
里庄町立図書館
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里庄町立図書館は、岡山県浅口郡里庄町に根ざした小規模自治体の知的・文化的拠点です。本の貸出・検索・予約といった基本機能にとどまらず、地域固有の学術遺産を掘り起こし次世代へつなぐ活動が際立っており、全国でも稀なほど個性的な町立図書館として機能しています。
佐藤清明資料保存会との連携──地域学術遺産の継承
この図書館の活動の核にあるのが、郷土ゆかりの博物学者・佐藤清明の業績を研究・保存する「佐藤清明資料保存会」との密接な連携です。図書館はその拠点として、清明著作の翻刻公開(方言関係リスト、天然記念物調査録補遺など)や保存会会報の発行・公開を継続的に行っています。2025年には「佐藤清明生誕120周年特別展『知の冒険者たちー佐藤清明・南方熊楠となかまたちー』」を開催し、清明と同時代の知の系譜を広く紹介しました。また「清明を読む会」を年に複数回開催しており、第5回には『ビジュアル化する妖怪事典』をテーマに取り上げるなど、学術資料を市民が共に読み解く場を提供し続けています。こうした活動は、2024年度に佐藤清明資料保存会が「さくら功労者表彰」を受賞したことにも表れています。
菊桜の普及活動──希少品種を地域の誇りに
この図書館がもうひとつ力を入れているのが、菊桜と呼ばれる希少品種の桜の普及活動です。各地の菊桜写真の紹介、「里庄 '菊桜' '仁科桜' マップ」の公開、そして「菊桜花暦」の制作・公開を通じて、地域の自然遺産を写真と記録で発信しています。近隣の里庄町歴史民俗資料館に植わる菊桜の開花情報も館内で共有され、シーズンには花の便りとともに来館者を迎えます。
子どもから大人まで──多彩な講座とイベント
子ども向けには「おはなし会」「おたのしみ会」を定期開催し、クリスマス会や「読書でビンゴ!」といった読書週間行事も用意されています。大人向けの図書館講座は折り紙・ちぎり絵・ペーパークラフト・組み木工作などの工作系から、「金田一さん 事件です!~探偵小説を楽しく読むコツ~」のような文学鑑賞系まで幅広く、年間を通じて参加者を募集しています。年始には「新春図書館福袋」も開催され、本との偶然の出会いを演出しています。
サービスの充実と「里庄町のゆかりコーナー」
視聴覚資料の貸出期間を10日間から15日間へ延長したほか、ホームページから返却期限の延長手続きが可能になるなど、利便性の向上も積み重ねています。2026年には「里庄町のゆかりコーナー」が新設され、地域にゆかりのある人物・作品・資料をまとめて閲覧できる専用コーナーとして機能し始めました。小さな町の図書館でありながら、地域の記憶を掘り起こし・伝え・体験する場として、幅広い世代の学びと交流を支えています。
アクセス
里庄駅から徒歩約10分
営業時間
4月~11月 09:00~19:00(日祝~17:00)、12月~3月 10:00~18:00(日祝09:00~17:00)、火曜・第3日曜・月末定休
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