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伊丹市昆虫館

伊丹市昆虫館

※写真はイメージです。

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緑豊かな昆陽池のほとりに建つ伊丹市昆虫館は、1年中生きた昆虫と間近でふれあえる関西屈指の昆虫専門施設です。累計入館者500万人を達成した実績が示すとおり、地域の子どもたちから虫好きの大人、研究者まで、幅広い層が足を運ぶ場所となっています。

チョウ温室 — 約14種1000匹が飛び交う別世界

館内で特に人気を集めるのがチョウ温室です。約14種・1000匹ものチョウが温室の中を自由に舞う光景は、図鑑や映像では決して味わえないスケール感があります。チョウたちは来館者のすぐそばを飛び回るため、羽の紋様や飛翔の軌跡を肉眼でじっくり観察できます。自然の中ではなかなか出会えない種類を一度に見られる点が、この温室の最大の魅力です。

昆虫世界を10倍に拡大するジオラマ

常設展示のなかでも目を引くのが、昆虫の世界を10倍に拡大したジオラマです。普段は土の中や草の陰に隠れて見えない昆虫たちの暮らしを、人間が「虫の目線」で体験できる造りになっています。珍しい世界の昆虫標本も展示されており、熱帯や砂漠といった異なる環境に適応した昆虫の形や色彩の多様性を一覧できます。図書コーナーでは昆虫や自然環境に関する書籍をその場で読むこともでき、展示で生まれた疑問をその場で深掘りする環境が整っています。

企画展・プチ展示で常に新しい発見を

定期的に開催される企画展も見逃せません。現在開催中の「アリをはじめる」(2026年4月16日〜7月13日)では、アリの精巧な社会組織や生態に焦点を当てた内容が展開されています。「希少種を救うために」というプチ展示では、絶滅危惧種の昆虫保全という現代的なテーマを取り上げており、単なる観察にとどまらない問題提起型の展示構成が特徴です。昆虫の美しさを美術的視点から紹介する「小さな昆虫美術館」のような企画も随時実施され、来るたびに新たな切り口で昆虫の世界と出会えます。

受賞歴と研究機関としての実績

2025年には日本博物館協会賞を受賞したほか、令和6年度の博物館活動奨励賞および全国昆虫施設連絡協議会矢島賞も受賞しており、その専門性と活動の質が全国的に高く評価されています。館が刊行する研究報告は学術論文データベースJ-STAGEにも公開(最新は第13号)されており、展示・教育施設であると同時に学術的な研究活動の拠点でもあります。博物館実習の受け入れも行っており、次世代の昆虫研究者や博物館専門家の育成にも貢献しています。

ファミリーから専門家まで受け入れるバリアフリー環境

館内はバリアフリー対応となっており、ベビーカーや車いすでも安心して見学できます。幼い子どもが生きたチョウに歓声をあげる傍らで、大人が標本ケースの前で熱心にメモを取る——そんな多様な来館者が共存できる空間づくりが、500万人という数字を積み上げてきた理由のひとつといえるでしょう。昆陽池公園の豊かな自然環境と組み合わせて訪れることで、施設内と野外両方で昆虫との出会いを楽しめます。

アクセス

兵庫県伊丹市昆陽池3-1昆陽池公園内

営業時間

9:30–16:30(入館受付16:00まで、チョウ温室10:00から)。毎週火曜日休館(火曜が祝日の場合は翌日休)、12月29日~1月3日休館

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