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四万温泉 積善館

四万温泉 積善館

※写真はイメージです。

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元禄四年(1691年)の創業から330年余り、四万川のほとりに佇む積善館は「現存する日本最古の木造湯宿建築」として知られ、群馬県の重要文化財に指定されている温泉旅館です。赤い橋を渡ると別の時間が流れ始める——そんなコンセプトのとおり、訪れるだけで日常から切り離されるような非日常の空気を纏った宿です。趣の異なる3つの館がそれぞれ独立した世界観を持ち、目的やシーンによって選び分けられるのが積善館の大きな特徴です。

本館 — 元禄の湯治文化をそのまま体感する

3つの館の核心にあるのが、元禄四年に建てられた本館です。今なお昔ながらの湯宿建築の意匠を色濃く残すこの建物は、単なる観光資源ではなく、現役の湯治棟として機能しています。スタイルはセルフサービスを基本とした自由な滞在で、心とカラダを整えることを第一義に置いた湯治の伝統を継承しています。チェックインは15時、チェックアウトは10時と、他の2館より1時間早い退出設定になっている点も、長逗留を想定した湯治の流儀が反映されているようです。2026年8月には本館に貸切風呂「湯養 TOYO」が新たに誕生し、プライベートな湯あみの選択肢も加わりました。また宿泊者限定の特典として、夜食の無料ラーメンの提供も始まっています。

山荘 — 偉人たちが愛した組子障子の旅館棟

昭和11年に建てられた山荘は、国の登録有形文化財かつ群馬県近代化遺産に指定されています。最大の見どころは、熟練した職人の手による「組子障子」で、部屋ごとに異なる意匠が施されているため、泊まる部屋によって表情が変わります。かつて偉人たちが避暑の場として過ごした建物で、四季の移ろいを感じながらゆっくりと過ごすことができます。チェックインは15時、チェックアウトは11時。お食事は季節の食材を活かした会席料理です。

佳松亭 — 高台の別邸で味わう静寂と贅

山荘よりさらに奥の高台に位置する佳松亭は、3つの館の中で最も静謐な環境に佇む上位グレードの宿です。眼前に広がる老松の枝ぶりは荘厳な日本画を想わせ、温泉旅館ならではの贅を尽くしたおもてなしを受けることができます。こちらも会席料理が提供されており、2026年秋の特選会席料理プランも販売が始まっています。なお現在、6階客室の改装工事と中庭エリアへの露天大浴場新設工事が進行中で(いずれも2026年8月〜)、リニューアル後のさらなる充実が期待されます。チェックインは15時、チェックアウトは11時。

日帰り・立ち寄りで楽しむ積善館

宿泊せずに積善館の雰囲気を体験したい場合も選択肢があります。本館には日帰り入浴施設「元禄の湯」があり、昼食処として「積善や」と「薬膳や向新」も館内に併設されています。日帰りでも会席や湯を楽しめるプランが用意されており、四万温泉への日帰り旅の立ち寄り先としても利用できます。なお駐車場は佳松亭・山荘と本館で別々に設けられているため、事前に確認しておくと安心です。

アクセス

吾妻郡中之条町

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