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石谷家住宅(樹霊の館)

石谷家住宅(樹霊の館)

※写真はイメージです。

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鳥取県智頭町の中心を貫く因幡街道沿いに、国指定重要文化財「石谷家住宅(樹霊の館)」は静かにたたずむ。江戸時代に参勤交代の要衝として栄えた智頭宿の面影をそのまま宿す、敷地3,000坪・部屋数40余りに及ぶ大規模建築群だ。

山林経営が育てた、町屋から屋敷への変貌

石谷家はこの地で山林経営を営み、代を重ねるごとに敷地を拡張してきた。もとは街道に面した町屋形式だった家構えは、山林経営の発展にともなって屋敷形式へと改められ、現在の壮大な姿へと変貌を遂げた。敷地内には江戸時代末期から昭和時代に至るまで各期に建てられた建造物が数多く残されており、一棟の邸宅を歩くだけで日本建築の重層的な変遷を体感できる。

大正新築工事が生み出した建築の頂点

現在の主屋と多くの付属室は、大正8年に着手され昭和4年に竣工した「大正新築工事」によって建てられたものだ。内部に踏み入れば、天井を突く巨木の梁組みと大黒柱の輝きが訪れた者を圧倒する。用いた資材・デザイン・施工技術のいずれも最高水準を誇り、近世から近代への建築技術の推移を体感できる貴重な事例として高く評価されている。

三棟の蔵で出会う、現代の表現

石谷家住宅が単なる「古い建物の見学」にとどまらないのは、一号蔵・二号蔵・三号蔵の三棟が現役の展示空間として機能しているからだ。美術品・工芸品の特別展、写真展、体験型イベントが定期的に開催され、木工作品・絵画・ガラス工芸など多彩な作家の作品を歴史的空間で鑑賞できる。2026年は一般公開25周年の記念イヤーで、「昭和の智頭町写真展 ―仕事と暮らし―」や「いわたさいこ植物画展 植物の息遣い」など節目を飾る企画展が相次いで開催される。夏には20時まで営業する夜間特別開館も行われ、日中とはまったく異なる夜の邸宅の表情を楽しむことができる。

名勝庭園と喫茶室、秋の特別公開

邸内には国登録名勝の石谷氏庭園が広がるが、通常の開館期間は建物内からの眺望にとどまる。秋の特別公開イベント期間中だけ庭園への降り口が解放され、苔や石組みを間近に味わえる。庭園を見渡す位置に設けられた喫茶室(水・木曜定休、営業10:00〜16:00・ラストオーダー15:30)では、お抹茶(お菓子付き・800円)やケーキセット(1,000円)のほか、カレーや季節のそばといった食事メニューも提供している(食事は15:00まで、2名〜15名の要予約)。広大な建築群を歩き回った後、庭を眺めながら一服できる贅沢な時間が待っている。

VRツアーと来館前の心得

訪問前の予習や来館後の振り返りには、公式サイトで公開されている360°VRツアー(日本語版・英語版)が役立つ。スマートフォンでも閲覧可能で、広大な建築群の空間感覚を事前につかんでおくと現地での体験がより深まる。なお施設はバリアフリー非対応のため、建物内での車椅子使用はできない点を事前に確認しておきたい。入館料は大人600円で、年間パスポート「志保やの会」(年会費1,200円)を利用すれば1年間何度でも入館できる。お土産コーナーでは智頭ならではの地域特産品も販売しており、帰り際に立ち寄る価値がある。

アクセス

智頭急行智頭駅より徒歩10分 鳥取自動車道 智頭I.C.下車5分(智頭宿特産村無料駐車場)

営業時間

10:00~17:00(最終入館16:30) 定休日: 毎週水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始

料金目安

入館料・大人600円、高校生500円、小・中学生400円 喫茶・お抹茶(お菓子付)800円、ケーキセット1,000円 年間パスポート1,200円

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店舗詳細

価格帯
$$
対応言語
日本語 / 英語

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