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雑賀崎灯台展望広場

雑賀崎灯台展望広場

※写真はイメージです。

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雑賀崎の岬の先端に立つと、目の前には紀伊水道が広がり、晴れた日には淡路島を越えて四国の山並みまで見渡せる大パノラマが出現する。瀬戸内海国立公園の玄関口に位置するこの灯台と展望広場は、海・空・光が交差する和歌山随一の絶景スポットだ。

日本遺産「絶景の宝庫 和歌の浦」の構成地

平成29年(2017年)4月、文化庁は和歌山市周辺の景観群を日本遺産「絶景の宝庫 和歌の浦」として認定した。雑賀崎はその構成景勝地のひとつに選ばれており、単なる眺望スポットにとどまらず、歴史的・文化的な文脈を持つ場所として位置づけられている。万葉の昔から詠われてきた「和歌の浦」の景観を受け継ぐ地として、ここを訪れることは和歌山の風土そのものを体感することにつながる。

昭和35年に整備された灯台と展望施設

現在の灯台は昭和35年(1960年)3月31日、和歌山市が観光用の展望施設を整備するのと同時に、海上保安庁がその上部に新設したものだ。単なる観光設備ではなく、紀伊水道を行き交う船舶にとって航行安全上の重要な目標地として、今も現役で機能し続けている。観光と実用が一体となった施設というのは珍しく、灯台本来の役割を実感しながら景色を楽しめる点が、ここならではの体験といえる。

令和元年開設の夕日展望広場とハートの看板

令和元年(2019年)8月、灯台に隣接する形で新たな展望広場がオープンした。夕方、紀伊水道へとゆっくり沈んでいく夕日を眺めるために整備されたこの広場は、市内でも有数の夕日鑑賞スポットとして知られるようになった。広場にはハートの形をした看板が設置されており、その意味には思わず立ち止まりたくなる仕掛けが隠されている。詳細は現地で確認してほしいが、夕景とともに特別な時間を演出してくれる。

昭和36年建立・日比野道男歌碑が伝える詩情

展望広場の敷地内には、昭和36年(1961年)に建立された歌碑がひとつ佇む。刻まれているのは、地元の歌人・日比野道男氏の一首だ。

> はろばろと海に落ちゆく 日を見れば明日さへ 遠く思ほゆるかも

日比野氏は旧南海中学や女子師範・日方高女で教鞭を執りながら、四十数年にわたって秀歌を詠み続け、多くの歌人を育てた人物。郷土史家としても数多くの研究を残した。歌碑はその業績を後世に伝えるべく、日比野道男歌碑建立委員会によって建てられた。海に沈む夕日を前に、この一首を静かに口ずさめば、眼前の景色にもうひとつの奥行きが生まれる。

アクセス

JR和歌山駅または南海和歌山市駅から和歌山バス「市内雑賀崎循環線」で約35分。雑賀崎遊園バス停下車、徒歩約15分 阪和自動車道和歌山南スマートIC(ETCのみ)から車で約20分

営業時間

24時間営業

料金目安

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