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パン工房 ベッカライ福十

パン工房 ベッカライ福十

※写真はイメージです。

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富山県小矢部市の「パン工房 ベッカライ福十」は、一口のパンへの忘れられない感動を原点に持つ、職人手作りのベーカリーだ。店主がその味を追い求めて仕事まで辞め、数年間をパン作りだけに費やした末にたどり着いた場所——その背景を知ってから食べると、一枚のパンの重みがまるで変わってくる。

あの日の一口がすべての始まりだった

店主がパン作りに取り憑かれたのは、ある日口にした「パン・ド・カンパーニュ」がきっかけだった。丸くて大きなそのパンは、それまで食べたどんなパンとも違う、不思議な味わいを持っていた。その記憶は時間が経っても薄れることなく、やがて自分でも焼いてみようという衝動へとつながっていく。

「違う気がした」という執念

最初に焼いたのはバターロール。見よう見まねで作ったそれは、思いのほか上手くできた。次にパン・ド・カンパーニュを試みた。こちらも上手く焼けた——しかし、あの日食べたパンとは「違う気がした」。

その小さな違和感が、やがて大きな決断を引き出す。店主は仕事を辞め、昼も夜もパンのことだけを考え続けた。数年間、ひたすら焼いては確かめ、焼いては考え続けた。その果てにようやく生まれたのが「パン工房 ベッカライ福十」というひとつのパン屋だった。

店の核をなすふたつのパン

長い旅の末にたどり着いたこの店が大切にするのは、パン・ド・カンパーニュとバターロールのふたつ。

パン・ド・カンパーニュは、店主がパン作りへと引き込まれた原点そのもの。丸く大きなフォルムのそのパンは、かつて味わった「不思議な味わい」を追い続けた末に生まれた一品だ。バターロールは、店主が最初に焼いたパンであり、すべての出発点となった存在。シンプルな形の中に、長年の試行錯誤が積み重なっている。

職人が毎日丁寧に焼き上げるこのふたつのパンには、そうした物語が刻まれている。

訪れるなら

営業は10時から19時30分まで。定休日は日曜日と月曜日。小矢部市という北陸の落ち着いたまちに立つ小さなベーカリーだが、その物語を知ったうえで足を運ぶと、パンを選ぶ時間そのものが特別なものになる。

アクセス

富山県小矢部市石動町13-18

営業時間

10:00~19:30、定休日: 日曜日、月曜日

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