
大安場史跡公園
GALLERY
郡山市の東側に広がる大安場史跡公園は、古墳時代の遺跡を保存・公開するだけにとどまらず、「手を動かして古代を体験する場所」として地域に根づいた施設です。ガイダンス施設と広大な公園区域が一体となった構成で、学校の遠足から家族の休日、歴史愛好家の深掘り探訪まで、幅広い目的で訪れることができます。
手で感じる古代体験プログラム
大安場史跡公園の最大の魅力は、古代の技法をそのまま再現する体験学習の充実ぶりです。勾玉づくり・土器づくり・火おこし体験・草木染めという4種のプログラムが年間スケジュールに沿って開講されており、いずれも古代の生活文化に直接触れられる内容。勾玉づくりは体験料の改定が行われるほど継続的に運営されており、火おこし体験は一時中断を経て2026年に再開するなど、プログラムの維持・更新に積極的な姿勢が伝わります。また展示室には実物の石釧(いしくしろ)を手で触れるコーナーもあり、ガラス越しでなく素材の感触を確かめながら古代の装身具を学べるのは珍しい体験です。
テーマ別の企画展と歴史講座
常設展示に加え、毎期テーマを変えた企画展が開かれています。2026年の第1回企画展は『室町時代のふくしまの御所と城館―足利「兄弟!」の時代―』、第2回は「片平町の歴史」と題し、古墳時代に限らず福島の歴史全体へ視野を広げる構成が特徴です。企画展にあわせた記念講演会も開催されており、第2回では「大内定綱と片平親綱―伊達・蘆名・田村を渡り歩いた戦国の兄弟―」と題した専門講座が予定されています。地域の遺跡を紹介するパネル展(2026年秋は「大善寺界隈の遺跡たち」)も並行開催され、郡山とその周辺の考古学的文脈をまとめて学べる環境が整っています。
秋の恒例行事「おおやすば古墳まつり」
年間の最大イベントが、毎秋開催される「おおやすば古墳まつり」です。2026年は10月25〜26日の2日間にわたって実施が予定されており、「古墳にコーフン協会」によるワークショップも同日開催されるなど、全国的な古墳文化の発信拠点とも連携した内容になっています。その他にも、「古墳でお月見」(9月)や「わくわく発掘探検隊」(10月)、県外の古墳を訪ねる歴史ツアー「海原輝く常陸の古墳巡り」(10月、募集制)など、季節ごとに性格の異なる催しが組まれており、何度訪れても違う顔を見せてくれます。
学校・地域との連携と親しみやすい仕掛け
地元小学校が参加した「高瀬小学校6年生 土器づくり作品展」を館内で展示するなど、地域の学習成果の発表の場としても機能しています。館内には公式キャラクター「大安場くん」と「じょもにゃん」が登場するフォトスポットやガチャコーナーも設けられており、子ども連れが気軽に立ち寄れる雰囲気づくりも丁寧です。夏季には「ふくしま涼み処」としても活用されるなど、史跡を活かした多層的な地域拠点として運営されています。
アクセス
郡山駅前バス乗り場2番ポールから「東山霊園」「蓬田」行で金屋下車、約徒歩20分。車の場合は郡山ICから国道49号線でいわき方面へ約40分。
営業時間
ガイダンス施設 9:00~17:00(入場16:30まで、月曜休館)、公園施設 8:30~19:00(10月1日~2月末は8:30~17:30、休園日なし)
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