
和歌山県立博物館
GALLERY
和歌山県立博物館は、和歌山市吹上に位置し、この地に刻まれた原始・古代から近現代に至る3万年の歴史を一堂に見渡せる施設です。常設展を軸に屋外展示やギャラリー展示も組み合わせ、紀伊半島が育んだ文化と歴史の多様な側面に迫ります。
近世文人画と紀州3大窯の陶磁器——二つのコレクション
同館のコレクションの柱は二つあります。一つは近世の文人画作品です。江戸時代を中心に花開いた文人画の世界を、和歌山ゆかりの作品群を通じて体系的に学べます。もう一つは、紀州3大窯にかかわる陶磁器です。紀伊の地で育まれた独自の窯業文化の痕跡が、大規模なコレクションとして収蔵・公開されています。いずれも和歌山の美術・工芸史を理解するうえで欠かせない資料群として高く評価されています。
次々と加わる新収蔵資料
博物館の活動は展示にとどまりません。近年新たに収蔵された資料のひとつに、天正13年(1585)の豊臣秀吉による紀州攻めに関連する「羽柴秀吉朱印状」があります。縦29.7cm・横44.3cmの折紙形式で、秀吉が紀伊半島を掌中に収めていった時代の生きた証しです。
また、キンチョー(大日本除虫菊株式会社)の創業者・上山家から「上山家文書」が寄贈されました。世界で初めて渦巻き型の蚊取り線香を考案した上山英一郎にまつわる資料であり、日本の生活文化史の一幕を伝える貴重な一次資料です。さらに、貴志川上流の山間部に位置する紀美野町界西地区(西方寺)に伝来した古文書128点も新たに収蔵されており、山里に息づいた村の記録が次代へと引き継がれています。
改修リニューアルと注目の特別展
現在、同館は大規模な改修工事のため2025年11月25日から2026年8月10日まで休館中です。工事明け直後の2026年8月11日からは、特別展「蘆雪生動 ―南紀 無量寺への旅―」が9月23日まで開催される予定です。リニューアルした館内で迎えるこの特別展は、博物館の再出発を告げる注目の企画です。
研究・学習への多様な入口
館蔵品目録はオンラインで検索でき、研究者から一般の来館者まで幅広く活用できます。収蔵品の特別閲覧や写真資料の利用受け付けのほか、学校向けワークシートの提供・教員研修・博物館実習など教育普及プログラムも充実しています。夏休み期間中はこども向けイベントも開催されており、年齢を問わず歴史と文化に親しめる場となっています。
アクセス
〒640-8137 和歌山市吹上1-4-14。公式サイトに交通アクセス情報ページがあるが詳細は記載なし
営業時間
9:30~17:00(入場は16:30まで)、定休日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始。2025年11月25日~2026年8月10日は改修工事のため休館中
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店舗詳細
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