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隠岐の島ジオパーク絶景

隠岐の島ジオパーク絶景

※写真はイメージです。

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日本海に浮かぶ隠岐諸島は、島根県の本土から約50〜80kmの沖合に位置する離島群だ。2013年にユネスコ世界ジオパークに認定されたこの諸島には、何千万年もの地球の歴史が刻まれた地形が広がり、断崖絶壁や奇岩が日本海の荒波と織りなすダイナミックな絶景が訪れる者を圧倒する。

大地の歴史が生んだ絶景の島

隠岐諸島は、約2500万年前から500万年前にかけての火山活動によって形成された。その後、日本列島が大陸から分離し、対馬海流が流れ込んで日本海が誕生する過程で、隠岐は孤立した島々となっていった。この長大な地質学的歴史が、島々に固有の地形と生態系をもたらした。

世界ジオパーク認定の核心をなすのが、島前(どうぜん)の西ノ島に位置する国賀海岸だ。ここで最も見る者を圧倒するのが「摩天崖(まてんがい)」。高さ257メートルにも及ぶ垂直の断崖が、日本海へ向かって一気に切り立つ様は、まさに圧巻のひと言に尽きる。崖の上は緑豊かな草原が広がり、牛や馬が放牧される牧歌的な風景と、その眼下に広がる絶壁という対比が、隠岐でしか出会えない独特の景観を生み出している。

同じく国賀海岸に属する「通天橋(つうてんきょう)」は、日本海の荒波が長い年月をかけて岩盤を侵食し、自然のアーチを形成した奇岩だ。波の力が地形を彫刻するという地球の営みを、目の当たりにできる貴重な場所である。国賀海岸一帯は遊歩道が整備されており、摩天崖の縁を歩きながら日本海の大パノラマを満喫できる。

ローソク島に灯る幻想の夕景

島後(どうご)の北岸沖に浮かぶ「ローソク島」は、隠岐を代表する絶景スポットの一つだ。高さ約20メートルの細長い奇岩が海面からそそり立ち、夕暮れ時、太陽が岩の先端に重なる瞬間にだけ見られる幻想的な光景が「ローソク島遊覧」として広く知られている。

この絶景を楽しむには、西郷港などから出発する遊覧船に乗り込む必要がある。観賞できるのは日没時刻前後のわずかな時間帯に限られ、天候や季節によって条件も変わるため、まるで一期一会の体験だ。夕日を背に、岩の頂点から橙色の炎が燃え上がるように見えるその瞬間は、写真や映像では到底伝えきれない感動がある。遊覧船上で同じ瞬間を待ちわびる旅人たちと、自然が演出するドラマを共有する時間もまた、隠岐ならではの旅の醍醐味といえるだろう。

後醍醐天皇が渡った歴史の島

隠岐の島の魅力は、大自然の絶景だけにとどまらない。島には深い歴史の痕跡が随所に刻まれている。中でも名高いのが、後醍醐天皇にまつわる歴史だ。

鎌倉幕府への倒幕を企てた後醍醐天皇は、1332年(元弘2年)に隠岐へ流罪となった。島後に滞在した天皇はおよそ1年後に脱出し、倒幕運動を再開。最終的に鎌倉幕府を滅亡させる建武の新政へとつながっていく。島後の国分寺周辺にはゆかりの史跡が残り、歴史ファンにとって欠かせない訪問地となっている。

また、隠岐には独自の民俗文化も息づいている。島前の知夫里島(ちぶりじま)などでは、古くから続く「牛突き(うしつき)」が行われている。これは牛同士を対戦させる伝統行事で、700年以上の歴史を持つとも伝えられる。島の人々がいかに牛を身近な存在として暮らしてきたか、その文化のあり方を今に伝える祭りだ。

季節ごとに変わる島の表情

隠岐の島の絶景は、季節によってまったく異なる顔を見せる。

春(4〜5月)は、摩天崖の草原が鮮やかな緑に染まり、断崖の縁に可憐な野草が咲き乱れる。穏やかな気候のもとで島内を歩くトレッキングが楽しみやすく、初夏の清々しい風に吹かれながら国賀海岸を巡るのに最適な時期だ。

夏(7〜8月)は、透明度の高い隠岐の海でシュノーケリングやカヤックを体験できる季節。島前・島後ともに海水浴場があり、本土では見られないほど澄み切った水の色に驚かされる。夜には満天の星空が広がり、光害の少ない離島ならではの環境が天の川を鮮明に映し出す。

秋(9〜10月)は、空気が澄み渡り遠望が利くため、絶景観賞に最も適した時期の一つだ。ローソク島の遊覧も、穏やかな海況のもとで楽しみやすくなる。

冬(12〜2月)は、日本海からの季節風が荒波を作り出し、国賀海岸の断崖に打ち付ける波しぶきが豪快な景観を演出する。観光客が少ない分、島の静けさと自然の厳しさをより深く感じられる季節でもある。荒れた海が磨き上げた地形の迫力は、穏やかな季節とはまた違った感動をもたらしてくれる。

アクセスと周辺情報

隠岐へのアクセスは、主に船か飛行機となる。フェリーは島根県の七類港(松江市)や境港(鳥取県境港市)から運航しており、島後の西郷港への所要時間はフェリーで約3時間、高速船(レインボージェット)で約2時間が目安だ。島前へは島後を経由するルートが基本となる。飛行機は出雲縁結び空港から隠岐空港(島後)へ、約30分のフライトが運航されている。

島内の移動はレンタカーが最も便利だ。摩天崖や国賀海岸といった絶景ポイントは公共交通機関だけでは訪れにくい場所もあるため、あらかじめ予約しておくことをおすすめする。島前と島後の間は内航船で結ばれており、離島間の移動も可能だ。

宿泊施設は島後を中心に旅館・民宿・ホテルが揃っており、新鮮な魚介を使った郷土料理を堪能できる宿も多い。隠岐の岩牡蠣やサザエ、地元で養殖されるサーモンなど、島の食の豊かさも旅の大きな楽しみの一つだ。絶景と歴史と食、そのすべてを堪能するためにも、できれば1泊以上の余裕ある日程で隠岐の島を訪れたい。

アクセス

境港からフェリーで約2時間30分

営業時間

散策自由

編集部最終確認: 2026-04-25 (AI抽出)

予算内訳

大人

¥6,000

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