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対馬博物館

対馬博物館

※写真はイメージです。

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九州と朝鮮半島のあいだ、玄界灘に浮かぶ「国境の島」対馬に、2022年4月に開館した対馬博物館は、この島が古来から積み重ねてきた独自の歴史・文化・自然を総合的に伝える地域の中核施設です。博物館そのものが「国境の島」という対馬のアイデンティティを体現した場となっており、日本本土の視点とも韓国・大陸の視点とも異なる、対馬ならではの世界観に触れることができます。

東アジア交流の最前線が残した資料群

対馬は古代から、朝鮮半島をはじめとする大陸の国々と日本本土との仲介者として機能してきた島です。当館が収蔵するのは、歴史・考古・美術工芸・自然史にわたる多分野の資料で、外交・貿易・信仰・民俗といった対馬固有の歩みをかたちにした文化財が一堂に収められています。なかでも「観音寺の観世音菩薩坐像」のような宗教美術品の公開は、大陸との深い文化的結びつきを実物で感じさせてくれる貴重な機会です。

自然と人文が交差する現在の展示

2026年夏期(5月30日〜8月31日)に同時開催される三つの企画展は、対馬という場所の重層性をよく示しています。「対馬の生き物たちの半世紀 環境変動と研究の歩み」は、五十年にわたる生物調査の蓄積から島の自然環境の変遷を追います。「島に生まれ、海女に生きる―済州・影島・対馬―」は、韓国の済州島・影島と対馬の海女文化を横断的に比較し、国境をまたいで共有されてきた海と暮らしの関係を浮かび上がらせます。「対馬の生き物観察館」では、島固有の動植物を観察・学習できる展示が設けられており、自然好きの来館者にも見応えのある内容となっています。

ツシマヤマネコと昆虫標本——参加型の学びの場

展示を観るだけでなく、手を動かして学べる教育プログラムも充実しています。2026年7月25日には「昆虫標本をつくろう!」が午前・午後の二部制で開催予定で、子どもから大人まで参加できる体験型イベントです。また、同年8月11日には「国境の島の動物 ツシマヤマネコと対馬の動物相」をテーマにした講座と展示解説会が行われます。対馬固有種であるツシマヤマネコは島のシンボル的存在であり、その保全と生態を学べる機会は博物館ならではの価値があります。さらに6月28日には「図鑑制作と撮影」と題した専門的な講座も予定されており、自然観察や記録に関心をもつ人にとっても得るものが多い内容です。

対馬を旅する起点として

対馬博物館は展示施設にとどまらず、島全体を知るための案内拠点としての役割も担っています。来島パターンに合わせた対馬巡りのコースを紹介しており、博物館での予習と島内観光を組み合わせた旅のプランニングに活用できます。ギャラリースペースの一般貸し出しも行われており、地域の文化活動の発信地としても機能しています。「市民無料観覧の日」の設置は、観光客だけでなく地域住民との継続的な関わりを大切にする姿勢の表れでもあります。

アクセス

長崎県対馬市厳原町今屋敷668-2。最寄駅の記載なし

営業時間

9:30~17:00(入館は16:30まで)。休館日:毎週木曜日(木曜日が祝日の場合はその翌平日)

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