
天神産紙工場
GALLERY
愛媛県内子町の山あいに、大正8年(1919年)から100年以上にわたって手漉き和紙を作り続ける工場がある。天神産紙工場は、伝統的工芸品「大洲和紙」の製造現場であり、見学や体験を通じてその技に触れられる場所でもある。工場・ショップ・体験施設が一体となった構成は、ものづくりの現場をそのまま開放しているという点で、他の観光施設とは異なる空気をまとっている。
25槽の漉き舟が物語る、大洲和紙の全盛期
最盛期、この工場には25槽もの漉き舟が稼働していたという。全国的にも珍しい規模だったとされるこの数字は、かつての大洲和紙産業がいかに隆盛を極めていたかを示している。現在は規模を縮小しながらも、その伝統的な技法は一切変えていない。障子紙・書道用紙・雲竜紙・はがきといった多様な製品を、今日もすべて手漉きで製造し、全国へ出荷している。機械に頼らず人の手と水だけで紙を漉くという営みが、この場所では現役として続いている。
工場見学で製造工程を体感する
工場見学ツアー(550円、小中高生220円)は平日のみ開催で、予約不要で参加できる。和紙が出来上がるまでの工程を案内するツアー形式で、見学後には和紙小物のおみやげが付く。ただし金曜日は紙漉きを行っていないため、実際の漉き作業を見たい場合は月〜木曜日に訪れるのがよい。観光の立ち寄りで入りやすい敷居の低さが、この工場見学の特長のひとつだ。
紙漉き体験とギルディング体験
より踏み込んで体験したい場合は、2種類のプログラムが用意されている。
紙漉き体験(1650円、小中高生1100円)は工場見学料を含み、所要時間は約30分。約40×55cmの紙を実際に漉く体験で、職人が日々行う作業を自分の手で再現できる。こちらは要予約・2名以上から受付のため、訪問前に電話かFAXで確認しておく必要がある。
ギルディング体験(1650円)は、金属箔を使った技法「ギルディング」を用いて和紙のポストカードを2枚制作するプログラム。伝統的な和紙に現代的な装飾を施すという組み合わせで、手土産としても喜ばれる仕上がりになる。こちらも要予約・2名以上から受付で、予約は電話またはメールで行う。
大洲和紙会館・ショップ
工場に併設する「大洲和紙会館・ショップ」では、天神産紙工場が製造する各種和紙製品を購入できる。書道用紙や障子紙など実用品から、工芸用途まで幅広く揃う。体験や見学を経た後に立ち寄ることで、単なる商品としてではなく、作り手の技が宿った素材として手に取ることができる。
アクセス
愛媛県喜多郡内子町五十崎
営業時間
9:00~17:00、定休日: 年末年始(見学・体験は平日のみ)
料金目安
工場見学ツアー: 550円/人、紙漉き体験: 1650円/人、ギルディング体験: 1650円/人
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店舗詳細
- 価格帯
- $
- 対応言語
- 日本語
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