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立田山憩の森

立田山憩の森

※写真はイメージです。

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熊本市の中心部から東北方向に位置する標高152メートルの立田山に広がる、約150ヘクタールの生活環境保全林です。市街地に残された貴重な緑として、1974年(昭和49年)から熊本県と熊本市が一体となって民有地の公有化を進め、1995年(平成7年)10月に買収を完了しました。市民の健康づくりやふれあいの場として長く親しまれてきた、都市の中の"森の宝庫"です。

野外博物館「森林ミュージアム」として整備

2007年(平成19年)には、立田山憩の森全体を野外博物館と位置付け、「森林ミュージアム立田山憩の森」として熊本県が4つの観察コースを整備しました。単なる散策路ではなく、レクリエーションと環境教育を両立させる場として設計されており、市内外を問わず幅広い世代が訪れます。2021年11月にはお祭り広場にアスレチックが新設され、子どもたちが自然の中で体を動かせる拠点も充実しました。

トンボ池・サクラ池と水辺の生き物たち

森の中には2つの大きな貯水池があります。「トンボ池」と「サクラ池」と呼ばれるこれらの池の周辺には、チョウトンボやウチワヤンマ、ドジョウ、ヌマガイなど多様な水辺の生物が生息しており、来園者に親しまれてきました。

一方、近年はトンボ池の枯渇(令和5年度)やサクラ池の変色(令和6年度)といった池の変状が報告されています。これを受けて、外来動植物・堆積土砂の撤去、舗装や土留めによる土砂流入防止、調整装置設置による貯水量の管理、そして動植物の継続的モニタリングなど、生態系の保全に向けた取り組みが進められています。池の行方は利用者からも関心を集めており、「池を守ることは自然を守ること」という声も届いています。

季節ごとに変わる花と木々

立田山憩の森は一年を通じて豊かな植物相が楽しめます。3月には寒緋桜がいち早く開花し、続いてソメイヨシノなどの桜が森のあちこちで咲き競います。5月にはノアザミやエゴノキ、ヒトツバタゴ(ナンジャモンジャの木)の白い花が見られ、湿生植物苑ではハナショウブが一面に咲きます。6月には管理センター前でヤエクチナシが咲き、アジサイが森のあちこちを彩ります。秋にはハゼノキ、イヌビワ、ヤマガキが紅葉し、山茶花の花も各所で見られます。

野鳥観察の楽しみ

豊かな森は多種多様な野鳥の生息地でもあります。シジュウカラ、エナガ、コゲラなど身近な野鳥が飛び交い、冬になるとジョウビタキも姿を現します。管理センター周辺に居ついたジョウビタキは「カンリ君」と親しみを込めて呼ばれており、スタッフからも愛されている存在です。静かな遊歩道をゆっくり歩けば、枝の上の野鳥のさえずりに耳を傾けながらのバードウォッチングが楽しめます。

アクセス

熊本県熊本市北区龍田陳内2丁目43-23

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