
石川県西田幾多郎記念哲学館
GALLERY
石川県かほく市に立つ西田幾多郎記念哲学館は、日本で唯一の「哲学の博物館(Museum of Philosophy)」として、かほく市が管理・運営する文化施設です。建築家・安藤忠雄が設計した思索の空間に、近代日本を代表する哲学者・西田幾多郎の思想と人生を深く掘り下げる展示・講座・講演会が集まっています。
常設展示「日常を切り取る―西田幾多郎のありし日々―」
2026年3月24日から9月27日にかけて開催中の展示では、研究者としての業績ではなく「人間・西田幾多郎」の素顔に迫ります。家族や友人・弟子たちが残した思い出のほか、西田自身の日記や短歌をたどることで、彼の内面がじわじわと浮かび上がってきます。とりわけ三女・静子が残したアルバムには家族との他愛もない日常を切り取った写真が多数収められており、哲学書の文字では見えにくい生身の西田像が眼前に広がります。
1990年から続く西田幾多郎哲学講座
年10回開催される哲学入門講座は1990年に始まった歴史を持ち、哲学・宗教・芸術・倫理など多彩な角度から一般市民が学べる場となっています。1回ずつ受講できるため、初めて哲学に触れる人も気軽に参加可能です。対面受講料は1回500円・年間2,000円。2026年度からはZoomを使ったハイブリッド開催となり、年間5,000円(友の会会員は4,000円)でオンラインのリアルタイム視聴もできるようになりました(アーカイブ配信はなし)。2026年度の演題には、能登半島地震・豪雨災害からの復興と再生を問う講義、バークリの物質論、近代日本の美学、テクノロジー化された時代の人間性など、時代の課題と哲学的思索が交差するテーマが並んでいます。
命日に刻む寸心忌記念講演会
西田幾多郎の命日である6月7日には、毎年「寸心忌記念講演会」が無料・申込不要で開かれます。「寸心」は西田の居士号です。第82回となる2026年は「西田幾多郎と道元―『行』の思想をめぐって―」と題し、駒澤大学教授・東京大学名誉教授の賴住光子氏が講演を担当。定員100名で、オンライン視聴の申込も受け付けています。
1947年創設の寸心読書会
1947年から続く「寸心読書会」では、西田幾多郎の代表作『善の研究』を一章ずつ丁寧に読み進めます。2026年度は第三編「善」と第四編「宗教」を対象とし、金沢大学教授の山本英輔氏が講師を務めます。参加費は無料で、テキストは持参か館内でも購入できます。定員50名・年間受講できる方を対象とした先着申込制です。
鈴木大拙館との相互優待
西田幾多郎記念哲学館と鈴木大拙館の間では相互優待が実施されています。西田幾多郎の誕生日(5月19日)から鈴木大拙の誕生日(11月11日)の期間中、いずれかの館の入館券を提示するともう一方の館に無料で入館できます(1枚につき1回限り)。二つの記念館をあわせて訪れることで、日本の思想文化をより広く体感できる機会となっています。
アクセス
金沢市より北へ約20km、かほく市内日角。最寄駅・徒歩分は不明
営業時間
不明(休館日:毎週月曜日ほか)
料金目安
西田幾多郎哲学講座:1回500円、年間2,000円(対面)、年間5,000円(オンライン)。寸心忌記念講演会・寸心読書会:無料
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店舗詳細
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