨城の大地が生む料理の世界

YOSHIKI FUJIの料理を象徴するのが、野菜を主役に据えた季節ごとのコースです。茨城は全国有数の農業県として知られ、れんこん、メロン、白菜など多彩な農産物を誇ります。シェフはそうした地元の食材を深く理解し、野菜の甘みや旨み、テクスチャーを最大限に引き出すフレンチの技法で仕上げます。

もう一つの看板ともいえるのが、自家製の生ハムです。スペイン修業で培ったノウハウを活かし、茨城の豚肉を使って丁寧に熟成させた生ハムは、YOSHIKI FUJIでしか味わえない一品。イベリコ産とは異なる茨城の風土が染み込んだその味わいは、訪れた人々の記憶に深く刻まれます。

コースは季節によって変化し、同じ皿が二度と登場しない一期一会の料理体験が続きます。使われる食材も、地元農家や生産者との密な連携によって選ばれた、本当に今この瞬間が旬のものばかり。皿を重ねるごとに、茨城という土地の豊かさが少しずつ浮かび上がってくるような感覚を覚えるはずです。

1日6名だけが味わえる、贅沢な少人数制の空間

YOSHIKI FUJIの最大の特徴のひとつが、1日わずか6名様という徹底した少人数制です。予約が取りにくいことは確かですが、この制約こそが唯一無二の体験を生み出す源泉でもあります。

広すぎず、しかし息苦しくもない、ちょうどよい親密さを持った空間の中で、シェフとマダムが全神経をゲストに向けます。ランチタイムは、里山の風景と空に流れる雲をゆっくりと眺めながら、自然の息吹をそのままに感じられる開放的な時間。ディナーは打って変わり、ターンダウンした柔らかな灯りの中、揺れる薪火の炎が食卓を包みます。シェフが目の前で一皿ずつ丁寧に仕上げる様子を間近で見ながら、五感すべてが研ぎ澄まされていく特別な夜が訪れます。

ホール・サービスを担うのは、マダムの藤由香さんです。農業・動物の専門高校を経て、バスガイド、ウェディング業界、フレンチレストランと多彩な接客経験を積んできた由香さんは、国家資格「レストランサービス技能検定」の認定者であり、「いばらき観光マイスターS級」の称号も持ちます。フィリピン留学で磨いた英語力を活かし、国内外からの訪問客を温かく迎え入れるそのサービスは、料理と同等にこのレストランの魅力を構成する大切な要素です。

アクセス・予約と、常陸大宮を楽しむ周辺情報

YOSHIKI FUJIへのアクセスは、水郡線・常陸大宮駅が最寄り駅となりますが、里山という立地上、車での来訪が現実的です。東京方面からは常磐自動車道を利用し、日立南太田ICまたは那珂ICから北上するルートが一般的。都心から約2時間というアクセスで、非日常の時間を味わいに向かう「美食の旅」としても十分成立します。

予約は電話(0295-53-0330)または公式サイトからの問い合わせで受け付けています。1日6名様という稀少性から予約は争奪戦となることが多く、特に週末や連休は数か月先まで埋まるケースも。訪問を計画する場合は、早めのコンタクトが必須です。

常陸大宮市は、奥久慈しゃも発祥の地としても知られるほか、那珂川沿いの豊かな自然や袋田の滝(大子町)など県北エリアの名所へのアクセス拠点でもあります。YOSHIKI FUJIでの食事を旅のハイライトとしながら、茨城県北の自然と文化をゆっくり巡る1泊2日の小旅行は、グルメ好きに強くおすすめしたい体験です。美食と絶景、そして茨城という土地の深みを同時に感じられる、忘れがたい旅になるはずです。

アクセス

茨城県常陸大宮市石沢上ノ坪1107-1

営業時間

ランチ 12:00スタート、ディナー応相談。定休日:月曜日・火曜日

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店舗詳細

対応言語
日本語 / 英語 / 中国語 / 韓国語

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