
毛利博物館・毛利氏庭園
GALLERY
旧長州藩主毛利氏の本邸がそのまま博物館として開かれている毛利博物館・毛利氏庭園は、幕末維新から近代にかけて日本の歴史を動かした名門の息遣いを肌で感じられる場所だ。本邸と広大な庭園が一体となって残るこの施設は、山口県防府市を代表する文化的拠点として、全国各地から訪れる人々を迎えている。
公爵毛利家が遺した約20,000点の文化財
毛利氏は近代において華族の最高位である公爵の地位にあった旧萩(長州)藩主の家系だ。博物館に収蔵されている文化財は、すべて旧公爵毛利家に代々伝来したもので、その総数は約20,000点に及ぶ。藩政期から明治・大正・昭和にかけて積み重ねられた文物の厚みは、単なる武家の遺品にとどまらず、近代日本の黎明期を支えた一族の軌跡そのものといえる。これほどの規模で旧藩主家の伝来品が一堂に集められ、一般に公開されている例は全国でも稀少であり、歴史研究や文化財鑑賞の場として高い価値を持つ。
唐破風の玄関が迎える国重要文化財の本邸
博物館の核心をなす旧毛利家本邸は、約3,300平方メートルという堂々たる規模を誇る。格式を示す唐破風の玄関が来訪者を出迎え、建物の内外にわたって近代和風建築の精緻な意匠が随所に見られる。この本邸は2011年に国の重要文化財に指定されており、歴史的建造物としての価値も国によって正式に認められている。公益財団法人毛利報公会が運営管理を担い、後世へ丁寧に受け継がれている。
30万平方メートルが広がる国指定名勝の庭園
本邸に隣接する毛利氏庭園は、30万平方メートルにわたる山林と松並木路が組み合わさった広大な空間だ。かつて毛利家が周辺の山林や路傍の土地も買収して整えた屋敷地がその原型であり、平成8年(1996年)に国指定名勝の認定を受けた。整然と連なる松並木は庭園に独特の奥行きと静謐さを与えており、建物と自然が一体となって毛利家の往時の風格を今に伝えている。
サツキ・ツツジが彩る季節の表情
広大な庭園は四季折々に異なる顔を見せるが、なかでも春から初夏にかけての花の季節が特に知られている。4月にはツツジが咲き始め、5月にはサツキが見頃を迎え、緑豊かな庭園に鮮やかな色彩が加わる。また季節ごとの企画として、毛利家に伝来する「端午飾り」の公開なども行われており、建物の中でも旧家ならではの年中行事の品々に触れる機会がある。庭園と展示の両面で、訪れる時期によって異なる体験ができる点が、この施設の大きな魅力のひとつだ。
アクセス
山口県防府市多々良1丁目15-1
営業時間
9:00~17:00(入場は16:30まで)、定休日: 12月22日~12月31日
料金目安
800円~1,500円
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店舗詳細
- 対応言語
- 日本語
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