
まるや八丁味噌
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1337年(延元二年)、岡崎城から西へ約870メートル、東海道の街道沿いに創業したまるや八丁味噌。700年近くにわたって受け継がれてきた八丁味噌の伝統を今に守り続ける、岡崎を代表する老舗蔵元だ。味噌の製造から直営販売、蔵見学、料理教室まで、八丁味噌のすべてを体験できる場として、地元の人々だけでなく全国・世界中の食好きが訪れる。
700年受け継がれる独自製法
八丁味噌の製造工程には、まるや独自の技と時間が宿っている。直径・高さともに6尺(約180センチ)もある大型の木桶に仕込む原料は、大豆・塩・水のたった3つ。化学調味料や添加物を一切使わないシンプルな配合が特徴だ。仕込みが終わると、3トンにもおよぶ重石を石積み職人が手作業で一つひとつ丁寧に円錐状に積み上げる。その後は人の手を加えることなく、二夏二冬——つまり約2年間——自然の温度変化の中でじっくりと熟成させる。この長期熟成と重石の圧力が、八丁味噌ならではの濃厚でコクのある旨みを生み出している。
現役の仕込み蔵を間近で見る蔵見学
蔵見学では、現役で使われている仕込み蔵の中を実際に見学し、製造工程や歴史について学ぶことができる。積み上げられた重石の圧倒的な存在感や、長年の歴史を刻んだ木桶の迫力は、写真や動画では伝わりきらない。岡崎の伝統産業がいかに手仕事の積み重ねで成り立っているかを肌で感じられる体験だ。
直営販売コーナーの品揃え
見学と合わせて立ち寄りたいのが直営販売コーナー。八丁味噌そのものはもちろん、八丁味噌をベースにした赤だしや特選品、八丁味噌を使った麺類・レトルト食品・菓子類まで、まるやの味を手軽に持ち帰れる関連商品が幅広く揃う。自宅用はもちろん、愛知・岡崎ならではの土産としても重宝する。オンラインショップも展開しているため、現地で気に入った商品を後から追加注文することも可能だ。
料理教室と地域イベント
まるやでは八丁味噌を実際に使った料理教室も開催しており、蔵元直伝の活用法を学べる機会がある。また、毎年10月には「きらりまつり」が開催されるなど、地域と結びついたイベントも定期的に行われている。訪問前に公式サイトで最新のスケジュールを確認しておくと、よりタイミングよく楽しめる。
世界20カ国以上へ届く岡崎の味
国内での知名度にとどまらず、まるや八丁味噌は現在、世界20カ国以上に「Hatcho Miso」として輸出されている。三河・岡崎の地に根ざし、700年変わらぬ製法で作り続けた味が、いま国際的な食文化の中でも評価を得ている。岡崎を訪れる際には、ぜひその出発点となった蔵に立ち寄ってみてほしい。
アクセス
愛知県岡崎市八丁町52番地。最寄駅の記載なし
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