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鳥取大学

鳥取大学

Photo: Fuma913 / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
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鳥取県に根ざした国立総合大学として、地域とともに発展してきた鳥取大学。医学・農学・工学・地域学の4学部を擁し、日本海側地域の高等教育と研究を担う存在として、長年にわたり多くの人材を輩出してきた。

鳥取大学とはどんな大学か

鳥取大学は1949年に設置された国立大学法人で、鳥取県内に2つのキャンパスを持つ総合大学だ。鳥取市の湖山キャンパスには地域学部・工学部・農学部が置かれ、米子市西町の米子キャンパスには医学部と医学部附属病院がある。鳥取県という規模の大きくない地方都市にありながら、文理・医農工の幅広い学問領域をカバーするのが特徴で、地域の知的拠点として機能している。

学生数は学部・大学院を合わせておよそ6,000〜7,000名規模。都市圏の大規模大学と比べると小ぶりだが、その分教員と学生の距離が近く、きめ細かな指導が受けやすい環境として知られる。国立大学であるため授業料は標準的な国立大学の学費水準であり、経済的な負担を抑えながら4年間または6年間の学びを続けられる点も魅力だ。

4つの学部と学べること

地域学部は鳥取大学の個性を最もよく表す学部のひとつだ。地域文化、地域環境、地域教育の各コースを通じて、地域社会が抱える課題を学際的に探究する。過疎化や少子高齢化、観光振興、地域文化の継承など、現代の日本が直面する問題に正面から向き合うカリキュラムが組まれており、行政機関や地域NPO、教育現場などで活躍できる人材の育成を目指している。

工学部は機械工学、電気情報工学、社会システム土木系学科など複数の学科を擁し、ものづくりや社会インフラを支えるエンジニアを養成する。企業との共同研究や実験・演習を重視したカリキュラムが特徴で、卒業後は製造業・建設業・情報通信業など幅広い産業に進む学生が多い。

農学部は生命環境農学科・共同獣医学科など、農業・食・環境・獣医の領域をカバーする。中国山地や日本海に囲まれた豊かな自然環境を活かしたフィールド実習が充実しており、農業の現場に近い実践的な学びができる。獣医学課程は岡山大学と共同で設置した課程で、全国でも数少ない国立大学の獣医学教育拠点のひとつだ。

医学部は医学科と生命科学科から構成され、米子キャンパスに附属病院を構える。附属病院は山陰地方有数の基幹病院であり、高度医療を提供しながら将来の医療人を育てる臨床教育の場となっている。地方における医師不足の解消という社会的使命を担いながら、地域に根ざした医療人材の輩出を続けている。

世界に誇る乾燥地研究

鳥取大学の研究機能として特筆すべきなのが、乾燥地研究センター(ALRC: Arid Land Research Center)の存在だ。世界の陸地のおよそ4割を占める乾燥地・半乾燥地における農業・環境・生態系の研究に特化した国際的な研究拠点として、日本国内はもとより世界各国の研究機関と連携してきた。

砂漠化防止、乾燥地農業技術の開発、水資源の持続的利用といったテーマは、気候変動が進む現代において世界的な重要性を増している。鳥取砂丘に代表される砂地環境を身近に持つ鳥取という立地が、この分野の研究を長年にわたって後押ししてきた。乾燥地研究センターは国際交流の窓口としても機能しており、海外から研究者や留学生を受け入れるなど、地方大学ながらグローバルな学術ネットワークを築いている。

キャンパスと学習環境

湖山キャンパスは鳥取市の郊外、湖山池に面した緑豊かな立地にある。広大な敷地に学部棟・図書館・体育施設が整備されており、自然環境の中で落ち着いて学業に集中できる環境だ。周辺は学生向けのアパートや飲食店が集まる学生街を形成しており、一人暮らしの学生も生活しやすい。

米子キャンパスは米子市中心部に近く、医学部附属病院と一体となった環境で臨床実習を行える。松江や境港など山陰の主要都市へのアクセスも良く、都市機能と教育環境を両立した立地といえる。

大学図書館は豊富な学術資料と電子ジャーナルを備え、学外の地域住民にも一部開放されている。また、留学生支援や就職支援の体制も整備されており、卒業後のキャリア形成を在学中からサポートする仕組みが設けられている。

進路と卒業後のキャリア

鳥取大学の卒業生は地元山陰地方だけでなく、全国の官公庁・企業・医療機関・研究機関へと進んでいる。工学部・農学部の卒業生は製造業や建設業、食品・農業関連企業への就職が目立つ一方、地域学部の卒業生は教員や地方公務員として地域に残るケースも多い。

医学部医学科の卒業生は国家試験を経て医師として活躍し、山陰地方の病院や診療所を中心に地域医療を支える重要な担い手となっている。大学院への進学率も一定数あり、研究職や高度専門職を目指す学生も少なくない。

こんな人におすすめ

鳥取大学は、地方都市ならではのゆとりある環境の中で、自分のペースで深く学びたい人に向いている。都会の喧騒から離れ、豊かな自然と向き合いながら勉強に集中したい受験生、地域社会や農業・医療・工学の分野で専門的なキャリアを築きたい人、そして乾燥地研究のような独自の研究分野に関心がある人にとって、選択肢として十分に検討する価値のある国立大学だ。鳥取という地を愛し、地域に貢献する志を持つ学生を温かく迎え入れてきた大学として、今後もその役割を果たし続けるだろう。

アクセス

鳥取県米子市西町86

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