
和歌山市立博物館
GALLERY
和歌山市の中心部に位置する和歌山市立博物館は、原始の時代から戦後復興期にいたる和歌山の歴史を6つの部門に分けて紹介する、市民のための歴史文化施設です。古文書・絵画・写真・遺物など多彩な一次資料を軸に地域の歩みを深く掘り下げる展示姿勢が特徴で、単なる資料の陳列にとどまらない多彩なプログラムで幅広い世代を迎えています。
常設展とコーナー展示——年間を通じて変わり続ける展示
常設展「資料が語る和歌山の歴史」は随時展示替えが行われ、常設展示室内で季節ごとのテーマ展示(コーナー展示)が開催されます。2026年度のラインナップは「紀州おさかな図鑑―和歌山の本草学―」「大谷古墳と紀の川北岸の古墳」「『滑稽秋の空』と勝本義隣」「明治時代の和歌山」「和歌山の国鉄」「幕末の紀州藩」と多岐にわたり、本草学から鉄道史まで和歌山の自然・古代・近世・近代を幅広くカバーしています。訪れるたびに新しいテーマに出会える構成です。
ホール展「和歌山大空襲の記憶」——戦災の記憶を後世へ
館の取り組みのなかで特筆すべきが、昭和20(1945)年7月9日の和歌山大空襲を記録・伝承する継続的な活動です。アメリカ軍のB29爆撃機108機による空襲は市街地の大半を焼き尽くし、焼失家屋31,137戸、死者・行方不明者1,424人、罹災者113,548人という甚大な被害をもたらしました。博物館では2015年度から体験者の証言を記録する活動を続けており、ホール展では毎年新たに収集した証言パネルと関連資料を展示しています。2026年度は7月7日から8月23日まで開催され、ホール展の入館料は無料です。
さらに関連イベントとして、映画「和歌山大空襲」の上映と「戦争体験絵巻」解説、ゴスペル亭パウロ氏による落語「和歌山大空襲から奇跡の復興、和歌山城再建」、和歌山市語り部クラブによる紙芝居「私は忘れない」、戦争体験者3名による講演会など、多様なかたちで歴史を体感できるプログラムが組まれています。
講座・教育プログラム——小学生から高齢者まで
単なる展示施設にとどまらず、学習・交流の機会も豊富に用意されています。古文書を読む技術を学ぶ「古文書講座」、専門家が解説する「学芸員講座」、館が出向く「おでかけ歴史講座」、小学校3・4年生を対象とした教育プログラム、そして高齢者福祉施設向けの「回想法プログラム」まで、世代を選ばず歴史文化に親しめる環境が整っています。
遮光器土偶・雑賀鉢……持ち帰れるぬりえ
子どもが楽しめるユニークなコンテンツとして、歌川広重「和歌の浦」、縄文時代を代表する「遮光器土偶」、そして戦国時代に信長・秀吉と戦った雑賀衆が被っていた兜「雑賀鉢」の3種のぬりえをPDFで公開しています。完成したぬりえをSNSに投稿するという参加型の取り組みは、博物館を身近に感じさせる工夫の一つです。
市内5館共通割引——まとめて巡るのがお得
和歌山城天守閣、わかやま歴史館、和歌山県立近代美術館、和歌山県立博物館と合わせた市内5つの文化施設を利用する場合、2館目の入館料が割引になる共通割引制度を導入しています。和歌山市の歴史と文化を深く知りたい方には、これら5館をセットで巡るコースがおすすめです。なお、団体(20人以上)は2割引、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方とその介護人は無料となっています。
アクセス
和歌山県和歌山市湊本町三丁目2番地
営業時間
9:00~17:00(入館は16:30まで)、定休日:月曜日、祝日の翌日
料金目安
企画展によって異なる(例:100円~無料)。身体障害者・高齢者優待割引あり
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店舗詳細
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