
わんこかふぇ ぐるぐるや
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三重県四日市で長年親しまれてきた「わんこかふぇ ぐるぐるや」は、2025年12月20日をもって閉店した犬専門カフェ。店主の松井洋一・日登美夫妻が小さな喫茶店からスタートし、50年にわたり時代に合わせてスタイルを変えながら歩み続けた飲食店の、最後の輝きを見せた場所だった。
50年の歴史と、二度目の夢
店主が飲食店を始めてから50年。喫茶店から出発し、時代の変化に合わせて業態を変えてきた歴史の中で、実は20年以上前にも一度ドッグカフェへの挑戦を試みたことがあった。先代の時代にその夢を描いたが、当時は周囲にそうした店がまったく存在せず、一般のお客様との兼ね合いも難しい小さな店では無理があると判断し、断念した経緯がある。その「やり残した夢」が、半世紀後に形になるとは、誰も想像していなかっただろう。
コロナ禍が背中を押した最後の決断
転機は2020年。新型コロナウイルスの流行により一時閉店を余儀なくされたとき、当時73歳の店主はそのまま引退することも考えた。しかし「どうせ閉めるなら、最後にわんこの店にしよう」という思いが勝った。すでに15年前からテラス席でわんちゃんを受け入れ、わんこマルシェへの出店経験もあったことが、その背中を押した。「2〜3年でもやれたら」という控えめな目標でスタートしたわんこカフェは、気づけば5年以上続くことになった。
シンプルな改装と手作りの温かさ
リニューアルといっても、リードフックを設置し二重扉を付けた程度のシンプルな改装。今では専門業者が作るプロ仕様のフォトブースを持つドッグカフェも多い中、ぐるぐるやの手作りフォトブースを「毎回楽しみにしている」というリピーターが絶えなかった。飾らない温かさが、このカフェの大きな魅力だった。
お客様と共に紡いだ15年
テラス席でわんちゃんを受け入れ始めてから15年。その間に「虹の橋」を渡ってしまった子を持つお客様が、新しい家族となるわんちゃんを連れて再訪し、懐かしい話を交わす場面も多かった。マルシェで知り合ったお客様が遠方からわざわざ足を運んでくれることもあり、かつてのレストラン時代にデートで訪れた方や、子ども時代に親に連れてきてもらったという方との再会もあった。犬好きが自然と集まり、世代を超えたつながりが生まれる場所だった。
閉店後も続く、ぐるぐるやの歩み
店舗営業と人用パン・カフェメニューの提供は終了したものの、犬用パン・フードの製造・販売はマルシェを通じて継続中。店主は一般住宅の小さな工房に移り、変わらずわんこフードを作り続けている。2026年3月以降のマルシェ出店が予定されており、オンラインショップの開設も計画されている(開設時期は未定)。閉店の挨拶の末尾に「これからもぐるぐるやをよろしくお願いいたします」と記した店主の言葉が、その思いを伝えている。
アクセス
三重県四日市市西坂部町3809-1
営業時間
10:00~18:00
料金目安
2,000円~4,000円
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