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イーサン食堂

イーサン食堂

※写真はイメージです。

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神奈川県大和市の南林間に店を構える「イーサン食堂」は、タイ東北部(イサーン地方)の郷土料理を中心に50種類以上のメニューを揃えた個性派の食堂だ。マスター中村による著書『私とティアンとイーサン食堂』が全国で販売されるほど、この店はタイ料理の枠を超えた深い文化的背景と物語を持っている。

タイ東北部イサーン料理とは

タイ料理といえば、バンコクを中心に世界へ広まったパッタイやグリーンカレーをイメージする人が多いかもしれない。しかしイーサン食堂が専門とするのは、タイの国土の約3分の1を占めるイサーン地方(タイ東北部)の郷土料理だ。ラオスと国境を接するこの地域は、料理の文化もラオスと深く結びついており、使われる食材や調理法が中部タイとは大きく異なる。

最大の特徴が「カオクワ」という調味料の存在だ。生もち米をフライパンで真っ黒になるまで炒り、石臼で粉末状にしたもので、独特の香ばしさと旨みを料理全体に与える。イサーン地方のサラダや肉料理には欠かせない調味料であり、イーサン食堂ではこれを各料理に丁寧に取り入れている。また、主食は白米ではなくもち米(カオニャオ)が基本。ビールや辛みのある肉料理との相性が抜群で、この食べ方を知るとイサーン料理の魅力が一気に広がる。

前菜・サラダ — 多彩な顔ぶれ

メニューの入口となる前菜・サラダ類は個性豊かな顔ぶれが揃う。「揚げ春巻」(¥770)は豚ひき肉や春雨、椎茸などをライスペーパーで包んで揚げた自家製の一品で、自家製スイートチリソースと合わせていただく。初来店でも迷わず注文できる定番だ。「豚肉の串焼きサテー」(¥1,100)はカレー粉などのスパイスで味付けした豚肉を網焼きにし、ピーナッツソースとキュウリの酢の物を添えた一品。「タイ風さつま揚げ」(¥880)は白身魚のすり身にカレーペーストとコブミカンの葉を練り込んだ自家製で、キュウリ入りスイートチリソースとの相性がいい。

サラダでは「青いパパイヤのサラダ(ソムタムタイ)」(¥990)がタイ人の国民食ともいえる存在感を放つ。石臼でドレッシングを作るところから始まり、唐辛子・レモン・ナムプラー・椰子砂糖が絶妙なバランスで絡み合う爽快な一皿だ。「春雨サラダ(ヤムウンセン)」(¥990)は女性人気が高く、主食代わりに注文する常連客も多い。海老・イカ・ホタテを使った「シーフードサラダ(ヤムタレー)」(¥1,100)や、網焼き牛肉の「牛肉サラダ(ヤムムアヤーン)」(¥1,100)は一皿でしっかり食べ応えがあり、ビールとともに楽しみたい。

イサーン料理の真髄 — ナムトック・ラープ・腸詰

この店の最大の魅力は、日本ではなかなか味わえないイサーン料理の専門メニューにある。「牛肉のスパイスあえ(ナムトック)」(¥1,100)は、網焼きにしたサーロインをスライスし、カオクワ・レモン・唐辛子・ナムプラーなどで和えた料理。「ナムトック」はタイ語で「滝」を意味し、グリル時に肉汁が滴り落ちる様子に由来する名前だという。カオニャオと一緒にいただくのが現地のスタイルだ。

「牛肉とセンマイの香草あえ(ラープ)」(¥1,100)は、細かく叩いた牛ひき肉とセンマイ・ハチノスを、ミント・赤玉ねぎ・カオクワなどで和えたイサーン料理の代表格。「ラープ」はラオス語・タイ東北弁で「細かく叩く」を意味し、牛肉のほか豚や鶏のバージョンも存在する。「豚のど肉の網焼き」(¥1,100)は脂のりのよいのど肉をグリルし、ナムプラー・レモン・カオクワのタレでいただく一品で、ビールにもカオニャオにも合う。

「イサーンの腸詰」(¥1,100)は豚ひき肉・にんにく・炊いたご飯を腸詰にし、2〜3日常温で発酵させてから揚げた料理。付け合わせの生キャベツ・ピーナッツ・生唐辛子・ショウガのスライスと組み合わせながら食べるのが現地のスタイルで、マスターが食べ方を丁寧に教えてくれる。日本ではほとんど出会えない本場の味だ。

スープ・カレー — 深みのある一杯

「トムヤムクンスープ」はSサイズ(1〜2人前)¥990、Lサイズ(3〜4人前)は炭火保温付きで¥1,320。レモングラス・ガランガル・コブミカンの葉など本格的なハーブをふんだんに使い、酸味と辛みが体の奥から食欲を呼び覚ます。「牛モツ煮込みスープ(トムサーブ)」(¥1,100)はハチノスやセンマイを長時間煮込み、レモングラスや唐辛子などで仕上げたイサーン・ラオス系の郷土料理。「トムサーブ」のサーブはラオス語で「美味しい」を意味するという。「柔らか牛肉スープ」(¥1,100)は八角・シナモン・パクチーの根とともに煮込んだ辛くない滋養スープで、コラーゲンたっぷりの牛筋と牛肉団子(ルクチンヌア)が体に優しく染み渡る。

カレー系では「シーフードと竹の子のレッドカレー」(¥1,210)が存在感を放つ。海老・イカ・竹の子をコナッツミルクで煮て仕上げ、バジル(ホーラパー)が香り高さを加えた辛みのあるカレーだ。タイ最高級米のジャスミンライス付きというのも嬉しいポイントで、米の甘みとカレーの辛みが絶妙に調和する。

世界のビールと宴会利用

豊富な世界のビールのラインナップもイーサン食堂の大きな魅力の一つ。タイのシンハービール・チャンビールをはじめ、各国のビールを取り揃えており、スパイスの効いたイサーン料理との組み合わせを存分に楽しめる。辛みや酸味の効いた料理と冷えたビールは相性抜群で、グループでの食事をさらに盛り上げてくれる。

宴会や団体利用にも対応しており、多彩なメニューをシェアしながら楽しむスタイルが好評だ。4〜6人ほどのグループで訪れ、数品を卓上に並べながらビールを傾けるのが特におすすめの楽しみ方。普段はなかなか食べられないイサーン料理を囲みながらのひと時は、忘れがたい体験になるはずだ。

アクセス・予約と周辺情報

小田急江ノ島線・南林間駅から徒歩でアクセスできる立地で、大和市内はもちろん、相模大野や海老名方面からも訪れやすい。大和市には引地川沿いの自然散策スポットや大和ゆとりの森などの公園があり、散策後の食事に立ち寄るのにも便利だ。予約・問い合わせは電話(046-277-7658)にて受け付けている。グループや宴会での利用は事前に連絡を入れておくとスムーズだ。価格帯は前菜・サラダが¥770〜¥1,100、スープ・カレーが¥990〜¥1,320と、本格的なタイ料理としてリーズナブルな水準にまとまっており、日常使いから特別な食事まで幅広いシーンに対応できる。

アクセス

神奈川県大和市南林間2-10-4

営業時間

ランチ11:30-15:00(ラスト14:00)、ディナー17:00-22:00(ラスト21:00)、定休日:月曜日(祭日の場合は営業)

料金目安

¥770~¥1210(揚げ春巻¥770、牛肉サラダ¥1100、シーフードと竹の子のレッドカレー¥1210)

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店舗詳細

価格帯
$$
対応言語
日本語

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