
むさしの村
GALLERY
埼玉県加須市の緑豊かな敷地に広がるむさしの村は、「あそぶ」「とる」「ふれる」という三つの体験ゾーンを軸に構成されたファミリーランド遊園地だ。県内15のJAと協働で運営するという全国でも珍しい形態が、農業体験と遊園地の両立を可能にしている。乗り物に乗るだけでも、野菜を収穫するだけでもなく、一日の中でまったく異なる種類の体験をセットで楽しめるのがこの施設ならではの強みだ。
遊園地エリア:ぐるり森大冒険と大観覧車
遊園地ゾーンのシンボルは、高さ約30メートルの大観覧車。加須市の平坦な関東平野を一望できる。もう一つの注目アトラクションが「むさしの村鉄道」で、園内をぐるりと周回する乗り物は小さな子どもにも大人気だ。大人気カード迷路「ぐるり森大冒険」は、カードを集めながら迷路を攻略するユニークなアトラクションで、繰り返し遊べる仕掛けが施されている。ゾーン全体が未就学児から小学校低学年を主なターゲットとして設計されており、激しいスピード系アトラクションではなく、乗り物初体験のお子様がデビューしやすい規模感と安心感が特徴だ。
わくわくファーム:自分で収穫する食育の場
農業体験エリア「わくわくファーム」では、さつまいも掘り・いちご狩りをはじめとする季節ごとの収穫体験が楽しめる。ここで注目したいのが、JA共同運営ならではの農業との深いつながりだ。農家が実際に育てた旬の野菜・果物を、子ども自身の手で収穫することで、普段は苦手な野菜でも食べてみようという意欲が自然に生まれる——公式が食育効果として挙げているこのエピソードは、単なる体験施設を超えた場の意義を物語っている。収穫体験のラインナップは時期によって異なり、6月下旬現在は収穫体験が日々更新されるスケジュールで展開中だ。
ふれあい牧場:くじゃくが羽を広げたらラッキー
ふれあい牧場には、ポニー・うさぎ・やぎ・ぶた・くじゃくが暮らしている。小動物へのえさやり体験と、ポニー乗馬が体験できる定番メニューに加え、敷地内を自由に歩き回るくじゃくが羽を大きく広げる瞬間に出会えると「ラッキー」とされる、ちょっとした園内の楽しみもある。動物たちは豊かな自然の中でのびのびと育てられており、コンクリート施設の展示とは異なる空気感がある。
夏のプールと季節限定イベント
夏季限定でオープンする「ちびっこプール」は大小2種類のプールを備えており、小さなお子様でも安心して水遊びを楽しめる設計だ。2026年は6月20日にオープンしている。また、田植え体験・春野菜を使ったピザ作り体験など、季節ごとのワークショップイベントも定期的に開催されており、単なる入園だけでなく参加型プログラムとして来園の目的を深められる。夏休みには特別イベントの開催も決定しており、繰り返し来園しても毎回異なる発見がある仕掛けになっている。
JA共同運営が生む「農業と遊園地」の融合
県内15のJAが一体となって運営に携わるという体制は、むさしの村の他にはない個性を形成している。芝生広場や「わんぱくの森」といった自然の遊び場も園内に備え、アトラクションに飽きた後もゆったり過ごせる余白がある。農業・食・動物・乗り物という異なるジャンルの体験を一か所で味わえるこの場所は、埼玉北部の農業地帯が育んだ、地域密着型ファミリーランドの一つの完成形と言えるだろう。
アクセス
埼玉県加須市
営業時間
9:30 - 16:00
料金目安
1,000円~3,000円
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