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今治城
Photo: Reggaeman / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
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今治城は瀬戸内海に面した愛媛県今治市に立つ、海水を引き込んだ珍しい構造で知られる日本屈指の海城です。400年以上の歴史を持ち、築城の名手・藤堂高虎の技術と知恵が随所に息づくこの名城は、四国屈指の観光スポットとして多くの旅行者を迎え続けています。

藤堂高虎が築いた不落の海城

今治城は、慶長7年(1602年)に大名・藤堂高虎によって築かれました。藤堂高虎は「築城の名手」と称えられた武将で、伊賀上野城や津城など数多くの城を手がけた人物です。今治城はその集大成ともいえる作品で、瀬戸内海に直接面した立地を最大限に活かした設計が大きな特徴です。

城の最大の特徴は、海水をそのまま引き込んだ三重の堀にあります。堀の水は今治港と直結しており、かつては城の港に軍船が直接乗り入れることができました。このような構造を持つ城は「海城(うみじろ)」と呼ばれ、全国的にも非常に珍しい存在です。高松城・中津城とともに「日本三大海城」の一つに数えられており、城郭ファンのみならず多くの旅行者を引き寄せています。

慶長13年(1608年)に藤堂高虎が伊勢国・津藩へ移封となった後も、今治城は伊達氏らが入り、江戸時代を通じて今治藩の政治・文化の中心として機能しました。明治時代の廃城令によって多くの建物が失われましたが、昭和55年(1980年)に天守が復元され、現在の姿となっています。

天守からの眺望と城内の見どころ

復元された6層の天守閣は、地上からの高さが約30メートルに達します。最上階の展望台からは、瀬戸内海の碧い海と大小の島々の絶景を一望することができ、天気の良い日には遠く四国山脈まで見渡せます。眼下に広がる今治市街と穏やかな内海の風景は、訪れた人々の記憶に深く刻まれます。

天守内部には、藤堂高虎に関する資料や今治藩の歴史を伝える展示物が充実しています。甲冑や刀剣、古文書などの展示を通じて、城がたどってきた数百年の歴史を体感することができます。また、城の入口にあたる鉄御門(くろがねごもん)は近年復元されたもので、当時の城の威容を今に伝えています。

城郭内に鎮座する吹揚神社も見逃せないポイントです。藤堂高虎をはじめとした歴代今治藩主を祀るこの神社の境内には豊かな緑が広がり、城内を散策しながら歴史と自然の両方を楽しめる落ち着いた空間となっています。

瀬戸内の四季と城の表情

今治城は四季折々に異なる表情を見せてくれます。春には城内の桜が満開になり、白亜の天守と薄紅色の花のコントラストが美しい花見スポットとして地元市民にも愛されています。堀の水面に映る桜と天守の風景は、写真映えする絶景としてSNSでも話題になっています。

夏は青空と瀬戸内海の青さを背景に、天守が白く輝く季節です。堀の海水には時折魚の姿も見られ、海城ならではの雰囲気を楽しめます。夜間にはライトアップが行われることもあり、昼間とは一味違う幻想的な城の姿を堪能することができます。

秋は空気が澄み渡り、天守からの眺望が特に美しくなる季節です。瀬戸内海に沈む夕日と城のシルエットが織りなす風景は、訪れた人々を魅了してやみません。冬は観光客が少なくなる分、ゆっくりと城内を散策できる穴場の季節です。澄んだ冬空の下でしまなみ海道や遠くの島々を眺める体験は格別で、静かな城内で歴史の重みをしみじみと感じることができます。

アクセスと周辺の見どころ

今治城へのアクセスは、JR今治駅から徒歩約15分、または駅前からバスで数分の距離にあります。サイクリストにも人気で、しまなみ海道のサイクリングコースの起点となっている今治市内を自転車で巡り、今治城に立ち寄るルートも多くの旅行者に選ばれています。

城の周辺には多くの観光スポットが集まっています。今治タオルで有名な今治市は、タオル美術館や地元のタオルショップが充実しており、旅のお土産探しにも事欠きません。また、来島海峡大橋を含む「しまなみ海道」の西端も今治市内にあり、橋を望む展望台からの景色も圧巻です。

今治港周辺には新鮮な海の幸を提供する飲食店が多く並びます。特に今治名物の「焼き鳥」は全国的にも有名です。今治の焼き鳥は豚肉も使う独自スタイルで、夕食に地元の焼き鳥店に立ち寄ることをぜひおすすめします。城下町の雰囲気を残す商店街での散策も旅の楽しみの一つです。

旅のプランニングのヒント

今治城の開館時間は9時から17時(入館は16時30分まで)で、年中無休で営業しています。入館料は大人510円と手ごろな価格設定で、充実した展示内容と天守からの絶景を考えるとコストパフォーマンスは非常に高いといえます。

愛媛・今治を旅行する際は、今治城を起点として1日のプランを立てるのがおすすめです。午前中に今治城と天守閣を見学し、昼食に今治グルメを堪能、午後はしまなみ海道のサイクリングや来島海峡大橋の展望を楽しむという充実したコースが組めます。松山市内からもJRや高速バスで1時間程度とアクセスしやすく、道後温泉や松山城と組み合わせた愛媛周遊の旅にも最適です。

歴史好きはもちろん、絶景を楽しみたい旅行者、サイクリスト、グルメ旅行者など、あらゆる旅のスタイルに応えてくれるのが今治城と今治という街の魅力です。瀬戸内海の潮風を感じながら、400年以上の歴史を持つ海城で過ごす時間は、きっと旅の中でも特別な思い出となるでしょう。

アクセス

愛媛県今治市内、最寄り駅またはバス停からアクセス

営業時間

9:00〜17:00

料金目安

300〜600円

編集部最終確認: 2026-04-25 (AI抽出)

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