
じばさん三重
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三重県四日市市の地場産業振興を担う公共施設「じばさん(四日市市地場産業振興センター)」は、北勢地域の伝統産業と地場産品を体験・購入できる複合施設として長年にわたり地域住民と来訪者に親しまれてきた。施設の核となる「名品館」は2026年3月をもって閉店し、2026年9月から2027年12月にかけてのリニューアル工事に向けた準備期間に入っているが、その蓄積された産業文化は新施設へと引き継がれる予定だ。
四日市が誇る地場産品の顔ぶれ
名品館では、四日市を代表する地場産品が揃っていた。「大矢知手延そうめん・冷麦」は、手作業で丁寧に引き延ばした細麺で北勢地域を代表する食品のひとつ。「伊勢茶(かぶせ茶)」は、収穫前に光を遮ることで旨みを凝縮させた三重県産の上質な煎茶だ。焼き物では耐熱性に優れた土鍋として全国的に知られる「萬古焼」が存在感を放ち、「日永うちわ」は国内でも希少な伝統うちわのひとつとして根強い需要がある。さらに「ごま油」など北勢地域ならではの食品も取り扱われ、四日市の産業の厚みを感じさせるラインナップが揃っていた。
手を動かして学ぶ体験プログラム
見て買うだけでなく、実際に職人技に触れられる体験プログラムが充実していた点もじばさんの大きな特色だ。萬古焼のろくろを使って湯呑みを成形する「萬古焼体験」、骨組みに和紙を貼り合わせる工程を体験する「日永うちわづくり体験」、「和菓子づくり体験」、そして「伊勢茶講座」と、四日市の食と工芸を横断的に学べる構成となっていた。小学生向けの「じばさん講座」は毎年夏・秋に実施され、親子で萬古焼ろくろ体験に取り組む教育プログラムとして地域に定着してきた。
季節ごとのフェアと首都圏への発信
「じばさん市」と称した定期フェアを通じ、産品の魅力を季節ごとに打ち出してきた。春は地元産新茶を特集した「新茶フェア」、初夏から夏にかけては「手延めんまつり」、秋冬には「うどん&ごま製品フェア」が開催され、それぞれの旬の産品が集まる場となっていた。年に一度開催される「四日市市産業めぐり」(産業見学ツアー)では実際の製造現場を訪問する機会も設けられてきた。施設単体にとどまらず、東京・日本橋や霞が関ビルディングでの「四日市フェア」「四日市ふるさと物産展」へも出展するなど、首都圏に向けた継続的な情報発信も行ってきた。
リニューアルに向けた移行期間について
名品館は2026年3月15日をもって閉店済みで、施設全体は2026年9月1日から2027年12月28日まで休館予定となっている(貸館も同期間は停止)。リニューアル後は新たな形で再出発する計画が示されており、四日市の地場産業をPRする拠点としての役割は変わらず続いていく見通しだ。来館や問い合わせを検討している場合は、最新情報を公式サイトまたは電話(059-353-8100)で確認されることをお勧めする。
アクセス
四日市駅から徒歩約10分
営業時間
9:00~21:00(受付:9:00~17:00)、定休日:毎週水曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3日 ※2026年9月1日~2027年12月28日はリニューアルのため休館
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