
十日町市立里山科学館 越後松之山「森の学校」キョロロ
GALLERY
雪国の里山「雪里」をテーマに据えた自然科学館、越後松之山「森の学校」キョロロ。新潟県十日町市松之山に位置するこの施設は、令和8年3月に博物館法に基づく「登録博物館」として正式に認定され、地域の自然を次の世代へつなぐ拠点として新たな一歩を踏み出しました。生き物と里山の関係を五感で体感できる場として、地域住民だけでなく全国から訪れる人々に親しまれています。
フィールドミュージアム「キョロロの森」
館外に広がる「キョロロの森」は、自然観察・教育活動・動植物の調査研究・保全活動を行うフィールドミュージアムです。ため池・小川・水田・林縁など多様な環境が凝縮されており、森を歩くだけで里山生態系の複雑さをじかに感じられます。ゲンジボタルとヘイケボタル、両種が生息する環境が整っており、夏の夜にはホタル観察会も開催。また野鳥の宝庫としても知られ、定例探鳥会が定期的に行われています。
季節に寄り添う多彩な体験プログラム
館内では常時楽しめる体験として木工体験を実施しています。メニューはカトラリーづくりと輪切りの木を使ったクラフトの2種類で、使える道具は紙やすりと木工用ボンドのみ。インストラクターは付かず、自分の力だけで仕上げる達成感が魅力です。挑戦状ワークシートや生き物お絵描きなどのワークショップも常設されています。
定期開催のイベントとしては、昆虫や植物の標本づくり体験(7月はトンボとセミがテーマ)、田んぼの草取りをしながら生き物を調べる「田んぼの生き物調査隊」、春から晩秋まで毎月行われる「花ごよみしらべ」など、里山の季節の移ろいに沿った内容が揃っています。冬にはスノーシューを履いて雪の里山へ踏み出すプログラムも用意されており、年間を通じて雪里の自然と向き合えます。
里山の食文化を学ぶ「さとやま調理実習」
地域の伝統料理の達人から、山菜やキノコなど野外で採れる食材を使った料理方法を学ぶ「さとやま調理実習」は、里山の恵みを食の視点から味わえるユニークなプログラムです。体験料は材料費込みで500円、定員10名の少人数制で実施されており、地域の食文化に密着した濃密な時間を過ごせます。
棚田とブナ林をめぐる企画展
春季企画展「棚田とブナ林-地すべりと豪雪に生きる-」(2026年3月14日〜7月12日)では、十日町市の里山景観を象徴する棚田とブナ林の成り立ちをテーマに展示を展開しています。十日町市は農林水産省認定「つなぐ棚田遺産」の認定数が全国最多の地域であり、美人林を代表とするブナ林とともに、地すべり地形と豪雪がつくり出した独特の景観が丁寧に解説されています。
自然保全の現場にも関われる施設
アメリカザリガニの侵入によって失われつつある「モリアオガエルの池」の生態系を取り戻す「モリアオガエルの池復活作戦」は、来館者も参加・支援できるプロジェクトとして進行中です。また博物館登録記念事業として学芸員と生き物を採集・記録する出張型自然観察会も実施され、標本と100年後の市民へのメッセージを残すという長いタイムスパンの取り組みも行われています。展示を眺めるだけでなく、地域の自然保全に能動的に関わることができる点が、キョロロという場の大きな個性です。
アクセス
新潟県十日町市松之山松口1712-2
営業時間
春~秋:9:00~17:00(最終入館16:30)、冬:9:00~16:00(最終入館15:30)。休館日は春~秋が火曜日、冬が火・水曜日
料金目安
1,000円~1,500円
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店舗詳細
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