
片山津温泉 総湯
GALLERY
柴山潟の湖面をまるごと借景にした「片山津温泉 総湯」は、加賀市が運営する公共温泉施設でありながら、訪れるたびに異なる表情を見せる個性的な造りが際立つ。全面ガラス張りの建物からは雄大な白山連峰と柴山潟が一望でき、湯につかりながら非日常の景観に身を委ねられる。
「潟の湯」と「森の湯」——毎日入れ替わる2つの世界
浴室は「潟の湯」と「森の湯」の2種類で構成され、男女が毎日交互に入れ替わる。どちらに入るかは来館日によって決まるため、日を改めて訪れると必ず異なる景色と出合える仕掛けになっている。
潟の湯の最大の見どころは、浴槽の水面と柴山潟の水面が視覚的につながって見える設計だ。窓の高さと浴槽の水位が巧みに調整されており、湯に肩まで沈むと潟に直接浸かっているかのような幻想的な感覚を味わえる。天候や時刻によって潟の色が刻々と変化するため、同じ浴槽にいても飽きない。
森の湯では一転、樹木に囲まれた緑豊かな景色が窓いっぱいに広がる。春の芽吹きから夏の深緑、秋の紅葉、冬の雪景色まで、季節の移ろいをそのまま湯のなかで受け取ることができる静かな空間だ。
72℃の高温源泉が語る、片山津の泉質
使用しているのは片山津温泉2号源泉で、泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性中性高温泉)。湧出温度は72℃、湧出量は毎分400リットル(動力)という豊富な量を誇る。
知覚的な特徴は無色透明で硫化水素臭があり、強い塩味と苦味をもつ。pHは6.6とほぼ中性で、肌への刺激が少ない一方、塩化物泉特有の保温効果が高く、入浴後も身体の芯からぽかぽかが続く。適応症は神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進・切り傷・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病と幅広く、地域の湯治文化を現代に受け継ぐ泉質といえる。
2階「まちカフェ」——湯上がりにも、カフェ単独利用にも
施設2階には「まちカフェ」が入居しており、入浴者の休憩スペースとしてはもちろん、温泉に入らないカフェのみの利用も可能だ。開放感あふれるガラス張りの店内からは、温泉フロアと同じく柴山潟と白山連峰の眺望が楽しめる。柴山潟に面したテラス席では、湖面を渡る風を感じながら非日常的なひと時を過ごせる。温泉後のゆっくりとした余韻を楽しみたい人にも、景色を目当てに立ち寄る人にも開かれた場所として機能している。
早朝6時から夜10時まで——朝風呂から夜風呂まで
営業時間は朝6時から夜10時までと長く、早起きして朝の柴山潟を眺めながら入る朝風呂から、観光や食事のあとに締めくくる夜風呂まで、その日のスケジュールに合わせて使いやすい。また毎月19日と26日は小人無料の日が設けられており、子ども連れの家族で訪れる地元民の姿も多い。市民と観光客が自然に混ざり合う、加賀らしい公共の湯だ。
アクセス
石川県加賀市片山津温泉乙65-2
営業時間
午前6:00~午後10:00
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店舗詳細
- 対応言語
- 日本語 / 英語
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