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奥州市伝統産業会館

奥州市伝統産業会館

※写真はイメージです。

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東北新幹線・水沢江刺駅を降りてすぐそこに、930年余の歴史を刻む南部鉄器の源流が集まっている。奥州市伝統産業会館は、日本を代表する伝統工芸・南部鉄器が生まれた奥州市水沢地域の歩みを、展示・道具・復元された工房空間で体感できる施設だ。一般入館料200円、高校生以下は無料という間口の広さも、地域に根ざした施設ならではといえる。

平安末期から始まる、930年の鋳物史

この地に鋳物業が根づいた起源は平安時代末期にさかのぼる。平泉文化を築いた藤原清衡が奥州押領使として、近江国(現在の滋賀県)から鋳物師を江刺の豊田館へ招き入れたのが始まりとされる。

その後、南北朝時代には奥州総奉行・葛西氏が関西から鋳物師を呼び寄せ、鍋や釜づくりを開始。現在の奥州市水沢羽田町に鋳物業が定着した。江戸時代には伊達藩の保護政策のもとで産業が大きく発展し、日用品を中心とした鋳物産地として広く知られるようになる。昭和時代初期には東北一の鋳物産地となるまでに成長した。

戦後は生活様式の変化で需要が落ち込んだものの、近年の工芸品・観光ブームを追い風に、手仕事による伝統的な鉄瓶などが改めて注目を集めている。

職人の世界を体験的に学べる展示

館内では、この地の鋳物史を物語る名品の数々が並ぶ。鉄器づくりの複雑な工程は丁寧に解説されており、実際の職人が使用していた道具類も間近で見られる。さらに、鉄器工房を再現したコーナーでは作業場の雰囲気ごと体感することができ、生産現場の空気感が直に伝わってくる。

とりわけ印象的なのが、施設内ミニプラザに置かれた高さ4メートルのキューポラ模型だ。キューポラとは鉄を溶かす溶銑炉のこと。職人がこの炉の炎の色だけで鉄の溶け具合を判断したという伝承は、数値管理では測れない感覚の技を静かに物語っており、実物大に迫るスケール感とあいまって見る者の想像力を刺激する。

伝統工芸士の作品から現代クラフトまで揃う売店

館に併設された売店では、現代的なクラフト製品から伝統工芸士による作品まで、バラエティ豊かな南部鉄器が販売されている。産地に立地するこの施設だからこそ、実物を手に取り、重みや質感を確かめながら選ぶことができる。旅の記念としても、日常使いのうつわとしても、選びがいのある品ぞろえだ。

アクセスと利用案内

東北新幹線JR水沢江刺駅から徒歩1分という立地は、新幹線利用者にとって極めて訪れやすい。開館時間は9時から17時で、年末年始を除きほぼ通年営業している。入館料は一般200円、高校生以下無料、20名以上の団体は半額となる。

アクセス

東北新幹線JR水沢江刺駅から徒歩1分 東北本線JR水沢駅から車で15分 東北自動車道奥州スマートインターチェンジから車で15分 東北自動車道水沢インターチェンジから車で15分

営業時間

9:00~17:00、定休日:年末年始のみ

料金目安

一般200円、高校生以下無料、20名以上の団体半額

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