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南方熊楠顕彰館

南方熊楠顕彰館

※写真はイメージです。

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南方熊楠顕彰館は、和歌山県田辺市に建つ世界的な博物学者・南方熊楠(1867〜1941)の研究資料を恒久的に保存・公開する施設です。熊楠が後半生37年間を過ごし、最晩年25年間の研究拠点となった邸宅に隣接して田辺市が開設し、南方熊楠顕彰会が運営しています。2026年には開館20周年を迎え、一連の記念イベントが行われました。

世界を駆けた博物学者の軌跡

南方熊楠は和歌山城下に生まれ、大学予備門(現在の東京大学)退学後、1887年から1900年にかけて米英に遊学した異色の知識人です。帰国後の1904年から田辺に定住し、植物学——とりわけ菌類・変形菌類・地衣類・蘚苔類・藻類といった「隠花植物」——の日本における初期の代表的な研究者として、また民俗学の先駆者として広く知られています。顕彰館はその全体像を紹介する日本唯一の総合的な施設です。

25,000点超の蔵書・資料コレクション

館内の収蔵品は蔵書・資料あわせて25,000点以上にのぼります。これらはデータベース化されており、所蔵資料・蔵書一覧の検索やジャパンサーチを通じた画像検索にも対応。研究者だけでなく一般来館者も資料の全体像に触れる環境が整えられています。2019年3月には常設展示がリニューアルされ、熊楠の多面的な業績をより体系的に紹介する構成に刷新されました。

登録有形文化財の邸宅と「引作の大クス」

顕彰館に隣接する南方熊楠邸は、熊楠が最晩年25年間を過ごした研究の場であり、登録有形文化財として現存しています。邸内では「引作の大クス」の大枝も見ることができ、熊楠が生きた時代の空気を直接感じられる場所として邸宅観覧も実施されています。また周辺には名勝「南方曼陀羅の風景地」も広がり、熊楠が思索を深けた熊野の自然環境を今に伝えています。

企画展・講演会・南方熊楠賞

年間を通じて企画展やシンポジウム、講演会が定期的に開催されています。直近では「エジプト・ミイラ・南方熊楠」展や「南方熊楠と古田幸吉・大山神社」春期特別企画展、開館20周年記念のリバイバル展示(第1弾「フレデリック・V・ディキンズ」)など、熊楠の広範な交友録や知的ネットワークに光を当てた企画が続きます。5月18日の生誕記念日には特別開館も行われます。

学術振興の柱として「南方熊楠賞」の授賞も毎年行われており、2026年は第36回を数えます。南方熊楠研究会の活動や機関誌「熊楠ワークス」の刊行を通じ、熊楠研究の中核施設として国内外の研究者を支援しています。

アクセス

〒646-0035 和歌山県田辺市中屋敷町36番地

営業時間

10:00~17:00(最終入館16:30)/休館日:月曜日、第2・4火曜日、祝祭日の翌日

料金目安

300円~1,500円

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