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浦頭引揚記念資料館

浦頭引揚記念資料館

※写真はイメージです。

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太平洋戦争が終結した昭和20年(1945年)以降、海外から約629万人もの日本人が故国の土を踏んだ。その引き揚げの歴史を今日に伝えるのが、長崎県佐世保市に建つ浦頭引揚記念資料館だ。浦頭港を一望できる小高い丘の上に立ち、入館無料で誰でも訪れることができる。

約140万人が上陸した浦頭の記録

太平洋戦争終結後の引き揚げにおいて、浦頭には佐世保引揚援護局が置かれ、総勢1,396,468人が上陸した。その内訳は一般邦人758,879人、陸軍613,411人、海軍24,178人に及ぶ。全国各地に複数あった引揚援護局の中でも、浦頭は主要な上陸地点のひとつとなった。昭和61年(1986年)5月の開館以来、この資料館はその歴史的事実を郷土の遺産として後世に伝える施設として運営されており、平成27〜28年(2015〜2016年)には約2,100万円をかけたリニューアル事業も実施された。

315点の資料とDVD映像

182平方メートルの館内には315点の資料が展示されている。引き揚げの経緯を解説するパネルや当時の貴重な記録物を閲覧できるほか、館内ではDVD上映も行われている。上映内容は多岐にわたり、戦中の記録映像から始まり、終戦直後の映像、浦頭への上陸当時の映像、そして引き揚げ記録の紹介、引き揚げ者からのメッセージまで、複数のパートで構成されている。文字資料だけでは伝わりにくい当時の空気感を、映像を通して体感できるのがこの施設の大きな特徴だ。

歌手・田端義夫の「かえり船」歌碑

資料館の敷地内には「浦頭引揚記念平和の像」が建立されており、その傍らには歌手の田端義夫氏が作詞・作曲した「かえり船」の歌碑が設置されている。田端氏自身が浦頭で引き揚げを経験した人物であり、その体験が楽曲に昇華されたという背景が、この歌碑に深みを与えている。記録としての展示と、個人の体験が刻まれた歌碑が同じ敷地に共存することで、引き揚げという歴史が数字や文書だけでなく、生きた記憶として伝わってくる。

平和学習の拠点として

長崎県は原爆の被爆地としても広く知られるが、佐世保・浦頭の引き揚げ史もまた、戦後日本を形作った重要な史実のひとつだ。資料館が立地する浦頭引揚記念平和公園からは、かつて140万人近くが上陸した浦頭港を眺めることができ、当時の情景を想像しながら歴史と向き合う場として機能している。学校の修学旅行や個人の平和学習はもちろん、地域の歴史を掘り下げたいすべての人にとって、訪れる意義のある施設だ。

アクセス

JR早岐駅から車で15分(約7.0km) JRハウステンボス駅から車で12分(約5.6km)

営業時間

4月1日〜10月31日: 9:00〜18:00 11月1日〜3月31日: 9:00〜17:00 定休日: 12月30日〜1月3日

料金目安

無料

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