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奥入瀬自然観光資源研究会(おいけん)

奥入瀬自然観光資源研究会(おいけん)

※写真はイメージです。

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奥入瀬自然観光資源研究会(おいけん)は、青森県十和田市を拠点とするNPO法人。奥入瀬渓流と十和田湖を核とする南八甲田山麓を「野外博物館(フィールドミュージアム)」と見立て、上質かつ持続可能なネイチャーツーリズムを育てることを目標に活動している。「流し見するだけの観光地」から「『観る』を味わう観光地」への転換を掲げ、自然の深い面白さを伝える独自の取り組みを続けている。

「野外博物館」という発想

奥入瀬渓流は、国立公園特別保護地区かつ国指定天然保護区域(天然記念物)に指定された渓畔森林環境を国道が貫通するという、他に類を見ない自然公園だ。おいけんはこの稀有な条件を「観る場」として最大限に活かすべく、「奥入瀬野外博物館構想(奥入瀬フィールドミュージアム)」を提唱してきた。現在進められている青ぶな山バイパスが開通すれば渓流沿いの国道が一般車両通行規制となり「車のない奥入瀬」が日常になる。この新たな環境を先取りし、地域と市民が一体となって構想を育てることに力を入れている。

ランブリングスタイルのネイチャーツアー

おいけんのツアー部門は新ブランド「FORESTON」としてリニューアルし、奥入瀬の自然をじっくりと歩いて味わう「ランブリングスタイル」の自然ガイドツアーを提供している。渓流のゴールデンコースと称される石ケ戸〜雲井の滝エリアを舞台に、地形・植生・動物など多角的な視点から奥入瀬の魅力を解き明かすのが特徴だ。コケやシダの鑑賞をテーマとした観察会も催行しており、目の前に広がる景色の見え方が根本から変わるような体験を届けている。ガイドは百戦錬磨の「語り部」として、潜在的な自然への関心を「覚醒」させる役割を担っている。

奥入瀬アカデミー――三つの柱で学ぶ

年間プログラム「奥入瀬アカデミー」は、奥入瀬を愛する人々の輪を広げる試みとして三本の柱で構成されている。

①アカデミー講座では、地質学者や生態学者など専門知見を持つ識者を招き、多角的な視点から奥入瀬の魅力と価値について講演を行う。②エコツアーガイド養成講座は、初めてガイド研修を受ける「初級コース」と、すでにガイド経験を持つ人向けの「スキルアップコース」の二段階構成で、石ケ戸〜雲井の滝をガイドできるようになることを目標に、自然の知識とガイドスキルを実地で磨く。③市民向け講座では、野外博物館構想の意義と奥入瀬の将来像を地域の人々と広く共有し、市外・県外からの参加も歓迎している。いずれも「奥入瀬のことをもっと知りたい」と思う人なら誰でも参加できる開かれた場だ。

フィールドミュージアム新書シリーズ

おいけんは活動の成果を書籍として発信し続けており、2026年にはシリーズ第四弾となる新書Ⅳ『奥入瀬でネイチャーガイドが語ること 第二集』を刊行した。「自然案内人はいったい何を話してくれるの?」という問いに真正面から向き合い、ガイドツアーのハイライトを収録した内容で、公式オンラインストアでも販売している。ガイドそれぞれが「推し」の見どころを語りながら歩く観察会「おいけん自然親睦会」も本書の刊行を記念して開催されており、参加者はガイドとの対話を通じて奥入瀬の面白さを再発見できる機会となっている。

奥入瀬自然博物館――渓流まるごとのイベント

毎年秋には「奥入瀬自然博物館」と銘打った特別期間を設け、マイカー交通規制とシャトルバス運行のもと、渓流エリアを歩いて楽しむ体験を提供している。2026年は9月7日(月)から9月13日(日)の7日間にわたって実施された。渓流沿いを車なしで歩ける環境は、生き物の声や水音を間近に感じる絶好の機会であり、野外博物館構想の「未来の姿」を先取りするような体験として注目を集めている。

アクセス

青森県十和田市西二十三番町11-1

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