
みやがわ書店
GALLERY
「えほんと童話の店」という看板を掲げるみやがわ書店は、1957年の創立から65年以上にわたって三重県伊勢市小俣町に根ざしてきた絵本・童話の専門書店です。エリック・カール、かこさとし、柳田邦男、まついのりこ、松本猛など、国内外の著名な絵本作家や文化人が実際に来店してきた書店として知られ、「小さな町の小さなお店」でありながら全国、さらにはアメリカからも利用者が訪れる文化的な拠点となっています。
著名な絵本作家たちが集まる場所
みやがわ書店には、エリック・カール、かこさとし、柳田邦男、松本猛、まついのりこをはじめとする多くの絵本作家・文化人が来店してきた歴史があります。谷口智則、松本春野、tupera tuperaの亀山達矢さん、ほんまちひろ、コナツマキコさん・コナツコウイチさんなど著名な絵本作家の来店イベントも続いており、直筆サイン本が店頭に並ぶこともあります。谷口智則さんが2025年に寄贈したアート作品は現在も店内に展示されており、実物を間近で楽しむことができます。
店主・橋村孝子さんの歩みと「たんぽぽ読書会」
店主の橋村孝子さんは、名古屋在住時代に幼児と文学研究会へ入会し、日本初の子どもの本専門店「メルヘンハウス」を起ち上げた三輪哲さんとの交流を通じて絵本への想いを深めました。伊勢市に移り書店を継いだ後も「いつかは絵本専門店に」という思いを抱き続け、1980年には地域の絵本好きなお母さん達とともに「たんぽぽ読書会」を発足。現在の絵本専門書店としての礎を作りました。青少年育成への貢献が認められ三重県知事表彰も受け、2022年には創立65周年記念誌も刊行しました。
26年以上続く「みやがわブッククラブ」
みやがわ書店が誇る名物サービスが「みやがわブッククラブ」です。26年以上にわたって続くこの年齢別配本サービスは、国内の読者はもちろんアメリカからの購読者も利用する広がりを持っています。子どもの成長段階に合わせて絵本をセレクトして届けるこのサービスは、店主の絵本への深い知識と目利き力があってこそ成立するもの。遠方にいても「みやがわ書店の選書」を定期的に手にできる仕組みとして、長年にわたって多くのファンを惹きつけています。
多彩なイベントと地域への発信
書店内では多彩なイベントが開催されています。落語会、ブックトーク、おはなし会など大人向けのプログラムも充実しており、児童文学作家くすのきしげのりさんの講演会、「トットちゃんの15つぶのだいず」パネル展、創立65周年記念講演(アーサー・ビナードさんによる店内での紙芝居実演を含む)なども行われてきました。2026年には戦後80年を機に、88歳の店主・橋村孝子さんが自身の体験とともに「戦争と平和の絵本」を語るお話し会を実施し、予定枠がすべて埋まる反響を呼びました。三重テレビやNHK津「まるっとみえ」でも紹介され、読売KODOMO新聞にも絵本紹介記事が掲載されるなど、メディアからの注目も高い店です。
地域の子どもたちに愛され続ける存在
地元・小俣小学校4年生25名が授業の一環で「20年後(30歳)になっても残したいもの」をアンケートした際に「みやがわ書店」がノミネートされたというエピソードが、この店の地域への根付き方を物語っています。紙芝居文化の継承にも力を入れており、紙芝居講座やSDGs学習用紙芝居の製作など、昔ながらの表現を次世代へつなぐ活動も続けています。1957年から積み重ねてきた「絵本で心の栄養を」という理念は、今もこの小さな専門書店から伊勢の地へ、全国へと発信され続けています。
アクセス
三重県伊勢市小俣町本町163
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